国際機関=IAEA(国際原子力機関)がイラン核科学者暗殺の手引き!? そして再び、ピュリツァー賞に輝く記者セイモア・ハーシュの告発

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ボブ・ディラン 「戦争の親玉」 カバー版
[ここに出てくるブッシュ氏をオバマ大統領に読み替えてイメージしてください。彼のやっていることは前任者と全く変わりません(むしろ悪くなっています)ので]



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最近、東北地方だけでなく、山梨県富士五湖周辺で地震が群発しています。これが首都直下型地震や東南海地震に連動するのではないか、と心配です。

もし、そんなことにでもなれば、停止している浜岡原発が日本を壊滅状態に追い込むことになりかねません。黒澤明の映画『夢―赤富士』の世界が、現実の世界として出現するでしょう。

にもかかわらず原発再稼働をいまだに諦めきれない勢力が暗躍していることは信じられません。

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それはともかく、前回のブログを書いてから、またもや10日があっと言う間に過ぎてしまいました。毎日、Voices of a People's History of the United States『肉声でつづる民衆のアメリカ史』の索引づくりに追われています。

本書の学習運動・朗読運動が、アメリカの "Occupy Movement" の土台をつくることに、裏で大きく貢献したのですから、その運動の渦中で亡くなったハワード・ジンの遺志を生かすためにも安易な索引にしたくないと思っています。

しかし、そうこうしているうちにブログで伝えておきたいと思っていたことが、時間と共に私の記憶から消えて行きそうですので、覚えているうちにそれを以下に記します。メモ風になってしまいますが、お許しください。

(本書 "Voices of a People's History of the United States" を全国の劇場・公共施設で、アメリカ一流の俳優に "Dramatic Reading" してもらう運動は、"Reading Theater" Movement と呼ばれています。)

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* 一般読者の皆さんへ: 以下では英文をたくさん引用してあります。しかし半分は自分のメモを兼ねています。時間のない方は飛ばして読んでください。
* 英語教師の皆さんへ: 授業における会話ブーム(しかも覚えてもすぐ忘れる)のおかげで、生徒どころか英語教師の「読む力」も大きな落ち込みを見せています。この英文記事が「読む力」の回復に少しでも役立てば幸いです。
* 教育研究者の皆さんへ: 最近わたしは、英語を学ぶ目的の一つは、アメリカの実像を知り日本を「第二のアメリカ」にしないことにある、と考えるようになりました。以下は、今まであまりにも「虚像のアメリカ」を教えてきた私の反省が込められています。
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国内では相変わらず消費税の引き上げ攻撃が続いていますから、これが日本再生にとっていかに有害無益かについても書きたいのですが、ここでは前回に引き続き、イラン問題とそれにかかわる中東情勢について、気になることを紹介するにとどめます。

イランの核科学者の暗殺が続いていることは既に紹介しましたが、その直後のDemocracy Now!(2012/01/20)を視聴していて真っ先に眼に飛び込んできたのが、次の記事でした。

これを読むと、暗殺に役立つ情報を提供していたのが国連の組織(IAEA)である疑いがあるというのです。

Iran: Scientist Assassins May Have Used U.N. Info
http://www.democracynow.org/2012/1/20/headlines
  At the United Nations, Iranian Ambassador Mohammad Khazaee said Iran believes the scientist may have been killed with information supplied by the United Nations.

IAEA(国際原子力機関)の事務局長が、エジプト人のアルバラダイ氏から日本人の天野氏に替わってから、イラン情勢の雲行きが急速に怪しくなってきました。

福島原発事故について原発維持という日本政府寄りの報告書を作成してきたIAEAですが、今回もまた同じ役割を果たそうとするのでしょうか。国連大使Mohammad Khazaee: は次のように語っています。

「国連から漏らされた情報、とくにIAEAがイランの核施設を査察した際に得た施設の情報や科学者の情報が、暗殺に大きな役割をはたした疑いが強い。なぜなら暗殺された核科学者Ahmadi-Roshanは最近、IAEAの査察官と会ったばかりだ。」

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Iran: Scientist Assassins May Have Used U.N. Info
http://www.democracynow.org/2012/1/20/headlines

  "There is high suspicions that these terrorist circles used the intelligence obtained from United Nation bodies, including the sanction list of the Security Council and interviews carried out by IAEA [International Atomic Energy Agency] with our nuclear scientists, to identify and carry out their malicious acts.
  The late Ahmadi-Roshan had recently met with IAEA inspectors, a fact that indicates that these U.N. agencies may have played a role in leaking information on Iran’s nuclear facilities and scientist."
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もちろん、このイランの主張をそのまま鵜呑みにするわけにはいきません。

しかし、前々回のブログ紹介したウィキリークス情報でも、天野氏が2010年12月、米国のIAEA担当大使に対し、「高官人事からイランの核兵器開発疑惑まで、あらゆる戦略的な重要決定について、断固として米側に立つ」と表明しているのですから、イラン情報を一考する価値は十分あるように思います。

(ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティグリッツ氏によれば、WTOやIMFといった国際機関も、一貫してアメリカの言いなりになってきたことは、歴然とした事実です。氏は、米財務省やIMFと対立したため、2000年1月に世界銀行の上級副総裁を辞任しました。詳しくは『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』[徳間書店, 2002年]を御覧ください)

そもそも、IAEAに加盟して査察も受け入れているイランが敵視されて、その一方で核兵器を所有していることが明確であるにもかかわらずIAEAの査察を受け入れていないイスラエルが野放しになっていることことも不可解な話です(今度の暗殺でもイスラエルの特殊部隊「モサド」が大きな役割を果たしたのではないかと疑われています)。

ベトナム戦争時の「ミライ村、虐殺事件」を暴いて世界的に有名になった調査記者セイモア・ハーシュが、雑誌『ニューヨーカー』のブログで次のように述べていることも、前々回のブログで紹介しましたが、そのことを考慮に入れると、IAEAの動きも監視する必要があるように思うのです。

「IAEAの最新報告書やオバマ氏の言動には何の根拠もない。これはイランを爆撃するためのためのプロパガンダだ。」

Seymour Hersh: Propaganda Used Ahead of Iraq War Is Now Being Reused over Iran’s Nuke
http://www.democracynow.org/2011/11/21/seymour_hersh_propaganda_used_ahead_of

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ピュリツァー賞に輝くニューヨーカー誌の調査報道ジャーナリスト、セイモア・ハーシュ氏による上記の記事が載ったのは、2011年11月21日でしたが、彼はその半年近くも前に(2011年6月6日)、おなじことを既に繰り返して述べていました。

Iran and the Bomb: How Real is the Nuclear Threat?
http://www.newyorker.com/reporting/2011/06/06/110606fa_fact_hersh

この記事によれば、米国政府はありもしない核兵器開発疑惑を煽り立ててイランを叩こうと一生懸命ですが、アラブ世界の各地に民衆蜂起が吹き荒れるなか、むしろ注意すべきはサウジアラビアだと氏は言います。「この専制的な神権国家は、アラブの春に対して心底おびえ、反革命に走っている」

例えば隣国のバーレーンはペルシャ湾岸の小さな島国ですが、ここではスンニ派の政府が住民の多数を占めるシーア派にひどい弾圧を加えていますが、同じようにシーア派住民を弾圧しているサウジはバーレーン政府の弾圧を支援しています。バーレーンに第五艦隊の基地をおく米国も、弾圧は見てみぬふりです。

この番組で、さらにハーシュ記者は次のように述べています。

「イラクやアフガンで米軍に砲撃され、多くの記者を殺されても勇気ある報道を続けてきたことで知られる『アルジャジーラ』ですら、バーレーンについては報道できない。バーレーンでは、死傷者を救おうとした多くの医師団や看護婦たちまでもが、牢獄に拘束されている。」

「エジプトではムバラク元大統領がついに裁判にかけられることになり、湾岸諸国の治世者たちはどこもパニック状態だ。砂漠の民ベドウィンから巨大な石油コンビナートの所有者に成り上がった支配層は、独裁権力を手放すまいと必死だ。」

「彼らは湾岸協力会議(GCC)という、国外の敵ではなく国内の反体制派に対する防衛のための地域協力機構をつくっている。こんな状況から米国民の目をそらせるには、イランの脅威は格好の材料だ。米国はいつまで無意味なイラン制裁を続けるのだろうか。」

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<註> ハーシュ記者の報告については、詳しくは以下のURLで、字幕付きの動画((2011年6月6日、13分)を見てください。
http://democracynow.jp/video/20110603-2

なお、この動画はセイモア・ハーシュによる下記の記事(2011年6月3日)の続きです。時間のある方は、これもぜひ見て欲しいと思います。セイモア・ハーシュ氏の独特な語り口も魅力的です。

「イランの核兵器開発疑惑は米国の諜報機関によって否定されている」(字幕つき13分)
http://democracynow.jp/video/20110603-1

英語の原文は下記
Seymour Hersh: Despite Intelligence Rejecting Iran as Nuclear Threat, U.S. Could Be Headed for Iraq Redux
http://www.democracynow.org/2011/6/3/seymour_hersh_despite_intelligence_rejecting_iran

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上記でハーシュ記者が述べているとおり、サウジはバーレーン政府の弾圧を支援しています。これは隣国イエメンについても同じで、サウジは長年にわたって民衆を弾圧してきたイエメンの独裁者サレハ大統領を支援してきました。

これはアメリカの後ろ盾によって可能になってきたものですが、驚いたことにオバマ大統領は、この独裁者サレハ大統領に、「治療を口実にしたアメリカ入国」を許可しました。

U.S. Allows for Yemen's Saleh to Enter United States
http://www.democracynow.org/2012/1/23/headlines
  The U.S. State Department has granted a visa to Yemeni president and longtime U.S. ally Ali Abdullah Saleh to enter the United States to seek medical treatment.

