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新型コロナウイルス「無症状者も要隔離?」――PCR検査の問題点を逆に浮き彫りにした研究

総合文化(2020/10/19) PCR検査、無症状者、キャリー・マリス博士、ウイルスの「単離」、COVID-19(病気)、SARSーCOV2(ウイルス)、「定性検査」「定量検査」、「陽性」「感染」「発症」

PCRについて語るキャリー・マリス博士
キャリー・マリス博士
https://jimakudaio.com/yt?v=FHx059IqP_M&lang=ja

 長周新聞(2020/09/07)は、「新型コロナの研究『各国でウイルスの量は同じ』、韓国・順天郷大学『無症状者も要隔離』という見出しで、「無症状者も要隔離」であることを印象づける記事を載せています。
 そこで先ず同記事を以下に引用します。

新型コロナの研究「各国でウイルスの量は同じ」 韓国・順天郷大学「無症状者も要隔離」――『米国医師会インターナル・メディスン』誌に掲載された韓国研究チームの論文

 韓国の順天郷大学の研究者チームが八月六日、『米国医師会(JAMA)インターナル・メディスン』誌に発表した研究論文で、新型コロナウイルスの無症状の感染者が発症者と同じだけのウイルスを保有していると報告したことが、専門家の注目を集めている。
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2769235?resultClick=24
 韓国研究チームの論文は、コロナ感染が確認され、天安(チョナン)市の地域治療センターに隔離された三〇三人の患者の経過を調べたものである。このうち二〇人が隔離時に無症状で、そのうち二一人が隔離中に症状を発した。また、一貫して無症状であった者は全体の二九%だった。
 専門家が注目するのは発症の有無に関わらず、PCR検査で推定したウイルスの量とPCR検査が陰性化するまでに要する時間がほとんど変わらなかったことだ。
 論文は、「SARSーCOV2感染症の多くの個人が長期間無症状のままで、そのウイルス量は発症した者と同じだった。したがって、症状に関係なく感染者の隔離をおこなう必要がある」と提起している。
 韓国では三月初めから広範囲で検査をおこなっており、陽性かつ無症状だった感染者を各地の治療センターに隔離してきた。この研究の場となった治療センターは政府所有の公務員寮で、感染が確認された者が個室(九二%)あるいは別の共有スペース(八%)に隔離されていた。
 医療関係者のなかには八人の医師、一二人の看護師、および八人の看護助手が含まれていた。医師は毎日の電話による症状モニタリングと患者からの検体採取を担当した。
 論文は、「無症状の患者で観察された高いウイルス量は、感染のリスクの明確な可能性を高める」と明記したうえで、「私たちの研究ではこれを決定づけるものではない。ウイルスの排出および無症候性感染の潜在的な伝染性をよりよく理解するには、大規模な疫学および実験的研究が必要である」と、今後の研究に期待している。
(中略)
 また、中国とアメリカの研究者が英国医学誌『ランセット』(六月一八日)に、無症状者の感染者の、家族や同居人への感染率(三九%)が発症後よりも非常に高いことを報告するなかで無症状者も含めた検査の必要性が指摘されてきた。
https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(20)30471-0/fulltext
 しかし、無症状のままであった感染者が保有するウイルスの量や感染力についての研究はデータが非常に少ないことから、発症者や重症者に対する研究よりも困難であり、その研究の進展と成果が待たれていた。


 この記事で第一に気になるのは、全体的に文章が極めて分かりにくい日本語になっていて、理解に苦しむということです。
 第二に気になるのは、この記事が韓国論文を次のように要約していることです(下線は寺島)。
 <論文は、「SARSーCOV2感染症の多くの個人が長期間無症状のままで、そのウイルス量は発症した者と同じだった。したがって、症状に関係なく感染者の隔離をおこなう必要がある」と提起している。>

 しかし私の知るかぎり、PCR検査は「定性検査」であって「定量検査」ではないのですから「ウイルス量」は分かりません。
 しかもPCR検査の発明者であるキャリー・マリス博士(ノーベル化学賞受賞者)自身が、「PCR検査を感染したかどうかを調べる道具として使ってはいけない」と言っているのです。

*PCRの発明者 キャリーマリス博士の遺言を読み解く
https://www.youtube.com/watch?v=EDhWnfCmIRQ
*キャリー・マリスの発言:PCRについて(字幕動画4分)
https://jimakudaio.com/yt?v=FHx059IqP_M&lang=ja

 にもかかわらず長周新聞は、この韓国論文を根拠に、記事に次のような解説を付けています。
 <政府は新型コロナ感染対策で、「無症状者にPCR検査は不要」という方針を押し通してきた。さらに、無症状や軽症者への入院勧告などの措置を緩和する方針だ。これに対して、最新の臨床研究による科学的知見をもとに批判の声が高まっている。>

 しかし長周新聞は、自分の主張に少し不安に感じたのでしょうか。次のような補足も付け加えています。
 <論文は、「無症状の患者で観察された高いウイルス量は、感染のリスクの明確な可能性を高める」と明記したうえで、「私たちの研究ではこれを決定づけるものではない。ウイルスの排出および無症候性感染の潜在的な伝染性をよりよく理解するには、大規模な疫学および実験的研究が必要である」と、今後の研究に期待している。>

