「ボストン爆破事件の背景」――FBIはアメリカ国内で、いかにしてテロリストを育て、資金援助し、武装させてきたか

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http://rt.com/usa/dummy-website-wannabe-terrorist-arrested-356/

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前回のブログ「鈴木孝夫研究会(編)『鈴木孝夫の世界』第4集(書評その2)」の末尾に下記のような「緊急情報」を載せました。

緊急速報:ボストンマラソンで起きた爆破事件を仕組んだのは果たして誰か,利益を得るのは誰か?

いま世界中を賑わせている話題の一つがボストンマラソンの最終地点ちかくで起きた爆破事件でしょう。チェチェン出身の若者がこの事件の犯人だと言われていますが、いま数々の疑問が噴出し始めています。それを思いつくまま以下に列挙しておきます。

1)この若者はすでに2011年以来その一挙手一投足をFBIによって監視されてきた。そのような状態でどうしてあのような事件をおこすことができたのか。
Boston Bombing Suspects Were on FBI Radar for Years
http://www.globalresearch.ca/boston-bombing-suspects-were-on-fbi-radar-for-years/5332199

2)この10年間にアメリカ国内で起きた爆破テロ事件のすべては、FBIが資金や武器・爆破材料を提供して仕組んだものだったことが判明している。だとすれば今回の事件も同じである可能性が十分にある。
American Terror: Manufactured by the FBI
http://tv.globalresearch.ca/2013/04/american-terror-manufactured-fbi

3)「FBIの情報は、矛盾に満ち、首尾一貫性に欠けている」
アメリカは、いま国内にうずまく国民の不満、国外でますます手を広げつつある戦争など、難題をたくさんかかえている。したがって911事件に匹敵するような事件をおこして国民の関心を他にそらす必要がある、と元FBI職員が語っている。
'Confusion and inconsistencies': How US plans to distract public from real truth about Boston
http://rt.com/op-edge/boston-suspect-russia-chechnya-154/


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この「緊急情報」を読んだ知人から次のような要請をいただきました。

「いずれも興味深い情報だが英語力のない人にとっては高嶺の花だ。せめてどれか一つだけでも翻訳して紹介して欲しい。俺には会話力どころか読む力すらない。」

そこで、相変わらず気力体力が回復しないので10日に一度くらいしかブログを書けないのですが、せめて上記の(2)"American Terror: Manufactured by the FBI" 「FBIお手製の爆弾テロ」だけでも紹介しようと、急いで訳出にとりくみました。

そういうわけで、鈴木孝夫研究会(編)『鈴木孝夫の世界』第4集(書評その3)は次回にまわすことにします。どうかお許しください。
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<註> なお上記の知人が次のように言っていたことも付言しておきます。

「最近の文科省は『会話、会話』と大騒ぎしているが、俺たちのような環境では『読む力』のほうが大事だってことが今度の事件でよく分かったよ」

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ボストン爆破事件の背景
FBIはアメリカ国内で、いかにしてテロリストを育て、資金援助し、武装させてきたか


The Boston Bombings in Context
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鈴木孝夫研究会(編)『鈴木孝夫の世界』第4集(書評その2)――なぜ日本は経済大国になれたのか、「日本の漢字は世界の誇れる偉大な文化である」、 緊急速報:ボストンマラソンの爆破事件を仕組んだのは誰か、利益を得るの誰か!?

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前回のブログでは、『鈴木孝夫の世界』第4集が次のような目次になっていることを紹介し、その第1節を取りあげました

第10回研究会「3・11後の今、下山の時代の現在こそ日本の出番だ」
―『人にはどれだけの物が必要か』(中公文庫、1999)をめぐって
第11回研究会「日本の漢字は世界の誇れる偉大な文化である」
―『日本語と外国語』(岩波新書、1990)第4、5章をめぐって
第12回研究会「タタミカゼ文化が日本を救う」
―『日本人はなぜ日本を愛せないか』(新潮選書、2005)をめぐって
第2回軽井沢合宿「私が目標としてきた『人間学としての言語学』の諸相」
―参考テキスト『ことばの人間学』(新潮社、1978)をめぐって