これたいして、史上最年少のノーベル平和賞受賞者として有名になったイエメンの女性人権活動家タワックル・カルマンさん(32)を初めとして、イエメン民衆はアメリカに強く抗議しています。

U.S. Allows for Yemen's Saleh to Enter United States
http://www.democracynow.org/2012/1/23/headlines
  Thousands of Yemenis protested on Sunday, calling on Saleh to be put on trial for the killing of hundreds of demonstrators over the past year.

国連も、シリアの弾圧は強い調子で非難しているのに、イエメンやバーレーンについて言及することは、ほとんどありません。事務総長は韓国出身のバン・キムン(潘基文)ですが、今の韓国もアメリカべったりですから、彼も同じ歩調を取っているのでしょうか。

これに堪りかねたのか、国際人権団体Human Rights Watch は、「アメリカや国際世論は、真の民主主義をつくりあげるために立ち上がった『アラブの春』を、もっと支援すべきだ」という声明を発表しました。

Human Rights Watch Urges Nations to Support Arab Spring Protesters
http://www.democracynow.org/2012/1/23/headlines
  Human Rights Watch is urging the United States and other nations to do more to support the rights of Arab Spring protesters to build real democracies in the Middle East.
Human Rights Watch is urging the United States and other nations to do more to support the rights of Arab Spring protesters to build real democracies in the Middle East.

要するにアメリカやEUは、表向きは民主化支持を表明しているが、自分たちの利害が絡んでいるので、本音は民主化支援を渋っているというのです。

Human Rights Watch「人権監視」の事務局長 Kenneth Roth氏は、「民主主義を取るのか独裁者を取るのか、態度・価値観をハッキリしろ」と述べています。

(この言葉は、常にアメリカの側に言いなりになって自衛隊を海外に派遣し、血税を無駄にしてきた日本政府にも、向けられているのではないでしょうか。)
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<註1> フランスが主導し、アメリカが支援したリビア空爆の内幕も、下記のブログで始めて知りました。

5ヶ月も続く不思議なNATO軍のリビア空爆
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/77c268ac2ad1eb5a3b23ae891ddd89b4

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<註2> また、NATOに支援されて民主化したはずのリビアで、拷問がおこなわれていることも知っておくべきでしょう。国連人権高等弁務官(The U.N. High Commissioner for Human Rights)による報告です。詳しくは下記を御覧ください。

U.N.: Interim Libyan Gov't Torturing Prisoners
http://www.democracynow.org/2012/1/26/headlines#6

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<註3> アメリカが、西アフリカのリベリア共和国の大統領だったCharles Taylor(今は戦争犯罪で国際刑事裁判所に告発されている)を支援していたことが、先日(2012年1月20日)のDemocracyNow!で暴露されました。しかも、この大統領はCIAのAgentだったというのですから、二重の驚きです。

U.S. Confirms Liberian Leader Worked for CIA
http://www.democracynow.org/2012/1/20/headli
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さらなる戦争への道程か?イランの核科学者暗殺と新たな経済制裁が、「世界終末時計」の針を、「運命の日」に向けて、さらに1分すすめることになった!!

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[動画] Democracy is Coming to the USA
[歌詞が分からなくても、「やっとアメリカにも民主主義が届き始めた?」を暗示する音楽と映像で、十分に楽しめると思います。][7分]

  
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前回のブログを書いてから、もう10日も経とうとしています。翻訳の再校を終えたので、これでやっとブログや研究会の仕事に復帰できるかと思っていたら、出版担当の方からいろいろな質問が次々と届き、その対応に追われていたら、あっという間に日時がすぎてしまいました。

そして今日、索引づくりの材料が宅急便でドカッと届いたので、このままではブログを書けなくなってしまうと考え、いまパソコンに向かい始めたところです。書きたいことは山積しているのですが、時間が取れません。無理すると病気が再発しそうなので、用心しながら進む以外にありません。

また書きたいことも、野田内閣が消費税増税を目指して「まっしぐら」だったり、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の情報が原発事故のあとすぐアメリカには届けられたにもかかわらず「肝心の地元民には被曝したあとでしかなかった」ことが暴露されたりで、国内問題についてもふれたいことは多いのですが、以下は国外問題だけにさせていただきます。

[福島原発事故の直後に、アメリカは半径50マイル(80キロメートル)圏内にいる在日アメリカ人に緊急避難勧告を出しましたが、これは上記のSPEEDIによる情報をもとにしたものかも知れません。]

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* 一般読者の皆さんへ: 以下では英文をたくさん引用してあります。しかし半分は自分のメモを兼ねています。時間のない方は飛ばして読んでください。
* 英語教師の皆さんへ: 授業における会話ブーム(しかも覚えてもすぐ忘れる)のおかげで、生徒どころか英語教師の「読む力」も大きな落ち込みを見せています。この英文記事が「読む力」の回復に少しでも役立てば幸いです。
* 教育研究者の皆さんへ: 最近わたしは、英語を学ぶ目的の一つは、アメリカの実像を知り日本を「第二のアメリカ」にしないことにある、と考えるようになりました。以下は、今まであまりにも「虚像のアメリカ」を教えてきた私の反省が込められています。
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前回のブログで私は次のように書きました。

