「無実のひとを殺すのか!?」 「一刻も早く、 アメリカも文明国の仲間入りをして死刑制度を廃止してください!」 元ジョージア州・矯正局長官の悲痛なる訴え


さる9月22日朝(現地時間)、野田総理が米国ニューヨークの国連本部で行われた「原子力安全に関するハイレベル会合」で演説をしました。

「日本は原子力発電の安全性を世界最高水準に高めます」という首相の声がむなしく響きます。かつても日本の原子力は世界最高水準の安全性とうそぶいていたのですから、世界じゅうの誰も、このことばを信じないでしょう。

ビデオを見ても会場はガラガラです。国際社会から全く期待されていない演説であることがよく分かります。世界一の地震国・火山国である日本で、自然災害に耐える原発などありえいないのですから当然といえば当然ですが。

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世界中の人々がニューヨークの国連本部に集まってきている9月21日、ひとりの黒人に対して死刑が執行されました。

トロイ・アンソニー・デイビスは、有罪判決に対するさまざまな疑念があるにもかかわらず、ジョージア州が行った薬物注射による処刑で米国東部時間9月21日午後11時8分に、死亡しました。
http://democracynow.jp/dailynews/2011-09-22
http://www.democracynow.org/2011/9/22/democracy_now_special_report_from_troy

トロイ・デイビスを支援する数百人が終日祈りをこめて集会を行ったジョージア州ジャクソンの刑務所の敷地内から、処刑当夜の実況中継を6時間にもわたって報道し続けたニュース番組は、デモクラシー・ナウ!だけでした。

私は、この日、遅い夕食をしていたのですが、デモクラシー・ナウ!のニュースを見ようと茶の間でインターネットを起ち上げたとき、偶然この死刑執行の抗議集会を映像で見ることになってしまいました。

ジョージア州が恩赦=死刑延期を実施しない限り、この日の夕方7時に死刑が執行されることは以前から分かっていました。

しかし、7時に死刑が執行されず、その後かなりたってから抗議集会に集まった群衆の中からどよめきが起こり、涙にむせぶひとたちの映像も流れたので、てっきり死刑が延期されたのかと思っていたら、結局は11時近くに死刑が執行されることになり、大きな失望が皆の中に広がっていきました。

家族やアムネスティ・インターナショナルが何度も延期・中止を要請したにもかかわらず、そして世界中から抗議や署名が寄せられていたにもかかわらず、最終的に連邦最高裁判所が中止要請を却下した直後に、死刑が執行されたのでした。

最終的には11時8分に死亡が確認されました。薬物注射による処刑とはいえ、処刑される場面が自然とまぶたに浮かんで来て、私は吐き気がするような気分になり、居ても立ってもいられないような気分になりました。

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処刑の立会人となったジャーナリストのジョン・ルイスによれば、
「デイビスは、殺害された警官マーク・マクフェイルの家族にお悔やみの言葉を述べると共に、彼らの息子、父親、兄弟の命を奪ったのは、自分ではないと述べました。
「また、事件をもっと掘り下げて、真実を究明してほしいと語りました。
「次に、刑務所職員に向かい、『私の命を奪うことになる皆さん、神が皆さんの魂に哀れみをかけますように』と言いました。
「彼らに向けての言葉である『皆さんの魂に神の祝福がありますように』が彼の最後の言葉となりました。」

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デイビスは、1989年の非番の白人警官マーク・マクフェイル殺害事件で有罪判決を受けました。それ以来、9人の証人のうち7人が証言を撤回し、デイビスと事件現場を結び付ける物的証拠はありません。

彼の一件は米国や海外の死刑反対活動家たちの関心の的になってきました。数多くの支援者には、現法王のベネディクト16世や南アフリカのデズモンド・ツツ大主教(ノーベル平和賞受賞者)、ジミー・カーター米元大統領(ノーベル平和賞受賞者)などもいます。

国際的な人権団体として著名なアムネスティ・インターナショナルも救援活動に乗り出していました。アムネスティ・インターナショナルUSAの事務局長ラリー・コックスは次のように述べています。

「私は30年以上にわたって死刑問題に取り組んできました 」「(しかし)ジョージア州が死刑に処したいという、この人のケースほど有罪か無実かについて大きな疑いのある事例は見たことがない」

また、15日にはデイビスへの寛大な措置を求める50万人分以上の署名を集めた嘆願書が支援者たちによって州仮釈放委員会に提出されました(9月22日付け『日刊ベリタ』によれば署名は100万人になっていたそうです)。

米ジョージア州のトロイ・デイビス死刑執行停止を求めて50万人以上が署名
http://democracynow.jp/dailynews/20110916
http://www.democracynow.org/images/story/39/20539/troy_web.jpg

また19日には元FBI長官William Sessionsから、21日当日には元ジョージア州の矯正局長官Allen Aultからも、死刑延期の呼びかけがありました。それどころか、9月25日(日)は 元ジョージア州の矯正局長官Allen Aultから、死刑そのものの廃止を求める声がNewsweek誌に寄せられるに至っています。

Former FBI Director Calls for Troy Davis Execution to be Put Off
http://www.democracynow.org/2011/9/19/headlines

the words of Allen Ault, the former commissioner of the Georgia Department of Corrections
http://www.democracynow.org/2011/9/26/martina_correia_on_execution_of_troy

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デイビスは死刑当日、州刑務当局と恩赦委員会に対し、自分をウソ発見器にかけてくれるよう許可してくれと願い出ていました。またデイビスの支持者の何人かは、死刑執行が予定されているジョージア州刑務所に勤務する人々に対し、ゼネストあるいは「病欠スト」を行うよう呼びかけていました。

http://democracynow.jp/dailynews/2011-09-21
http://www.democracynow.org/2011/9/21/fate_of_troy_anthony_davis_hangs

しかし、このような死刑中止を求める声は遂に聞き届けられることはありませんでした。

ただ救いなのは、元ジョージア州の矯正局長官Allen Aultが、Newsweek誌に寄せた論考の最後に、「誰も死刑にされない国、誰も死刑執行にたずさわらなくてもよい国」にするために、「米国も欧米の文明国と同じように死刑を廃止して欲しい」と述べていることです。

"I hope [that], in the future, men and women will not die for their crimes, and other men and women will not have to kill them. The United States should be like every other civilized country in the Western world and abolish the death penalty."