そして私は、前回のブログを次のように結びました。

要するに、この下山の時代は、アメリカの奴隷状態から脱却して日本の良さを世界に知らせることが大切だし、世界の人びとが「非核」「非武装」の日本文化を学ぶ時代を迎えているのです。日本をそのような国に変えなければならないのです。

そこで今回は、第2節「日本の漢字は世界の誇れる偉大な文化である」について紹介しつつ、私の思いを述べたいと思います。

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いま欧米は混乱の極に達しています。その典型例がギリシャ、キプロス、イタリア、スペイン、ポルトガルの経済危機です。

 アメリカもその例外ではありません。国家財政が破綻に瀕しているだけでなく、カリフォルニア州ストックトン、ミシガン州デトロイトなど、全米のあちこちで破産宣告を受けた都市が続出し、多くの民衆が路上に投げ出されています。

 自公党政権とその後を受けついだ民主党政権の悪政にもかかわらず――悲惨な原発事故を別にすれば――世界のなかで比較的に安定しているのが日本です。

 だからこそ鈴木孝夫先生は、「強欲資本主義の悪弊が頂点に達し、『下山の時代』を迎えている今こそ、原発事故を教訓にして、新しい社会のありかたを世界に提示する絶好の機会が訪れている。今こそ日本の出番なのだ」と主張されていたのでした。

 つまり鈴木先生に言わせれば、「世界中の人たちが日本の文学哲学・宗教・科学の本を日本語で読んで、日本のよさを学ぶことが肝心だ。だから日本語会話などできなくてもいい」というわけです。まず「日本語が読めること」が大事なのです。

 それを逆に言えば、私たち日本人は、「今は英会話などに狂っているときではない。むしろ日本語と日本文化を世界に広めるときなのだ。それは日本語会話を世界の人びとに教えることではなくて、自然と調和しながら生きてきた日本文化の良さ・価値を世界に教えることだ」ということになります。

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ところが今の日本は、これと全く逆の方向に向かっています。

 たとえば、「小学校でも英語を教えろ」「高校の英語の授業は日本語を使うな、英語で教えろ」というのが文科省の方針だからです。

(私は拙著『英語教育原論』および『英語教育が亡びるとき』で、「ただでさえ疲弊しつつある教育現場は、このような政策にふりまわされて更にいっそう困難な状況に追い込まれていくだろう」と書きましたが、幸か不幸か、この不安は的中しつつあるようです。)

 また最近、自民党が新しい文教政策として「大学でTOEFLの試験を卒業資格に入れろ」などと言い出しています。中国ではすでに破産済みで、その立て直しを始めているような政策を今ごろ持ちだしてきていることには、まったく呆れてしまいます。

 さらに民間では、英語を公用語にする会社が続出し大きな話題になりました。こんなばかなことをすると「英語はできるが仕事はできない」社員が続出するだろうと思っていましたが、私の予測していたとおりの状況になっているようです。

 何故こんなばかなことが起きているのでしょうか。それは日本を支配している現在の政界・財界が「いま日本がおちいっている経済的不況は日本人が英語が使えないからだ。だから、すべての日本人を英語使いにしなければならない」と考えているからです。

 まるで文明開化・鹿鳴館の舞踏会にあけくれた明治時代のようです。そのときも日本語をやめて英語を公用語しろと言い出した文部大臣・森有礼がいました。

 アジア太平洋戦争で敗北したときも英語どころかフランス語を公用語にと言い出す有名な作家まで出ました。また「日本語が悪いのは漢字があるからだ、だから全てをローマ字にしろ」という学者も現れ、梅棹忠夫氏などはそれを自ら実行さえしました。

そして今、「英語、英語、英会話」の大合唱で、第三の「文明開化」の時代を迎えているかのようです。

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しかし、先述のように、経済的混乱を抱えているのはEUでありアメリカの方なのです。

 それどころか世界中に経済的混乱と戦争の火種を撒き散らしているのは、ウォール街とペンタゴンなのですから、私たちが日本語(特に漢字の使用)について劣等感を持つ必要はまったくありません。この点にかんする鈴木先生の意見は次のとおりです。
 