<・・・これを読むと、「イランが核兵器をつくろうとしているという理由で新しい経済制裁に乗り出す」と書かれています。イランの金融機関が機能しないように追い込むというのです。イランはそれに対抗してHormuz海峡を封鎖して石油タンカーの出入りを封ずると言っているようです。しかし、そんなことをすればアメリカの思う壺で、それを口実に爆撃されることは目に見えています。>

日本はアメリカの要請に応えて早速イランから石油輸入を取りやめるという方針を決めたようですが、前回のブログでも紹介したように、アメリカの著名なジャーナリストであるセイモア・ハーシュは次のように自国アメリカのイラン政策を手厳しく批判しています。

「イラクに大量破壊兵器がなかったのと同じように、イランが核兵器開発を進めている事実はない。イラク戦争のプロバガンダがイラン核戦争で再利用されている。」

詳しくは次の記事をお読みください。

Seymour Hersh: Propaganda Used Ahead of Iraq War Is Now Being Reused over Iran's Nuke Program
http://www.democracynow.org/2011/11/21/seymour_hersh_propaganda_used_ahead_of

とこで、かつてブッシュ大統領が「悪の枢軸」としてイラク・イラン・北朝鮮をあげ、ブッシュ大統領はネオコンと呼ばれる側近たちの戦略にしたがって、その手始めとして「大量破壊兵器」を口実にイラク侵略に乗り出しました。

ところが最近、暴露された記事によると、ウェズリー・クラーク元陸軍大将は9.11同時多発テロから数週間後、ペンタゴン職員から次のような事実を知らされたと回想しています。

「当時の国防長官ラムズフェルドが、イラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダンそしてイランの体制を5年以内に変革する計画の概要を記したメモを配布していた。」

アメリカに愛想が尽きてブラジルに移住したグレン・グリーンウォルドは、世界的にも有名なブロガーとして今も活発な言論活動を続けていますが、その彼は、上記の事実を受けて、次のようにアメリカの外交政策を糾弾しています。

「ラムズフェルドたちのいわゆるネオコンが、政権を交代させようと計画していた7か国のリストを見ていくと、民主党政権になって新保守主義運動は政界から姿を消したはずなのに、オバマ大統領がやっていることを見ているかぎり、実際には“イスラム世界の体制大変革”というネオコンの夢が、ほぼ果たされたことがよくわかる。」

詳しくは下記のグレン・グリーンウォルドにたいするインタビューを読んでください。

Glenn Greenwald: Is Obama Fulfilling the Neocon Dream of Mass Regime Change in Muslim World?
http://www.democracynow.org/2011/11/28/glenn_greenwald_is_obama_fulfilling_the

要するにブッシュ氏が「悪の枢軸」の一つに北朝鮮をあげたのは、これを付けくわえないと、最初から石油の宝庫であるイスラム世界の転覆が目標であることを、あまりにも露骨に暴露することになってしまうからでした。

ところが日本は相変わらず、このアメリカの戦略に従って自衛隊を派遣し、莫大な金をソマリアやスーダンに注ぎ込もうとしているのです。イラクに注ぎ込んだお金も全くの無駄遣いでしたが(現在の内乱状態を考えてみてください)、今回も同じことを繰り返すのでしょうか。

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さて、前回のブログで私は次のようにも書きました。

<戦争が起きるときはいつも国内に問題を抱えているときです。アメリカも今は国民の半数が貧困層に転落し、Occupy Movementが全土に広がっていますから、外に新しい敵をつくり、国民の関心を外に拡散させねばなりません。ですから、イラン戦争勃発の可能性は決して小さくないと思っています。>

これを書いた三日後に、イランの原子核物理学者が暗殺されるという事件が起きました。これを報じたDemocracyNow!(2012/01/12)の記事によると、イランの核物理学者が殺されたのは、この数年で5人目であることが分かります。

Iran Urges U.N. to Condemn Assassination of Nuclear Scientis
http://www.democracynow.org/2012/1/12/headlines#3
  Iran is urging the United Nations to condemn Wednesday's assassination of another Iranian nuclear scientist. Iran described the attack as "cruel, inhumane and criminal acts of terrorism."
  Mostafa Ahmadi Roshan became the fifth Iranian nuclear scientist assassinated in recent years. Iran blamed Israel and the United States for the attack.

しかし、その前日の記事では、もっと恐ろしいことが書かれていました。

これによると、核物理学者 Mostafa Ahmadi Roshan が殺されたのは、彼の車に取り付けられた磁気爆弾 a magnetic bomb によるもので、しかもこの事件を受けて、イスラエルの将校 Benny Gantz は、「イランは、もっと“不可解な”事件が起きることを覚悟すべきだ」と述べているのです。

Iranian Nuclear Scientist Killed in Bombing
http://www.democracynow.org/2012/1/11/headlines#9
  The scientist, Mostafa Ahmadi Roshan, was reportedly killed by a magnetic bomb placed on his car. ... On Tuesday, Lieutenant General Benny Gantz, Israel's military chief of staff, said Iran should expect more "unnatural" events this year.