日本では死刑が当然のように思われていますが、死刑を合法化している国は意外と少ないことを日本人はほとんど知りません。EUはその加盟条件を「死刑廃止」においていますから、EUに加盟したいトルコも死刑制度を廃止しました。

それどころか2001年6月、欧州評議会は、死刑を存続している日米両国に対し2003年1月までに死刑廃止に向けた実効的措置の遂行を求め、それが成されない場合、両国の欧州評議会全体におけるオブザーバー資格の剥奪をも検討する決議を採択しています。

つまり、いわゆる「発達した資本主義国」で死刑制度をもっているのは、米国と日本しかないのです。なかでも米国は、ウィキペディアによれば、死刑執行件数で、世界全体で4位、「発達した資本主義国」では段突の1位です(日本は、世界全体で10位、「発達した資本主義国」では2位です)。

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私は、英語を学ぶ目的の一つを「日本を米国のような国にしないために、英語を学び・米国を知ること」としました。

このようなことを私が痛切に思うようになったのは、米国流の経済運営を真似た「小泉流の規制緩和」が日本に導入され、派遣社員と首切り・路上生活者が日本に蔓延するようになってからでした。

今も米国流の経済運営が大手を振って歩いていますし、英語=経済力という理由で小学校から英語が導入され、大学ではTOEICなどの外部試験が英語学習の本道であるかのような主張さえ見かけるようになっています。

鳩山内閣で若干の修正があるかと思っていたのですが、菅内閣を経て、現在の野田内閣は、民主党でありながら小泉内閣と何ら変わらない路線に復帰しつつあるように、私には見えます。大企業と金持ちの減税、福祉と教育の削減、庶民増税と賃金削減などもオバマ政権と同じです。

オバマ政権は、丸腰のビンラディンを(逮捕して裁判にかけるのではなく)暗殺するという道を選びました。オバマ政権が拷問をアラブその他の独裁国家に「下請け」させていることも以前のブログで書いたとおりです。ところが前原誠司政調会長が就任早々、口にしたのは、「集団的自衛権を行使できる日本に」ということでした。

国内では世界中から嘆願運動が起きている人物を死刑にし、国外では裁判ではなく暗殺を選ぶ国=アメリカと一緒になって、「集団的自衛権を行使できる」ようにしたいと野田政権は言っているのです。これは野田政権がアメリカという国がどういう国かを知らないからとしか考えられません。

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経済運営だけでなく死刑という問題でも日本は米国と同じ路線を歩んでいるのです。それは軍事的問題でも全く同じで、日本を「集団的自衛権を行使できるような国」にしたいということばに、それが見事に表れています。

それも対等平等の軍事関係でないことは、米軍基地の費用を日本が肩代わりしていることを見れば一目瞭然です。これを「国際標準」に戻せば、増税などしなくても「復興財源」は容易に生み出すことができます。

その一方で、高濃度の放射能汚染地帯から学童疎開させたくても(双葉町のように[集団]移住したくても)国の援助がなくて被曝しつつけているひとたちが福島には沢山います。

さらに言えば、税金も元の「累進課税」に戻せば、たっぷりと財源が生まれることも下記拙論で詳述しました(ところがオバマ政権がやったことと言えば、金持ち減税とウオール街Wall Streetを救うことだけで、民衆Main Streetを救うことではありませんでした)。

論文「税金制度の変遷ー消費税の増税は必要か」
http://www42.tok2.com/home/ieas/article090205shohizei.pdf

私が、英語を学ぶ目的の一つを「日本を米国のような国にしないために、英語を学び・米国を知ること」とした理由が、これで少しは分かっていただけたのではないかと思うのです(詳しくは。拙著『英語教育が亡びるとき』を御覧ください)。

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<註1> 非常に皮肉なことですが、ニューヨークの国連本部に世界各国から続々と人が集まり、イランに拘留されていた米国青年二人の釈放が報じられた丁度そのときに、デイビスの死刑執行がおこなわれたのでした。

元大統領Carter、元FBI長官William Sessions、元ジョージア州矯正局長官Allen Aultなどがデイビスの死刑中止を求めているのに、不思議なことですが、黒人大統領オバマ氏は、国連の会議中も、それ以前にも、デイビスについて一言も言及していません。

しかも、この国連でオバマ氏が熱弁をふるったのは、デイビスの命を救うためではなくイスラエルを救えという演説でした。オバマ氏にとっては、イスラエルによって毎日のように土地を奪われ、命を脅かされているパレスナ人や、チョムスキーが「生きた監獄」と呼んだガザ地区は、全く気にならないようです。

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<註2> 米国の場合、多くのひと(さらにその多くが黒人)が牢獄に入れられ、無実の罪で終身刑や死刑の判決を受けているひとは珍しくありません。

私がいま翻訳している『Voices of a People's History of the United States』でも、無実で死刑になった「サッコとバンゼッティ」や「ローゼンバーグ夫妻」などの、死刑直前に発せられた数々の悲痛な叫び・訴えが載せられていて、読むものの胸を打ちます。