まあ、そういうことでまた漢字の話に戻せば、今でも日本語は劣った、遅れた言語で、とくに漢字が日本語を滅ぼすなどと言う見当違いな学者もいます。

こんなことを明治の人が言うなら私は許せる、昭和の初期の人が言ってもまだわかる。その段階では日本は世界の中で物質文明、機械文明、経済では劣っていたのだから、その事実からして原因はもしかしたら日本語にあるのかもしれない、漢字にあるかもしれないと思うのはやむをえなかったかもしれない。

だけど敗戦後またたくまに世界の大国にのし上がり、この数年は少しかげっていますが一九九〇年代前後は日本のお金でアメリカ全部が買えるとか言われるほどに日本が世界の頂点に立っていた。

そんな日本が、何で悪い日本語、とりわけタチの悪い漢字を使って世界一になれるのか。悪いどころか、むしろ他の言語にはない長所、不思議なまでの効能があったから日本大活躍の動力源になったのではないか、その秘密と構造を明らかにしようというふうに、言語学は行くべきだったのに、依然としてそういう気運はない。

それが日本の言語学界、国語学界の現状です。情けないかぎりですが、私は、漢字が悪いと言っているのは、言っている人間の頭が悪いと断言できます。だって遅れた資源もろくにないアジアの小国日本が、百年足らずのうち世界のトップクラスの国になってしまったという事実と、日本語が悪い言語だという命題はどう見ても両立しないでしよう。(pp.44-45)


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では日本は「悪い日本語、とりわけタチの悪い漢字」を使いながら、どうして世界第二位の経済大国になれたのでしょうか。鈴木先生によると、それは、日本の漢字が「音」と「訓」の両方の読み方をもっているであり、「音訓両読みはことばの意味理解をたやすくする」からなのです。

 なぜそうなるかを説明していると、長くなりすぎますので、第2節「日本の漢字は世界の誇れる偉大な文化である」(または話の元になっている岩波新書『日本語と外国語』)をぜひ読んでいただきたいと思いますが、ここで特筆しておきたいことは。中国の漢字と日本の漢字は違うということです。

 というよりも、本来の漢字の良さを残しているのは日本の漢字であって、現在の中国の簡体字は全く別物に変化してしまっているというのが鈴木先生の意見です。以下に、その説明を引用しておきます。

日本人は馬鹿じゃないから紀元四・五世紀の漢字伝来以来、数百年の間に万葉仮各漢字をああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら練り上げていって、日本語という中国語とは全く系統の違う言語にすり合わせて、しかも日本人の都合のいいように変えていった。だから中国の漢字と日本の漢字はいろいろと違うのは当たり前なのです。

言語というのは広まるときには必ず変わるし、変わらなければ広がらないのです。英語だって世界に広がったという事実は、英語が世界中で変わっていったことの証明にほかならない。英米の英語がそのまま世界に広まったわけではない。

言語に限らずすべてのものが、環境が違うところで生き残るには、自分をそこに合わせて変えらなければならない。でないと、そこで生き残れないのです。だから漢字が日本にきて変わったのは当たり前のこと、日本人は漢字を、中国人に対しては、これはもうあなた方のものでなく我々のものなんですと言っていいいし、言わなければならない。

日本人が漢字を音だけでなく訓で読むから面倒なことになるので、漢字は音だけで読むことにして訓読みをいっっさい廃止すれば日本語はうんとすっきりする、と文化勲章までもらった大学者の梅棹忠夫が主張しましたが、大間違いです。日本の漢字は音と訓と二通りあるからこそ安定しているのです。これが私の漢字論の最重要なところです。

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私が在職していた頃、毎年かならず複数の中国人留学生がいて、彼らの案内で広東や内モンゴルを回りましたが、そのとき痛切に感じたのは、中国の漢字があまりにも簡単になりすぎて、発音も意味も分からないものが多くなっているということでした。

こんなに簡単にして、見ても意味の分からない漢字にするくらいなら、それこそいっそのことローマにしたらどうかと言いたくなったほどです(小学校初級の中国語教科書では、読みがなとしてローマ字を使用しているのですから)。