誰が下手人かを自ら公言しているのと同じではありませんか。イランはイスラエルとアメリカを名指して非難すると同時に、国連に暗殺を非難するよう糾弾しましたが当然のことでしょう。

こんなことを放置していたら、誰がどこで何をしても許されることになってしまいます。北朝鮮が何かをすればすぐ糾弾されるのに、アメリカやイスラエルが何をしても黙認されるというのでは、世界に秩序というのものがなくなってしまいます。

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Iranian Nuclear Scientist Killed in Bombing
http://www.democracynow.org/2012/1/11/headlines#9
  The Iranian government says a nuclear scientist involved in its uranium enrichment program has been killed by assassins in Tehran. The scientist, Mostafa Ahmadi Roshan, was reportedly killed by a magnetic bomb placed on his car.
  He would be the latest Iranian scientist to be killed in a series of similar incidents. As in previous instances, Iran blamed the attack on what it called "[foreign] government-sponsored terrorism."
   On Tuesday, Lieutenant General Benny Gantz, Israel's military chief of staff, said Iran should expect more "unnatural" events this year.
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先にイスラエルの将校が「イランは、もっと“不可解な”事件が起きることを覚悟すべきだ」と述べていることを紹介しましたが、これに関連した興味深い記事がDemocracy Now!(2012/01/13)に載っていました。

Report: U.S. Uses Secret Channel to Warn Iran Strait Closure a "Red Line"
http://www.democracynow.org/2012/1/13/headlines#2
According to the New York Times, the U.S. has communicated to Khamenei closure of the straight would be a "red line" that would elicit a U.S. response.

この記事によると、アメリカは裏のルート "secret channel" を使ってイランの最高権力者と接触し、ホルムズ海峡の封鎖をすれば不測の事態 "red line" が起きることを覚悟しろ、と警告したというのです。

しかし、セイモア・ハーシュの言っていることが正しければ、そもそも存在しない「核開発」を理由に経済制裁に乗り出したのはアメリカの方ですから、非常に理不尽な話です(かつて「大量破壊兵器など存在しない」と主張していたのも、アメリカ人の国連査察官スコット・リッターでした)。

しかし、それよりもっと「語るに落ちる」話が上記の記事には書かれていました。それによると、国防長官Leon Panettaは、「誰がやったか心当たりはある。しかし、この暗殺にアメリカが関わっていないことだけは確かだ」と言ったというのです。

Report: U.S. Uses Secret Channel to Warn Iran Strait Closure a "Red Line"
http://www.democracynow.org/2012/1/13/headlines#2
"... We have some ideas as to who might be involved, but we don't know exactly who was involved. But I can tell you one thing: the United States was not involved in that kind of effort. "

しかし、アメリカはパキスタンの主権と領空を侵犯してビンラディンを暗殺していますし、身の危険を感じてイエメンに移住したアメリカ人説教師を「テロリスト」の容疑で暗殺していますから(その父親は「息子がテロリストだという証拠を見せろ」と裁判に訴えていました)、「同類、相憐れむ」の関係とも言えるわけです。

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Report: U.S. Uses Secret Channel to Warn Iran Strait Closure a "Red Line"
http://www.democracynow.org/2012/1/13/headlines#2
  The Obama administration has reportedly used a "secret channel" to directly warn Iran's supreme leader, Ayatollah Ali Khamenei, against closing the Strait of Hormuz. According to the New York Times, the U.S. has communicated to Khamenei closure of the straight would be a "red line" that would elicit a U.S. response.
  Iran has threatened to block the Strait in response to harsher international sanctions or in the event of a military attack from the U.S. or Israel. The U.S. warning to Iran comes just days after an Iranian nuclear scientist was assassinated, the latest in a string of similar attacks.
  On Thursday, Defense Secretary Leon Panetta denied U.S. involvement.
Defense Secretary Leon Panetta: "We were not involved in any way, in any way, with regards to the assassination that took place there. I'm not sure who was involved. We have some ideas as to who might be involved, but we don't know exactly who was involved. But I can tell you one thing: the United States was not involved in that kind of effort. That's not—that's not what the United States does."
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しかし、ここで問題なのは、アメリカがイスラエルが暗殺したことを暗に認めていることよりも、アメリカやイスラエルの行為が、イランを核武装や戦争行為に追い込むために、一層の圧力をかけることになっている、ということではないでしょうか。

このことを、全国イラン系アメリカ人協議会(the National Iranian American Council)の代表トリタ・パルシ氏は次のように述べています。

「イランの核兵器が危険だとして、その危機感をあおることで、ある程度まではイランの核開発能力を縮めることができるだろう。しかし、それは同時に“核兵器を持たないと、イスラエルやアメリカから攻撃される”という危機感をあおることなり、イランの核抑止力への願望を助長することにもなる。」

A Path to War? Assassination of Iran Nuclear Scientist, New Sanctions Strain U.S.-Iran Relations
http://www.democracynow.org/2012/1/12/a_path_to_war_assassination_of
"If we are increasing the sense of threat, we may be able to prevent [the Iranians'] capabilities to a certain extent, but we're also increasing their desire for the nuclear deterrent. At some point, that desire will overcome the obstacles. In essence, you cannot threaten a country into feeling secure."