また同書には、赤人(アメリカ先住民)活動家レオナルド・ペルティエや黒人活動家ムミア・アブ=ジャマールの牢獄からの訴えも載せられていて、「マイノリティ」のひとたちが米国でどのような仕打ちを受けてきたか、を詳しく知ることができます。

とりわけムミア・アブジャマールは、トロイ・デイビスと同じように、何度も死刑執行を延期されているだけに、いつ死刑にされるか分からない状況です。デイビスの件があってから、家人も彼のことを非常に心配しています。

デイビスが無名の黒人だったのに対して、アブ=ジャマールの方はノーベル平和賞に推薦されるくらい黒人活動家として著名であり、いまでも獄中からメッセージを発信し続けているだけに、米国政府としては一刻も早く消したい人物であることは間違いないでしょう。

(チョムスキーの教え子であるマイケル・アルバートが運営しているZNetに、アブ=ジャマールも寄稿していますし、彼のブログのページもあります。)

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<註3> 上記で紹介した情報の出典は次の通りです。時間にゆとりのある方は、読解力養成のために挑戦してみてください。

Former FBI Director Calls for Troy Davis Execution to be Put Off
http://www.democracynow.org/2011/9/19/headlines

In Georgia, supporters of death row prisoner Troy Davis have been holding an around-the-clock vigil outside the Atlanta building where the Georgia Board of Pardons and Paroles will decide today whether to halt this week's planned execution. Under Georgia law, only this board has the authority to grant clemency, not the governor, as is the case in many states. Davis is scheduled to die at 7:00 p.m. on Wednesday by lethal injection. Former FBI Director William Sessions has become the latest high-profile figure to call for the execution to be put off. In a letter to the Atlanta Journal-Constitution, Sessions writes, "[T]he evidence in this case — consisting almost entirely of conflicting stories, testimonies and statements — is inadequate to the task of convincingly establishing either Davis' guilt or innocence. What do we want, Justice, when do we want it, now, thank you.”

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the words of Allen Ault, the former commissioner of the Georgia Department of Corrections
http://www.democracynow.org/2011/9/26/martina_correia_on_execution_of_troy

"Having witnessed executions firsthand, I have no doubts: capital punishment is a very scripted and rehearsed murder. I's the most premeditated murder possible. [...]

"I will always live with these images—with 'nagging doubt,' even though I do not believe that any of the executions carried out under my watch were mistaken. I hope [that], in the future, men and women will not die for their crimes, and other men and women will not have to kill them. The United States should be like every other civilized country in the Western world and abolish the death penalty."

元ジョージア州の矯正局長官Allen AultがNewsweek誌に寄せた論考の全文は下記にあります。死刑を執行する側の苦しみを赤裸々に述べていて本当に感動させられました。これは服装検査など懲罰に明け暮れる最近の学校を考えるうえでも、英語教師の「必読文献」ではないかと思いました。

I Ordered Death in Georgia
http://www.thedailybeast.com/newsweek/2011/09/25/ordering-death-in-georgia-prisons.html

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愛犬ミックの死と、リビア情勢(欧米による知られざるカダフィ支援)、そして「さようなら原発1000万人署名、5万人アクション」

 
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去る9月11日、歩けなくなってから1ヶ月間も介護してきた愛犬が亡くなりました。昨年の夏にも兄弟だった愛犬を亡くしていますので、非常に落ち込んでいます。

昨年の夏になくなった愛犬は、水も飲めず物も食べられなくなったので、動物病院に連れて行き、治療してもらったのですが、抗がん剤を1週間おきに飲ませたので、余命1ヶ月かも知れないと言われていたのが、半年は生きのびました。

しかし他方で、抗がん剤を飲むと急に元気がなくなり、やっと抗がん剤の効果が薄れてきた頃には元気を回復して、散歩に出ても私をぐいぐい引っ張って、心臓手術をしたばかりの私にはついて行けない位の速度で歩きます。

しかし、それも1~2日だけで、1週間後に抗がん剤をもらうために動物病院に連れて行き、薬を飲ませると、直ぐ元気がなくなり、家で寝ているだけということになります。そして再び元気が出てきた頃に、またもや病院に行くという生活を繰り返して死を迎えてしまいました。

今から思うと愛犬タックには本当に残酷なことをしたと思いました。首に放射線を当てるだけで水も飲めるようになったし物も食べれるようになって元気になったのですから、治療はそこで止めておけばよかったのです。

極めて高価な抗がん剤を飲ませて、かつ好きな散歩もできないように追い込んだのですから、愛犬にとっても私たちにとっても、あまり意味のない治療だったように思います。

そのことを痛感したのは、担当医が出張で海外に出かけ、代わりに代理のひとが面倒を見てくれたときでした。治療の方針が全く違うのです。どのみち治らないのだから苦しませるのは止めようと言ってくれて、抗がん剤ではなく放射線だけの治療をしてくれたのです。

そんなわけで、愛犬ミックの場合は動物病院に行くのをやめました。ミックの場合は、タックと違って、水も飲めたし物も食べれましたから、放射線治療も必要ありませんでした。歩けなくなったときはオシメを当てればよいというのは、昨年で学習済みでしたから、数時間おきに水や栄養剤を飲ませ、オシメを替えてやるだけでした。

タックの場合は動けなくなったら三日ほどで亡くなりましたが、ミックの場合は、夜中にも起きて、水をやったり栄養剤を飲ませたりオシメを替える仕事が、一ヶ月も続きました。死ぬ数日前から、水を飲ませると嘔吐するようになり、それは赤黒く血に染まっていました。

こんなに苦しむのであれば「安楽死」させたほうがよいのではないかとも思ったのですが、やはり生きている限りは世話をしてやるのが飼い主の義務だと考え、最後までつき合いました。