他方、私が『肉声でつづる民衆のアメリカ史』(明石書店)を訳しながら改めて発見したのは、漢字の面白さでした。というのは難しい漢字ほど、そのなかに意味と発音が組み込まれていることを、再認識することができたからです。

これは、一見すると難しい英単語ほど発音もローマ字読みすればすみますし、ラテン語やギリシャ語の教養があれば、意味もすぐに分かってしまうのに似ています(多音節語の方がいかに発音が易しいかは拙著『英語にとって音声とは何か』第3部で詳述しました)。

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<註> 私が院生として教えた中国人留学生が、帰国してから大学に職を得たというので、その大学を訪れたとき、いつもの着慣れた和服姿で外国学部長に会いに行ったのですが、右翼=日本軍国主義の教授がきたとして問題になったということを、後で聞きました。日本でも男が和服姿で教壇に立つと変な目で見られるから、今から思うと当然のことだったのかも知れません。

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もう一つ上記の引用箇所でおもしろかったのは、「英語だって世界に広がったという事実は、英語が世界中で変わっていったことの証明にほかならない。英米の英語がそのまま世界に広まったわけではない」という指摘でした。

というのは今では英米語がいわゆる「英語」の標準語ではなく、今や "Englishes" の時代になっているのに、いまだに「英米人 Native Speakersはそのような言い方はしない」という言い方がまかりとおっていることです。

今や「英語」は「庇(ひさし)を貸して母屋(おもや)を取られる」という状態になっているのに、悲しいことに、いまだに "Native Speakers" という神話にとらわれている英語教師自身が少なくないのです。

英米人に「私たちはそのような言い方はしない」と言われたら「あなたこそ英会話学校に行って英語を学び直すべきだ」と、ダグラス・ラミスが『イデオロギーとしての英会話』(晶文社)で述べていたことを思い出します。

元津田塾大学教授のアメリカ人=ダグラス・ラミスがこの本を著したのは1978年で、何とすでに35年も経っているのです! にもかかわらず、日本人の頭はほとんど変わっていないのですね。

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<註> 上記のエピソードは、鈴木先生が「自分は英語で書いたものを英米人にチェックしてもらったことがない」と言っておられたことを思い出させます。
 私も、拙著『センとマルセンで英語が好き!に変わる本』(中経出版、2004年度全国学校図書館協議会選定図書)という本を出したとき、英文を知り合いのアメリカ人に見てもらったところ、「あなたがこんな英文を書けるはずがない。盗作はやめなさい」と言われて驚いたことがあります。それ以来、私は英米人に英文の校閲をしてもらう気がなくなりました。

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こんな調子で紹介していると、あまりにも紹介したいことが多すぎて切りがないので、ここで断念します。ぜひ同書を読んでいただきたいと思います。

しかし次の点だけは確認しておきたいと思います。

それは、1990年前後の「世界第二位の経済大国」という地位から日本が転落したのは、日本語のせいではなく別の要因によるものだということです。

私は日本の戦後史について次のような仮説をずっと胸にいだき続けてきました。私がTESOLの学会に参加するため渡米し、毎年1か月くらい滞在する生活を10年くらい続けている間に、この仮説をますます確信するようになりました。

これは以前のブログでも書いたことですが、もういちど以下に再録させていただきます。いま日本にかけられてきているTPPという攻撃は、本質がまったく同じものだと考えるからです。

1)アジアの国々にたいして日本が侵略戦争にたいする謝罪をせずに済んできたのは、ドイツと違って日本はアジアの隣国と貿易せずとも、アメリカの庇護の下で、基本的にアメリカと貿易するだけで復興してきたからだ。

2)それどころか朝鮮戦争やベトナム戦争などアメリカがおこなってきた戦争の後方部隊をつとめることによって(いわばアジア人の血によって)莫大な経済的利益を得て戦後の復興をなしとげた。こうして、アメリカはアジアにたいする謝罪の機会を日本から奪うことになった。