 しかしマリス博士が言っているとおり、PCR検査は感染したかどうかを調べる検査でもありません。
 先述のようにPCR検査は、感染したことが確実な患者のウイルスを増幅・拡大して調べる「定性検査」であって「定量検査」ではありません。
 しかも、次の論文を読んでいただければお分かりのとおり、新型コロナウイルスをきちんと「単離」させた研究論文も存在しません。

*COVID19 PCR Tests Are Scientifically Meaningless――Though the whole world relies on RT-PCR to “diagnose” Sars-Cov-2 infection, the science is clear: they are not fit for purpose
(COVID-19 PCR検査は科学的に無意味――全世界がSars-Cov-2感染を「診断」するためにRT-PCRに依存しているが、科学的見地は明らか:診断目的には不適切)
https://www.globalresearch.ca/covid19-pcr-tests-scientifically-meaningless/5717253

 ですから、この韓国論文が「無症状の患者で観察された高いウイルス量」と述べていることそのものを、疑ってみる必要があります。
 だからこそ上記の韓国論文も、その末尾で「私たちの研究はこれを決定づけるものではない。ウイルスの排出および無症候性感染の潜在的な伝染性をよりよく理解するには、大規模な疫学および実験的研究が必要である」と述べたのでしょう。
 長周新聞は現政権の政策を鋭く追求することで知られてきましたが、その追求を強めるために「間違った研究成果」を「間違って利用する」という過ちを犯したのではないでしょうか。非常に残念なことです。

コロナウイルス test-kit
https://www.globalresearch.ca/covid19-pcr-tests-scientifically-meaningless/5717253

 ところが長周新聞は、上記で紹介したように、中国とアメリカの研究者が英国医学誌『ランセット』(六月一八日)に載せた報告も紹介しています。
 そして、この報告が「無症状者の、家族や同居人への感染率(三九%)が、発症後よりも非常に高い」としていることを根拠に、長周新聞は、改めて「無症状者も含めた検査の必要性」を訴えているのです。
 しかし、何度も言うように、無症状者のPCR検査が「陽性」であったからと言って、それが「感染」を示すものではありません。PCR検査は新型コロナ以外のウイルスも「陽性」と判断するからです。
 つまり「陽性」=「感染」でもありませんし、「陽性」=「発症」でもないのです。
 ですから、この研究そのものの価値は極めて疑わしいものですし、「無症状者も含めた検査の必要性」も再検討すべきなのです。

 にもかかわらず、長周新聞は、この記事を次のように締めくくっています。
 「無症状のままであった感染者が保有するウイルスの量や感染力についての研究はデータが非常に少ないことから、発症者や重症者に対する研究よりも困難であり、その研究の進展と成果が待たれていた」
 つまり、長周新聞は、この『ランセット』に載った研究論文が、期待されていた新しい「研究の進展と成果」を示すものであると言いたかったのでしょう。
 しかしこの研究は、先述のとおり、何ら新しい「研究の進展と成果」を示すものとは言いがたいものです。
 それどころか、この研究は新型コロナウイルスの「奇々怪々さ」を強調することになり、民衆の恐怖心を煽り立て、ワクチンへの期待感・待望感をいっそう強める危険性をもっています。

 ところが、これこそWHOと結びついた巨大製薬産業が望んでいたことですし、それは同時に、コロナウイルスにたいする恐怖心を利用して国家による国民の監視力・統制力を強めようとしている勢力をも、喜ばせるだけでしょう。
 このような流れを何としてでも止めなければなりません。なぜなら、ワクチンは臨床研究も未完成で、強い副作用も懸念されているだけでなく、ワクチン接種を全員に強制することを通じて、国民への統制力をさらに強めようとする動きもあるからです。

*「コロナウイルス、その余波。 迫り来る大恐慌…」

Coronavirus – The Aftermath. A Coming Mega-Depression…
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-401.html

 そのためには私たちが、もうひとまわり賢くなる必要があります。このブログが、そのことに少しでも貢献できればと願っています。


<追記1> 時間があれば次の「匿名の看護師による証言」も読んでみてください。
*「匿名の看護師による証言:PCR検査は全く信頼できないし、新型コロナウイルスを検出できるものでもない」
An Anonymous Nurse Speaks Out: The RT-PCR Test is Totally Unreliable, It Does not Detect the Virus.
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-421.html

<追記2> また先に紹介した次の論文も、近いうちに『寺島メソッド翻訳NEWS』で日本語版が載る予定です。
*COVID19 PCR Tests Are Scientifically Meaningless――Though the whole world relies on RT-PCR to “diagnose” Sars-Cov-2 infection, the science is clear: they are not fit for purpose
(COVID-19 PCR検査は科学的に無意味――全世界がSars-Cov-2感染を「診断」するためにRT-PCRに依存しているが、科学的見地は明らか:診断目的には不適切)



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