昨年にタックが亡くなった場合も裏庭に穴を掘って埋めましたので、今回もその隣りに穴を掘って兄弟が一緒に眠ってやれるようにしました。しかし私は翻訳その他の過労がたたったのか腰痛で仕事にならず、穴掘りの大半は家人がやりました。

家人曰く。「昨年のタックの場合は手術後間もない頃だったから使い物にならず、今回は腰痛で同じく穴掘りは私の仕事。なんか不公平」。ただひたすら家人にお詫びと感謝あるのみでした。

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愛犬ミックの看病をしていると自然に頭に浮かんで来たことがあります。それは「子供たちに愛犬などを最後まで責任をもって面倒を見させれば、いじめや戦争も無くなるのではないか」ということでした。

私の近所でも、私たちが犬を飼い始めたら、それを見ていた子どもたちが羨ましくなったのでしょうか、急に犬が増えたのです。しかも不思議なことに、どこの家でも買うのは決まって「コーギー」です。

NHKニュースでも、意味の分からないカタカナことばが氾濫していますが、愛犬についても同じ流れのようです。欧米では柴犬が大人気なのに、日本では洋犬が大流行ですから。

(私が米国にいたとき、アメリカ人の理想とする車はトヨタでした。日本車は品質が良くて長持ちしたからです。ところが日本人はお金持ちになると、不思議なことに外車になります。)

戦後65年以上たっても欧米崇拝は消えないのかと、ややうんざりなのですが、アメリカの占領政策で日本ほど成功した国はないのかも知れません。

(最近、文科省が「小学校から英語を」と言いだすようになっていますから、アメリカの没落がハッキリ眼に見えるようになるまでは、この流れは当分、止まらないのでしょう。)

話が横道にそれましたが、「子供たちに愛犬などを最後まで責任をもって面倒を見させれば、いじめや戦争も無くなるのではないか」と考えたのは、以下の理由です。

というのは、近所でも犬を飼い始めたのはいいのですが、見ていると、その犬を子どもたちが世話をするのは最初の1・2年(ときには数ヶ月)で、その子たちが中学に入る頃には散歩に連れて行くのは、ほとんどがお父さんだったりお母さんなのです。

ですから、犬が怪我をしたり病気になったらどんな症状になり、死を迎えるようになったらどんな残酷な様相を呈してくるのかを、子どもたちが見る機会を失ってしまうのです。

最後まで責任をもって愛犬の世話をして、自分の目で動物の死を見る機会があれば、簡単にひとをいじめたり殺したりできなくなるのではないかと思うのです.

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アメリカはベトナム戦争でたくさんのひとを殺しましたが、テレビを通じてその残酷な映像が茶の間にも流れ、それが国内の反戦運動を強める一つの要因になりました。ですから、アメリカではブッシュ大統領がアフガン戦争を始めてからは、米兵の棺桶すら映像で流すことは禁止になりました。

同じことは原発事故でも言えます。福島原発事故が起きて以来、現場では多くの現場労働者が事故を起こした原発を制御するために過酷な労働を強いられていますし、死者も出ていますが、その被曝労働者の映像が一般のメディアに登場することは、ほとんどありません(大手メディアが自己家畜化しているのか、上からの規制があるのか分かりませんが)。

戦争で殺されるひとたちの様子を映像で見たり、被曝労働者の過酷な労働や悲惨な死の様子を映像で見れば、それは容易に反戦運動や反原発運動につながっていきます。だからこそ為政者はメディア・コントロールに金とエネルギーを注ぎ込むことになります。

アジア太平洋戦争の悲惨さを身をもって体験したことが憲法9条を支えるちからになりました。ですから、為政者は、しばしば「残酷な映像は子どもによくない」と言いますが、その本音は全く別ところにあります。

それを逆に言うと、口だけで道徳的に「いじめは止めろ」というよりも、怪我をしたときの痛さ、命の脆さや命が奪われていくときの残酷さを、自分の目で見たり身をもって体験する機会を、子どもたちに与えるだけで良いのです。

たとえば、愛犬を最後まで見届けさせる体験をさせるだけでよいのす。こうすれば、命の尊さを「道徳教育」などというまやかしで教える必要はないのです。―こんなことを愛犬の看護をしながら思ったのでした。

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最近のメディアは、国内ニュースでは野田政権の話でもちきりで、高濃度の汚染地帯で苦しむ被災者を救うことは、どこかに飛んで行ってしまっています。

被災者のことを持ち出すのは、日ごろから狙っていた「庶民増税」「福祉年金削減」を、これを口実に一気にやってしまおうとするときだけです。

他方、国外ニュースではリビアの独裁者カダフィ大佐が話題を賑わせていますが、前原誠司政調会長は就任早々、「集団的自衛権を行使できる日本に」と言い始めました。

要するに「何かことがあれば米軍と一緒になって軍事行動を」と言っているわけですが、その相手であるアメリカが今まで何をしてきたのか知っているのか、と思わず言いたくなります。

先日の9月12日に行われた共和党大統領候補者討論会の終了近く、テキサス州選出のロン・ポール下院議員は9.11攻撃の原因を議論する中で米国の外交政策を批判して次のように述べました。

「米国は大変な脅威にさらされている。なぜなら130もの国を占領し、世界中に900もの基地をもってている。このままでは米国は破産する。」「イスラム世界が我々を攻撃するのは、我々が豊かで自由であることを妬(ねた)んでいるからだーこれが今まで言い分だった。しかし、私たちは自分自身に誠実でなくてはならない。」「米国はイラクその他で殺戮を繰り広げてきた。もし他の国、例えば中国が、米国があちこちの国に対してやっているようなことを私たちにしてきたら、どうする?」