チョムスキーも「アメリカのイラク侵攻が世界に与えた教訓とは、核兵器または大量破壊兵器を持っていないと自分もイラクのようにやられる、ということだった。これを最もよく学んだのは恐らく北朝鮮だった」と述べています。

つまり、イスラエルやアメリカが今おこなっていることは、核戦争への一里塚だということです。

これを証明しているのが、イランの核物理学者が暗殺されたその日に、Doomsday Clock(世界終末時計)の針が、終末に向かって更に「1分」進められたことでした。それによれば、今は終末まで「5分前」になったとのことです。

Nuclear "Doomsday" Clock Moves Closer to Midnight
http://www.democracynow.org/2012/1/11/headlines#9
  The Bulletin of the Atomic Scientists is warning the world is moving closer to nuclear doom. On Tuesday, the group moved its symbolic Doomsday Clock one minute closer to midnight.
  Allison Macfarlane: "Now, time to announce the Doomsday Clock, and it is now five minutes to midnight.



この「世界終末時計」は、日本への原子爆弾投下から2年後、冷戦時代の1947年に、アメリカの原子力科学者団体が発行している隔月刊誌Bulletin of the Atomic Scientists 『原子力科学者会報』の表紙絵として誕生したものです。

核戦争などによる人類滅亡(終末)を午前零時になぞらえ、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計で、「運命の日」の時計あるいは単に終末時計とも言われています。

いまイスラエルとアメリカは、自分の国の危機的状況を「イランを危険な国に仕立て上げる」ことによって乗り切ろうとしています [戦争のつくり方は、アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ 10の法則』草思社、を参照してください]

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しかし、いまアメリカで面白い現象が起きています。というのは、オバマ氏を支えている民主党ですら言わないことを、共和党の大統領候補が言い始めているからです。

その一つは、共和党の大統領選予備選でトップに躍り出たミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が、相手候補から「企業を食い物にして雇用を破壊する"ハゲタカ”だ」と攻撃され始めていることです。

これは、燎原の火の如くアメリカ全土に広がったOccupy Wall Street Movement の成果だと言うべきでしょう。

もう一つは、ブッシュを支持するタカ派だったはずの共和党から、「バカな戦争政策をやめろ。兵士を帰国させろ。イランに手を出すな」と声を上げる候補が善戦していることです。

Ron Paul: "They're Building Up for War Against Iran"
http://www.democracynow.org/2012/1/17/headlines

昨日のDemocracyNow!(2012/01/17)によれば、テキサス州選出の下院議員ロン・ポール氏は、激しい調子で次のように演説していました。

「外交政策を議論してはならないなどというのは、もう一つ別の戦争を始めたいからだ。これは war mongering(戦争挑発)政策だ。要するに新たな戦争、イランにたいする戦争を着々と準備しているということだ。国民はそんなことを待ってもいないし望んでもいない。この国に必要なのは現在の戦地から撤退すること、もう一つの戦争ではなく兵士を故国に連れ戻すことだ。いま必要なのは、国を立て直すためのお金であって、戦争に使うお金ではない。」

ところが日本政府は、アメリカの言いつけに従って自衛隊を海外に派遣したり、イランにたいする経済制裁に賛成し中東の緊張を高めることだけに執心している、ようにみえます。いまの日本にそんなことをしている時間的ゆとりや金銭的ゆとりが、どこにあるというのでしょうか。
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Ron Paul: "They're Building Up for War Against Iran"
http://www.democracynow.org/2012/1/17/headlines
  Texas Rep. Ron Paul reiterated his call to end the war in Afghanistan and bring the troops home. "This idea that we can't debate foreign policy, then all we have to do is start another war. I mean, it's war mongering. They're building up for another war against Iran, and people can't wait to get in another war. This country doesn't need another war; we need to quit the ones we're in. We need to save the money and bring our troops home."

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迎春。 新年早々、オバマ氏による新しい戦争準備か!? 「逮捕状なしでアメリカ人ですら無期限に拘留できる」悪法が成立!! 

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[抗議ポスター] 新しく成立したばかりの悪法
逮捕状なしで無期限(indefinite)に拘留(detention)できる!!