3)ソ連や中国などの社会主義国が存在し、医療や教育の無償化など国民の生活を安定させる実績をあげている国があるかぎり、その対抗上、資本主義国でも同じことが可能であることを実証せざるを得なかった。アメリカが日本の経済復興を援助したのは、上記のことを証明するためのモデル国家として日本を世界に陳列するためであった。

4)しかしソ連が崩壊し、その結果、社会主義の東欧も姿を消した。こうして社会主義の良さを実践する国は存在しなくなった。中国も名前は「社会主義国」だが、実態はアメリカで学んだ経済エリートが新自由主義的経済運営をおこなう国家独占資本主義国となってしまい、国内では極端な貧富の格差が生まれている。

5)したがってアメリカにとって、社会主義国に対抗するための「モデル国家」として日本を庇護しなければならない理由は消滅した。むしろいま必要なのはアメリカに対抗するまでの経済力を持つにいたった日本を徹底的に叩きのめし、日本がもつ豊かな資産をアメリカに移し替えることである。これがアメリカから毎年のように日本に突きつけられてきた「規制緩和」「年次改革要望書」だった。



軍事訓練すら受けていない若者二人を逮捕するのに戒厳令が必要なのか


http://rt.com/usa/boston-marathon-explosions-updates-911/

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緊急速報:ボストンマラソンで起きた爆破事件を仕組んだのは果たして誰か,利益を得るのは誰か?

いま世界中を賑わせている話題の一つがボストンマラソンの最終地点ちかくで起きた爆破事件でしょう。チェチェン出身の若者がこの事件の犯人だと言われていますが、いま数々の疑問が噴出し始めています。それを思いつくまま以下に列挙しておきます。

1)この若者はすでに2011年以来その一挙手一投足をFBIによって監視されてきた。そのような状態でどうしてあのような事件をおこすことができたのか。
Boston Bombing Suspects Were on FBI Radar for Years
http://www.globalresearch.ca/boston-bombing-suspects-were-on-fbi-radar-for-years/5332199

2)この10年間にアメリカ国内で起きた爆破テロ事件のすべては、FBIが資金や武器・爆破材料を提供して仕組んだものだったことが判明している。だとすれば今回の事件も同じである可能性が十分にある。
American Terror: Manufactured by the FBI
http://tv.globalresearch.ca/2013/04/american-terror-manufactured-fbi

3)「FBIの情報は、矛盾に満ち、首尾一貫性に欠けている」
アメリカは、いま国内にうずまく国民の不満、国外でますます手を広げつつある戦争など、難題をたくさんかかえている。したがって911事件に匹敵するような事件をおこして国民の関心を他にそらす必要がある、と元FBI職員が語っている。
'Confusion and inconsistencies': How US plans to distract public from real truth about Boston
http://rt.com/op-edge/boston-suspect-russia-chechnya-154/
関連記事

鈴木孝夫研究会(編)『鈴木孝夫の世界』第4集(書評その1)――フクシマ3・11後「下山の時代の現在こそ日本の出番だ」、 緊急速報:ベネズエラの新大統領を認めようとせず,世界で孤立するオバマ政権

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1 昨年末に鈴木孝夫先生から『鈴木孝夫の世界、第4集』(冨山房インターナショナル、2012)が贈られてきました。「鈴木孝夫研究会」(略称「タカの会」)が編集したものですが、私にとっては雲の上の存在である鈴木先生から本を謹呈されるということは、夢のような話です。

 しかも、この『鈴木孝夫の世界』は第4集どころか第1集からいただいていますし、同じく冨山房インターナショナルから出ている『あなたは英語で戦えますか』なども謹呈をいただいているので、私のような無名人にとって、その嬉しさはなかなか言葉には表しがたいものがあります。

 しかし、毎回、鈴木先生から謹呈をいただくたびに葉書でお礼状を書くのが私の習わしになっていたにもかかわらず(葉書1枚では書き足りなくなって多いときには3~4枚になったことあります)今回は、すぐにはいつもの御礼を体力・気力がありませんでした。