GOP Candidate Ron Paul: "We're Under Great Threat Because We Occupy So Many Countries"
http://www.democracynow.org/2011/9/14/gop_candidate_ron_paul_were_under

ロン・ポール下院議員(REP. RON PAUL)の発言は、詳しくは下記のとおりです。時間的ゆとりのある方、または英語読解の練習として読んでみたい方は、下記に挑戦して見てください。
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We're under great threat because we occupy so many countries. We're in 130 countries. We have 900 bases around the world. We're going broke. The purpose of al-Qaeda was to attack us, invite us over there, where they can target us. And they have been doing it. They have more attacks against us and the American interests per month than occurred in all the years before 9/11. But we're there, occupying their land. And if we think that we can do that and not have retaliation, we're kidding ourselves. We have to be honest with ourselves. What would we do if another country, say China, did to us what we do to all those countries over there?

So, this whole idea that the whole Muslim world is responsible for this and they're attacking us because we're free and prosperous, that is just not true. Osama bin Laden and al-Qaeda have been explicit. They have been explicit, and they wrote and said that we attacked—we attacked America because you had bases on our holy land in Saudi Arabia, you do not give Palestinians a fair treatment, and you have been bombing—I didn't say that, I'm trying to get you to understand what the motive was behind the bombing. At the same time, we had been bombing and killing hundreds of thousands of Iraqis for 10 years. Would you be annoyed? If you're not annoyed, then there's some problem.

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アフガニスタンを侵略し、それをさらにイラク侵略まで拡大したのは共和党のブッシュ大統領でしたが、それを今やアフガンに引き戻しただけでなくパキスタンにまで手を伸ばしているのがオバマ大統領です(イラクも撤退すると見せかけながら今後も居座ろうとしていますが)。

今までは「アメリカが他国を侵略している」などど言おうものなら非国民扱いでしたが、それが今や、共和党から大統領に立候補しようとしている人物の口から、飛び出すようになってきているから驚きです(日本の政治家でこんなことを言うのは社民党か共産党ぐらいしかいません)。

東日本の復興はもちろんのこと、国の費用で福島の被曝者を集団疎開させるには莫大な費用がかかります。いま特に必要なのは学童疎開です。ところが前原誠司政調会長は就任早々、口にしたのは、「集団的自衛権を行使できる日本に」ということでした。どうも前原氏には共和党議員にすら見えていることが見えないようです。

世界中に800~900もの米軍基地をもち、無人機で中東全域で殺人を繰り返していれば、ロン・ポール氏の言うように、報復を受けないと考える方がおかしいのです(上記英文を参照)。まして米軍と一緒になって「集団的自衛権」を行使すれば、日本も当然、報復の対象になります。

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先日、元ブッシュ大統領の高官がつい最近まで多国籍企業ベクテル幹部と一緒にカダフィ大佐を助ける工作をしていたというニュースが飛び込んできて、世界を驚かせました。

Report: Ex-Bush Official Recently Advised Gaddafi Regime on Winning "Propaganda War"
http://www.democracynow.org/2011/9/1/headlines

Newly uncovered documents show a former Bush administration official and current top executive at the multinational contracting firm Bechtel has tried to assist the Gaddafi regime. According to Al Jazeera, former U.S. State Department official David Welch met with the Gaddafi representatives as recently as last month to offer advice on winning the "propaganda war" with the United States and NATO. Records of the meeting show Welch advised Gaddafi's aides to pass on any evidence of the Libyan rebels' alleged links to terror groups. The disclosure was made in documents found in a sacked Libyan intelligence building.

ところが、それだけでなく、CIAがカダフィ政権に「拉致」「拷問」を下請けに出していたことが、またもや明るみに出ました。何とこれにイギリスの情報機関MI6も関わっていたというのですから、さらに驚きです。

Files Found in Tripoli Expose CIA-Gaddafi Ties over Rendition Program
http://www.democracynow.org/2011/9/6/headlines

Human Rights Watch has uncovered hundreds of letters in the Libyan foreign ministry proving that Gaddafi's government directly aided the extraordinary rendition program carried out by the CIA and the MI6 in Britain after the 9/11 attacks. The documents expose how the CIA rendered suspects to Libyan authorities knowing they would be tortured. One of the most prominent suspects rendered to Libya was an Islamic militant named Abdelhakim Belhaj, who is now the military commander for the Libyan rebels. At the time of his capture in 2004, Belhaj was a member of the Libyan Islamic Fighting Group, a group that had ties to al-Qaeda. Peter Bouckaert is the emergencies director at Human Rights Watch.

日本人には「拉致」と言えば北朝鮮のオハコと思われていますが、アメリカが「グアンタナモ収容所」での「拉致」「拷問」が有名になったので、エジプトやシリアに下請けに出していたことは周知の事実でした。しかし、まさかリビアにまでとは!!

こんなアメリカと一緒になって軍事行動をするために、前原氏が「集団的自衛権の行使できる日本を!」と言っていることを、私たちは知っておく必要があるのではないでしょうか。
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<註> いま日本では「英会話のための授業」ばかりが強調され、英語の読解力が極端に落ち込んでいます。しかし考えてみれば、これほど日本政府や米国政府にとって好都合なことはありません。読むちからがなければ、上記のようなニュースが伝わってきても読めませんし、直読直解ができなければ直聴直解など、できるはずもないからです。

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いま日本は、原発震災で被害を受けた地域や人々のために、どれだけお金があっても足りない時期です。だからこそ「復興増税」などと政府は言い出しているのでしょう。だとすれば、世界中を侵略し死者の山を築いている米国の尻にくっついて、これ以上の無駄金を費やすゆとりは全くないはずです。