  

[動画] [約2分] 税金で救済されたにもかかわらず驚くばかりの年末ボーナスを支給した大銀行 Bank of America にたいする Foreclose 差し押さえ行動が、年末にシアトルでおこなわれました。サンタの格好をした Choir聖歌隊の愉快な「占拠運動」です。字幕で歌詞も出てきますが脚韻をふんでいて感心しました。

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とても「明けましておめでとうございます」とは言えない気分で正月を迎えました。賀状をやり取りしている皆さんには次のような賀状を送りました。

昨年は大震災と原発事故が重なり、かつてない大惨事となりましたが、NHKを初めとする大手メディアは一貫して政府や東電を擁護する姿勢を取りつづけ、一般民衆の怒りを買いました。経産省前では今でも抗議のテント村活動が続いています。
 他方、世界史的に見ても今年は、チュニジアに始まった民衆蜂起がエジプトに飛び火し、それがアメリカにまで到達して、Occupy Wall Street Movement となりました。このOWS Movement は燎原の火の如くアメリカ全土に燃え広がり、いまだに鎮火の兆しは見えません。
 これは、「ニューヨークで路上生活者が4万人」「アメリカの人口の約半分1億4640万人が“貧困層”に転落」という現実にたいして、民衆の怒りがOccupy Movementという抗議のかたちをとって噴出したものと考えています。
 タイム誌の表紙「今年のひと」が "The Protester"「抗議者」となったのは、その意味で象徴的な意味をもっているように思います。日本だけでなく世界中の抗議運動が実を結び、今年こそ良い年でありますようにと、願ってやみません。
<追伸> 今年は、Zinn & Arnove 『肉声でつづる民衆のアメリカ史(仮題)』の翻訳・出版が、やっと実現しそうです。OWS Movement のひそかなる礎(いしずえ)を築いた本だけに、感慨ぶかいものがあります。
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賀状の末尾に<追伸>として私は次のように書きました。

<今年は、Zinn & Arnove 『肉声でつづる民衆のアメリカ史(仮題)』の翻訳・出版が、やっと実現しそうです。OWS Movement のひそかなる礎(いしずえ)礎(いしずえ)を築いた本だけに、感慨ぶかいものがあります。>

しかし、OWS Movementによる抗議にもかかわらず、新年早々にオバマ大統領は、「アメリカ市民であっても裁判所による逮捕状なしでも政府が勝手にテロリストと判断したものは裁判なしで無期限に拘留できる」という恐ろしい法律に署名しました。

Obama Signs Defense Bill Allowing for Indefinite Detention of U.S. Citizens Without Trial
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines
President Barack Obama has signed into law a $662 billion military spending bill that authorizes the government to indefinitely detain American citizens without trial.
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ブッシュ大統領が911事件のあと、政府が勝手にテロリストと判断したものは「殺すか逮捕する」という方針を発表し、「愛国者法」を拉致・拷問していたときは、オバマ氏はそれを非難していたはずです。

が、大統領になった途端に変身し、いまやブッシュ氏をはるかに越える悪法(the National Defense Authorization Act)を実行しようとしているのです。

しかも、国防長官 Leon Panetta, FBI 長官Robert Mueller、国家情報局長官James Clapper といった重鎮までも「それはあんまりではないか」と反対している法案です。

だのに、直前まで「こんな悪法は拒否権を発動してつぶす」と言っていたオバマ氏は、結局は「拒否すると軍事予算が通らない」として、それを受け入れました。彼の恒例となった行動パターンです。

これを読んだとき私は「これはオバマ氏が新しい戦争を始める準備かも知れない」と思いました。

というのは、どこかを攻撃すれば必ず反撃がありますし、国内では反戦運動が起きます。それを押さえ込むための下準備ではないか」と不安になったのです。そう思って Democracy Now!を読んでいたら、次の記事を見つけました。

Controversial Defense Bill Tightens Sanctions on Iran
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines
The newly approved military spending bill also includes a provision to tighten sanctions on Iran by denying access to the U.S. financial system to any foreign bank that conducts business with the Central Bank of Iran.
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これを読むと、「イランが核兵器をつくろうとしているという理由で新しい経済制裁に乗り出す」と書かれています。イランの金融機関が機能しないように追い込むというのです。

イランはそれに対抗してHormuz海峡を封鎖して石油タンカーの出入りを封ずると言っているようです。しかし、そんなことをすればアメリカの思う壺で、それを口実に爆撃されることは目に見えています。

ここで思い出すのが、かつて「イラクが大量破壊兵器を持っている」といって攻撃したことです。「イランが核兵器の開発に乗り出している」というのは、これとまったく同じことになるでしょう。

というのは、ベトナム戦争のとき「ミライ村の虐殺事件」を暴露したことで有名な、ジャーナリストのセイモア・ハーシュは、雑誌『ニューヨーカー』のブログで次のように述べていからです。掲載された最新記事「イランとIAEA」の中で、

「IAEAの最新報告書やオバマ氏の言動には何の根拠もない。これはイラクを爆撃するためのためのプロパガンダだ。」

Seymour Hersh: Propaganda Used Ahead of Iraq War Is Now Being Reused over Iran’s Nuke
http://www.democracynow.org/2011/11/21/seymour_hersh_propaganda_used_ahead_of
While the United States, Britain and Canada are planning to announce a coordinated set of sanctions against Iran's oil and petrochemical industry today, longtime investigative journalist Seymour Hersh questions the growing consensus on Iran's alleged nuclear weapons program.
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国際原子力機関(IAEA)は、ソ連が原発事故を起こしたとき、アメリカと一緒になって事故を小さく見せることに躍起になりましたが、今度はイランを危険な国家に見せるため一肌脱ごうとしているわけです。