 というのは、心臓病手術の予後があまりよくないのに、無理して『肉声でつづる民衆のアメリカ史』(明石書店,2012)翻訳を突貫工事で出した疲れが残っていて、お礼状をすぐに書く気力・体力がなかったからです。

 また、お礼状を書くからにはきちんと読んでからでないと失礼にあたると思ったことも重なって、ついに今に至ってしまいました。しかし、このままでは鈴木先生に申し訳ないと考え、いま意を決してパソコンに向かっているところです。

<註> この『あなたは英語で戦えますか』(冨山房インターナショナル、2011)は、旧著『英語はいらない!?』(PHP新書、2001)の増補改訂版で、「小学校で英語を教えること」の是非を論じる場合も、「英語でおこなう、英語の授業」の是非を論じる場合も、必読の書だと思います。
 ですから私も拙著『英語教育原論』『英語教育が亡びるとき』(いずれも明石書店、2007、2009)を出したときに、「日本人が英語が下手なのは日常生活で必要ないからだ」「国際英語とは英米人話す英語ではない」など、この旧著『英語はいらない!?』からおおいに引用させていただきました。

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2 この『鈴木孝夫の世界』第1~4集は「タカの会」が主催する「鈴木孝夫研究会」で鈴木先生がおこなわれた講演を第1章におき、そのあとは研究会の会員の論考が第2章以下に並ぶというのが、基本的な構成です。第4章には鈴木先生の生い立ちから始まって恩師・井筒俊彦氏との出会いと決別など、鈴木先生の伝記が毎回、連載されていて読者の興味をそそります。

 研究会は当初の予定どおり第12回で終わり、この第4集は第10-12回の講演録と第2回軽井沢合宿での講話の四つを第1章「鈴木孝夫の記念講演」として収録しています。目次は下記のとおりです。

第10回研究会「3・11後の今、下山の時代の現在こそ日本の出番だ」
―『人にはどれだけの物が必要か』(中公文庫、1999)をめぐって
第11回研究会「日本の漢字は世界の誇れる偉大な文化である」
―『日本語と外国語』(岩波新書、1990)第4、5章をめぐって
第12回研究会「タタミカゼ文化が日本を救う」
―『日本人はなぜ日本を愛せないか』(新潮選書、2005)をめぐって
第2回軽井沢合宿「私が目標としてきた『人間学としての言語学』の諸相」
―参考テキスト『ことばの人間学』(新潮社、1978)をめぐって


 鈴木先生と言えば、まず第一に私の頭に浮かぶのは『ことばと文化』(岩波新書、1973)と『武器としてのことば』 (新潮社、1985) ですが、この後者は『新・武器としてのことば―日本の「言語戦略」を考える』(アートデイズ、2008)として全面改訂版が出ています。

 今でも『ことばと文化』を読んだときの新鮮な感動は忘れられません。太陽の色が言語によって異なるという事例が特に衝撃的でした。また憲法9条を有する非武装国・日本がとるべき道は、「ことば」と「情報」への新しい戦略だという主張も、当時の私には「そうなんだ!」と本当に納得できるものでした。

 (どこだったか記憶にないのですが、鈴木先生は冗談のように「自分は右翼だ」と言われたことがありますが、その先生が、上記のような主張をされていることに,私はいたく感動しました。)

 いま北朝鮮の核開発問題を口実に、憲法9条を破棄し核武装のできる日本を!という主張すらも公然と叫ばれるようになってきていますが、このような危険な時代だからこそ、この本をもう一度読み直す必要があるように思います。

 イラク戦争の時と同じように、政府や大手メディアがふりまくプロパガンダに抗するためには、私たちに「ことば」「情報」を正しく読み解く新しい力が必要になってきているからです。原発事故の時も、どれだけ多くの嘘がふりまかれたでしょうか。

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3 上述のように、第4集は『人にはどれだけの物が必要か』『日本語と外国語』『日本人はなぜ日本を愛せないか』、そして『ことばの人間学』が講演・講話の材料として取りあげられています。

 最初に『人にはどれだけの物が必要か』を手にしたとき、これが言語学者鈴木孝夫の書いた本かと思い、大きな違和感を覚えました。しかし読んでみると私が実践している庭づくりや生活スタイルと一致するところが多く、納得できることばかりでした。