それどころか、米軍基地の貸し賃をアメリカから取り立てるのではなく、逆に贅沢きわまりない米軍基地の費用をすべて、貸している側が払っている国は、世界中で日本ただ一つです。もし災害復興の費用が足りなくて増税しなければならないのであれば、まず「世界標準にあわせた」「基地の貸し賃を取り立て」から始めるべきでしょう。

そうすれば米軍が中東で殺戮に使うための費用がかさむことになり、中東にひとたちから感謝されることになりますし、日本が報復される危険もなくなります。一石二鳥でしょう。

私はアフガニスタンの首都カブール、アラブ首長国連邦の首都ドバイ、トルコのイスタンブールなどに行きましたが、どこでも日本は「日露戦争で初めて西洋帝国主義の大国を破った国」として大きな尊敬をもって見られていることを知りました。しかし同時に、「アメリカのプードル犬になった国」として大きな失望を与えていることも知りました。

今度の原発事故も、「ヒロシマを抱えた国が、なぜ54基もの原発をもち、今度のような大事故を起こしたのか」と大きな驚きを世界中に与えただけでなく、政府の出す情報が嘘の連続なので、さらに大きな失望と軽蔑を世界中からもらうことになってしまいました。

世界に誇るべき憲法9条をもつ国として、もう一度、真の「復興」を成し遂げなければなりませんが、その土台として「脱原発」は欠かせない第一歩でしょう。なぜなら今でさえ汚染された汚泥、汚染された瓦礫の処分に困っているのに、これ以上の放射性廃棄物を増やしたのでは、国家破産は眼に見えているからです。
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<註> ソ連が崩壊したのは1991年です。チェルノブイリ原発事故が1986年ですから、その4年後です。ソ連が崩壊したもう一つの原因には、アフガニスタン戦争にかかった戦費があります(アフガンからの撤退は1989年)。こう考えると、原発と戦争がいかに国家にとって有害であるかがよく分かるはずです。「集団的自衛権の行使」というものがいかに馬鹿げているかは、この一事を見てもよく分かるはずです。

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ところで来たる9月19日(月)には、原発事故半年後の9月11日に勝るとも劣らない大きな集会「さようなら原発1000万人署名、5万人アクション」が企画されています。呼びかけ人は下記のとおりです。

内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田 慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井 喬、鶴見俊輔

福島で事故が起きても日本中が被害を被ることは、今度の事例で国民は身にしみて体験しつつあるのではないでしょうか。ですから原発をどうするかは政府や電力会社あるいは当該自治体が了解する問題ではありません。イタリアのように国民投票で決めるべき性質のものです。

以下に「さようなら原発1000万人署名、5万人アクション」の情報を載せておきます。

http://sayonara-nukes.org/ ホームページ
http://sayonara-nukes.org/actionweek/10day_action/ 全国のアクションとその地図
http://sayonara-nukes.org/shomei/ さようなら原発1000万人の署名用紙、注意事項
http://sayonara-nukes.org/video/ ビデオ・ライブラリー

私は、このビデオ・ライブラリーの中でも、下記のもの「さようなら原発集会の呼びかけ人、記者会見」が一番良かったと思っています。

http://www.youtube.com/watch?v=mD2FgA6lQw8&feature=player_embedded

これは、9月6日に、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、宇都宮健児の諸氏が「9.8さようなら原発講演会」と「9.19さようなら原発集会」についての記者会見を行い、「脱原発」に向けての思いを語った模様をビデオ収録したものです。(9分30秒)

この最後の方で日本弁護士会会長の宇都宮健児氏が被曝労働者について語っていますので、ここだけでも(最初から5分のところ)視聴していただければと思います。

大江健三郎氏はノーベル文学賞の受賞者ですが、『ヒロシマノート』(岩波新書)を読んだときは衒学的(ペダンチック)な感じがして、今までは余り好きな人物ではなかったのですが、ここでの挨拶は非常に良かったと思いました。

記者会見の最後に、『原発列島を行く』の著者・鎌田慧氏が、ノーム・チョムスキーやダニエル・エルズバーグなど欧米の知識人からも声明が届いていると述べ、ぜひこのことを報道して欲しいと記者たちに要望していたのですが、上記HPのどこを探しても、それが載っていません。残念です。
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<註> 記者会見での発言は映像ではなく文字でも読むことができます。下記を御覧ください。

【第3号】さようなら原発1000万人ニュース
http://sayonara-nukes.heteml.jp/nn/wp-content/uploads/2011/09/news3.pdf

これには、上記の記者会見ビデオには載っていない内橋克人さん(私の敬愛する経済評論家)の発言「国家の嘘を見破れる市民になろう」も文字化されています。

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ドイツのTV番組 Frontal21「これはもはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」 VS 「そうだったのか!?野田総理の隠された素顔」

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「これはもはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」 ドイツのTV番組 Frontal21

[出典 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-827.html]
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小出裕章氏の「原発責任論」について早く書きたいのですが、昨年夏に亡くなった愛犬に引き続き、同年生まれのもう一匹の兄弟犬が動けなくなってその看護に手を取られたり、私の主催する英語教育研究会「掲示版」の世話があったり、そのうえ翻訳の校正が予定どおりに進んでいないなど、ブログのための時間が全く取れません。

地震とハリケーンがアメリカ東海岸を襲い、あちこちの原発が一時停止に追い込まれていますが、日本は逆に新政権の誕生を機に「再稼働」の動きが密かに進行しているようです。ベトナムなどアジアに原発を輸出しようとしているとの報道が、それを裏付けているように思われます(恐ろしいことにモンゴルを核廃棄物処分場に!という動きも)。