先のIAEA事務局長エルバラダイは、なかなかアメリカの言うとおりに行動しなかったのですが、新しい事務局長は日本人の天野之弥氏で、日本政府と歩調を合わせ、アメリカのプードル犬として働くつもりのようです。

戦争が起きるときはいつも国内に問題を抱えているときです。アメリカも今は国民の半数が貧困層に転落し、Occupy Movementが全土に広がっていますから、外に新しい敵をつくり、国民の関心を拡散させねばなりません。ですから、イラン戦争勃発の可能性は決して小さくないと思っています。

日本政府はイラク戦争のときとまったく同じように、アメリカに付き従っていくのでしょうか。大震災と原発事故という非常事態で、いくらお金があっても足りないときに、またもや自衛隊を海外に派遣するのでしょうか。

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<註1> 以下は『ウィキペディアJP』による「天野之弥(ゆきや)」氏の記事です。「御用学者」ならぬ「御用外交官」の典型を見るようではありませんか。
 天野は、2011年3月24日、福島第一原子力発電所事故に関する各国の「脱原発」への路線変更に対し、「原発が安定したクリーンなエネルギーだという事実は変わらない」と指摘。
 内部告発サイト「ウィキリークス」から公開された情報によれば、天野は、2010年12月、米国のIAEA担当大使に対し、「高官人事からイランの核兵器開発疑惑まで、あらゆる戦略的な重要決定について、断固として米側に立つ」と表明した。

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<註2> 
* 一般読者の皆さんへ: 以下では英文をたくさん引用してあります。しかし半分は自分のメモを兼ねています。時間のない方は飛ばして読んでください。
* 英語教師の皆さんへ: 授業における会話ブーム(しかも覚えてもすぐ忘れる)のおかげで、生徒どころか英語教師の「読む力」も大きな落ち込みを見せています。この英文記事が「読む力」の回復に少しでも役立てば幸いです。
* 教育研究者の皆さんへ: 最近わたしは、英語を学ぶ目的の一つは、アメリカの実像を知り日本を「第二のアメリカ」にしないことにある、と考えるようになりました。以下は、今まであまりにも「虚像のアメリカ」を教えてきた私の反省が込められています。
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Obama Signs Defense Bill Allowing for Indefinite Detention of U.S. Citizens Without Trial
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines

President Barack Obama has signed into law a $662 billion military spending bill that authorizes the government to indefinitely detain American citizens without trial.
  In a signing statement attached to the bill, Obama said he was signing the bill even though he had "serious reservations" with parts of the bill dealing with detention, interrogation and prosecution of suspected terrorists.
  Sections of the bill were opposed by key members of the Obama administration including Defense Secretary Leon Panetta, FBI Director Robert Mueller and Director of National Intelligence James Clapper.
  Human rights groups assailed Obama for backing down on his initial threat to veto the legislation. Kenneth Roth of Human Rights Watch said, "President Obama will go down in history as the president who enshrined indefinite detention without trial in U.S. law."
  Chris Anders of the American Civil Liberties Union has also been a vocal critic of the legislation. He recently appeared on Democracy Now!
  Chris Anders, American Civil Liberties Union: "This is so broadly written, it would become a permanent feature of United States law, so that 10 years, 20 years down the road, any president could still use this power to have the military pick up people and indefinitely detain them without charge or trial, potentially for years, potentially for life.”

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Controversial Defense Bill Tightens Sanctions on Iran
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines

The newly approved military spending bill also includes a provision to tighten sanctions on Iran by denying access to the U.S. financial system to any foreign bank that conducts business with the Central Bank of Iran.
  Last week, Iran threatened to block the Strait of Hormuz, a key Gulf passageway, if new sanctions are enacted. Earlier today, Iran also threatened to take action if an unnamed U.S. aircraft carrier returns to Persian Gulf.

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Seymour Hersh: Propaganda Used Ahead of Iraq War Is Now Being Reused over Iran's Nuke

While the United States, Britain and Canada are planning to announce a coordinated set of sanctions against Iran's oil and petrochemical industry today, longtime investigative journalist Seymour Hersh questions the growing consensus on Iran's alleged nuclear weapons program.   International pressure has been mounting on Iran since the U.N. International Atomic Energy Agency revealed in a report the "possible military dimensions" to Iran's nuclear activities, citing "credible" evidence that "indicates that Iran has carried out activities relevant to the development of a nuclear explosive device."
  In his latest article for The New Yorker blog, titled "Iran and the IAEA," Hersh argues the recent report is a "political document," not a scientific study. "They [JSOC] found nothing. Nothing. No evidence of any weaponization,"
  Hersh says. "In other words, no evidence of a facility to build the bomb. They have facilities to enrich, but not separate facilities to build the bomb. This is simply a fact."

(もっと詳しくは下記を御覧ください)
http://www.democracynow.org/2011/11/21/seymour_hersh_propaganda_used_ahead_of
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