そして私の心配していたとおり、「庶民増税」「原発再稼働」「自民党との大連立」などを密かに推進しようとしている人が総理大臣に選ばれました。「福島を中心に、被爆者と放射能汚染が確実に全国に広がろうとしているのに、このひとたちは何を考えているのか」と信じがたい気持ちがします。

しかし、このような流れを放置していると、せっかく盛り上がった脱原発の流れがどこかに消えて行きそうで心配です。いまアラブ=イスラム圏では民衆蜂起が続き、世界に激震を走らせていますが、そのエネルギーを日本にも「輸入する」動きはないのかと探していたら、以下の情報を見つけました。

今は「原発責任論」を書いているゆとりはないので、今回は「たんぽぽ舎」のメールマガジンからの情報を紹介するのみで、読者のお許しをいただきたいと思います。
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私が日ごろから原発情報を得るためにアクセスするサイトはいろいろありますが、最近しばしばチェックするのは下記のサイトです。

OurPlanet
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=204
SaveChild
http://savechild.net/
レイバーネット
http://www.labornetjp.org/

しかし最近、「たんぽぽ舎」というところが原発情報のメールマガジンを次々と発信していることを知り、無料購読することにしました。

昔は「原子力資料情報室」をよく覗いていたのですが、高木仁三郎氏が亡くなったあとの「原子力資料情報室」は、立役者を失って何となく活気が乏しいような気がして残念に思っていました。

その代わりでしょうか急速に力を発揮し始めているのが「たんぽぽ舎」であるように私には見えます。ホームページそのものは豊かではありませんが情報源としてのメルマガが役立ちます。

そこで最初に紹介するのは新しく総理になった野田氏についての情報です。これを読んで私が漠然と予測していたことが正しかったのだと確信をもちました。
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原発推進、増税、大連立の最低党首を選出した民主党
たんぽぽ舎メールマガジン【TMM:No1172】2011/08/30
                                糸色のぞむ

第一回目の投票では5候補の誰もが過半数を得ることができず、上位2名の決選投票で小沢の応援を受けた泣きの海江田を38票差で破り、事実上次の総理として選出されたこの野田なる男はどんな男か。

原発政策については「減原発」を将来的な課題としつつ、「当面、原発によるエネルギーの安定供給は不可欠」という姿勢を示しているとマスコミでは報道されているが、実際は「日本の自立の為には日本の核武装は不可欠」であり、そのためには「国連の常任理事国以外で核燃料サイクルの保持を認められている権利」を守るために破綻した核燃料サイクルの保持を絶対命題とするバリバリの独自核武装=原発推進派である。

それだけではない。「現在の経済状況においての有効需要創出という観点においては、東日本大震災は千歳一遇のチャンスである」と言って憚らないないほどの、およそ一般庶民の感覚とはかけ離れた感性の持ち主であり、そうであるが故に「増税による財政再建」を今回の5人の候補の中で唯一明言しているのが野田その本人である。

更に歴史認識においては平成十七年には「『戦犯』に対する認識と内閣総理大臣の靖国神社参拝に関する質問主意書」なる意見書で「A級戦犯は戦争犯罪人でない」という歴史認識を披露したゴリゴリの国家主義者でもある(韓国メディアは民主党の新代表選出に対して「野田佳彦代表は『極右派』」と警戒心を露わにしている)。

こうした思想的地金が故に、自民党との大連立を指向したとしても何の不思議もない。何れにせよ民主党は無為無策ではあったが「市民主義」を地金とするが故に「脱原発」打ち出した菅直人現首相より最悪な、歴史的に「最低首相」候補を選出した責任を早晩とらされるハメになるだろう。
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次に紹介するのは、今後の「脱原発学習会と集会・デモの案内」です。冒頭にも書いたように、せっかく盛り上がった脱原発の流れが、大手メディアによる新政権「お祭り騒ぎ」で、どこかに消えて行きそうで心配でした。

いまアラブ=イスラム圏では民衆蜂起が続き、世界に激震を走らせていますが、先にも書いたように、そのエネルギーを日本にも「輸入する」動きはないのかと探していたら、以下の情報を見つけ、少し安心しました。

特に9月11日(日)は、「再稼働反対・脱原発!全国アクション実行委員会」の主催で全国的な動きがあるようですから、下記の中から好きなポスターを選んで、もよりの集会・デモに参加されたらいかがでしょうか。

<脱原発ポスター>
http://nonukeart.org/

また下記のなかには元気の出る歌、考えさせてくれる歌が載っています。これも集会やデモで活用していただければ幸いです。

<脱原発ソング>
http://www42.tok2.com/home/ieas/fukusima.html→「脱原発ソング」へ飛んでください。

なお全国各地の詳しい情報は下記を御覧ください。
http://nonukes.jp/wordpress/

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脱原発 学習会と集会・デモの案内 
たんぽぽ舎メールマガジン【TMM:No1173】2011/09/02

イ 学習会(スペースたんぽぽ)
  ・9月5日(月)  お母さんお父さん向け保育付放射能講座 第3回放射能と食品
   講 師:安田節子(食品研究家) 保育士:大竹なのは・中村徹(たんぽぽ舎)
15:30開場 14:00開会~16:30 資料代\800

  ・9月15日(木) 原発の焦点を切る (再稼働、空母、臨界事故)
   講 師:山崎久隆(たんぽぽ舎)、柳田 真(たんぽぽ舎)
   18:30開場 19:00開会~21:00 資料代\1,000
   
  ・10月3日(月) 東京電力を刑事告発して、他
   講 師:明石昇二郎(ルポライター)、槌田敦(物理学者)、広瀬隆(ビデオ出演)
   18:30開場 19:00開会~21:00 資料代\1,000

ロ 集会・デモ
月9日(金)  9.9こどもキューキューアクション!!~経産省&文科省に抗議~
主催:東電前アクション 
18:30 文科省休館前  
19:30 経産省別館前

9月11日(日) 再稼働反対・脱原発! 経産省を人間の鎖で囲もう!
主催:9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション実行委員会
13:00     日比谷公園・西幸門集合(霞ヶ関駅、内幸町駅)
13:30     デモ出発(新橋方面/東電前など通り日比谷公園まで)
15:30~17:00 経済産業省(保安院)を1万人の「人間の鎖」で包囲!

9月11日(日) 新宿 原発やめろデモ(東京・新宿)
呼びかけ 素人の乱
2:00 新宿駅東口・アルタ前集合
3:11 原発やめろデモ!!!!!出発~アルタ前でゴール
デモ終了後、原発やめろ広場(アルタ前)出現

9月19日(月) 9・19「さようなら原発 5万人集会」
主催:「さようなら原発」1000万人アクション、1千万人署名市民の会
会場:明治公園(東京都新宿区霞ヶ丘町6)
13:00 ライブ
13:30 集会
14:15 パレード

9月25日(月) 米原子力空母は出ていけ
11:00 ヴェルニー公園(京浜急行塩入駅下車5分)
11:50 デモ出発

9月30日(金) 臨界ヒバク事故12周年行動
主催:9.30実行委員会
10:00 経産省別館前で追悼集会
18:30 スペースたんぽぽで学習会


<註> たんぽぽ舎[編集部]より下記のような依頼が載せてありました。
 
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿を受け付けています。「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容をお送り下さい。宛先は、nonukes@tanpoposya.net まで。
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以前に私のブログでも書きましたが、自動車事故を起こして人を怪我させたり殺したりすれば当然のことながら裁判を受けますし、牢屋にも入れられます。

ところが不思議なことに原発事故に関しては、既に現場の作業労働者から死者が出ていますし、今後10年も経たないうちに数万人・数十万人もの癌患者がうまれるだろうと言われています。
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/07/japanese-translation-of-ecrr-chris.html

このような事態を受けて、既に『原発の闇を暴く 』(集英社新書、2011/) の共著者である広瀬隆・明石昇二郎の両氏が、政府と東電を刑事告発していますが、今度は物理学者・槌田敦氏による刑事告発です。

以下は、たんぽぽ舎メールマガジン【TMM:No1173】による、その解説です(残念なのは、今や反原発の英雄となっている小出裕章氏から、このような怒りの声が聞こえてこないことです)。

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東京電力による業務上過失致死傷罪について―読者も賢明な判断を!(JR福知山線転覆事故(死者多数)での社長起訴をみならえ!)

槌田敦さん(物理学者。核開発に反対する会代表)が、福島原発事故の「解明と分析」をすすめられて、近日、本を出される。そのうちの第3章「東京電力による業務上過失致死傷罪」については、8頁にわたって、内容の濃い記述がされている。それを3回にわけて紹介したい。1回めは全体の目次と1項、2回めは2-10項、3回めは、11-20項を紹介します。

全目次
 1.刑事事件としての福島原発事故
 2.双葉病院、患者440人、避難死45人
 3.福島事故で自殺者つづく
 4.福島県住民に対する放射能加害
 5.事故の原因は、東京電力による「安全費用の節約」
 6.立地条件の改悪と防波堤を形ばかりにした罪
 7.原子炉計測を7時間も不可能にした罪
 8.水素結合器を改善せず、また水素逃し口を作らず、建屋を水素爆発に至らせ
   た罪
 9.高圧注水系電源を改善しなかった罪、勝股恒久
10.1号機、非常用復水器の欠陥を放置した罪、勝股恒久
11.2-6号機、残留熱除去系から蒸気凝縮系を削除した罪、勝股恒久
12.1号機で高圧注水系を使用せず、燃料崩壊に導いた罪、吉田昌郎
13.2号機でも高圧注水系を使用せず、海水注水で格納容器を破裂させた罪、
    吉田昌郎
14.3号機、海水注入に拘り、ECCS低圧注水系を使用しなかった罪、
    吉田昌郎
15.4号機、事前許可の工程表に反して、原子炉に核燃料運び込みの疑惑、
    吉田昌郎
16.労働者のずさんな被曝管理により、高線量の被曝をさせた罪、吉田昌郎
17.民事事件としての福島原発事故
18.東京電力は、すべての有価資産を売却して、事故対策と被害者保障に当てよ
19.東京電力は、巨大事故での被害の大きさを知っていた
20.未必の故意としての原発災害

2章で述べたように、東京電力福島第一原発の業務上の過失により、多くの人々が死に、また心に深い傷を負わせられた。これは刑法第211条「業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、5年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も同様とする」による業務上過失致死傷罪である。

これと同種の事件に、JR福知山線転覆事故でのJR西日本社長の起訴がある。2005年4月25日、乗客・運転士107名が死亡した、いわゆる「尼崎事件」で、2007年7月8日、当時の安全担当役員だった山崎正夫社長を業務上過失致死傷罪で在宅起訴した。以下、東京電力による犯罪を詳述する。

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既に述べたように、「たんぽぽ舎」では、メルマガ「地震と原発事故情報」を発信しています。そのホームページには「ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに送ってください。登録できしだい発信致します(無料)」と書いてありました。たんぽぽ舎のアドレスは下記の通りです。御希望の方は、どうぞ。
nonukes@tanpoposya.net

(それにしても、「学校教育」「ことばの科学」「言語政策」「英語教育」「国際教育」「アメリカ理解」「Media Control」「Media Literacy」「New Speak」「Double Think」など、書きたいことが山積しているので、これらの問題について安心してブログを書ける日が一刻も早く来ることを願っています。)

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