 たとえば生ゴミはすべて市役所のゴミ収集には出さないで、庭の肥料としてリサイクル使用するように私はしています。冬の暖房も庭から出てきた倒木や枯れ木を薪(まき)にしています。

 鈴木先生も、一年の半分以上をすごされる軽井沢での別荘生活は、わたしがやっていることと全く同じ生活スタイルで本当に親近感をおぼえました。しかし鈴木先生の場合は、道ばたに捨てられていた廃品までも回収してきて再利用するという徹底ぶりですから、とても私は真似ができません。

 さて、『人にはどれだけの物が必要か』を題材にした講演は「3・11後の今、下山の時代の現在こそ日本の出番だ」という題名になっています。鈴木先生にとっては、現在は「下山の時代」なのです。

 核兵器や原子力発電をつくるようになった人類は、もう上り詰めるところまで上り詰めたのであって、今はその頂上から下山することを考えるべきだ、日本も福島原発事故を教訓にして、これ以上の電力を使ったり、ものを浪費する生活から撤退すべきだと主張されているのです。

 日本が現在のような危機を迎えるに至ったのは、明治以来、西洋文化・アメリカ流の生活を至上の価値として受け入れてきたからに他ならないというのです。そして封建時代と蔑(さげす)まれてきた江戸時代を見直し、その良さを現代に甦らせろと主張されています。

 西洋列強が他国を侵略し、先住民を全滅させるなど、残虐のかぎりを尽くしているとき、日本は他国を一度も侵略せず「鎖国政策」を続けながら、ロンドンをもしのぐ江戸という巨大文化都市を創り上げてきました。

 ですから、今度の原発事故を契機に「原発セロ」「非武装日本」を世界のモデルとして売り出すべきだ、と主張されているのです。「自然を破壊し、他国を侵略し破壊してきた欧米」をモデルとする考え方から脱却し、「自然と調和しながら生きてきた江戸時代の日本」を新しいモデルとして提起する先頭に立つべきだというわけです。

 しかし今の安倍政権は「原発再稼働」「原発輸出」「兵器輸出の解禁」を主張し、イラクを初めとして中東に戦火と殺戮を拡大するばかりのアメリカに付き従うばかりですから、鈴木先生の主張と全く逆です。先生は「アメリカ主導のTPPは日本の自然と農業を破壊する」と主張されていることも、ここで特筆しておきたいと思います。

 この鈴木先生は日本語についても次のように主張されています。これを引用して第1章第1節「3・11後の今、下山の時代の現在こそ日本の出番だ」の書評を終えたいと思います。

時代は下山、そういう難しい時に日本は、ある意味ですばらしい出番の時を迎えているのです。(中略)

 で、そういうすばらしい日本をもっと世界の人に知ってもらうためには、日本語を知ってもらわな!いけない。英会話なんてどうでもいいということなのです。

 そして、世界中の人たちが日本の文学哲学・宗教・科学の本を日本語で読んで、日本のよさを学ぶことが肝心だ。日本語会話などできなくてもいい。

 ちょうど我々日本人が中国語の会話ができなくても漢文を一千年勉強して中国の先進的な文物や技術・制度等をとりいれてきた[のと同じです]。

 さらに明治以後は英独仏語は読めても会話ができる人間はほとんどいなかったが、我々の先輩たちは日本の中でヨーロッパの先進文化を学んで、ソクラテスからカント、ショーペンハウエルまで輸入し、必要なものをとりいれてきました。
 [だから今度は日本がお返しすべき時なのです。](pp.29-30)


要するに、この下山の時代は、アメリカの奴隷状態から脱却して日本の良さを世界に知らせることが大切だし、世界の人びとが「非核」「非武装」の日本文化を学ぶ時代を迎えているのです。日本をそのような国に変えなければならないのです。
(以下、次回に続く)

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選挙管理員会の証書を手に勝利宣言するベネズエラの新大統領マドゥロ氏
http://rt.com/news/maduro-venezuela-president-elect-918/


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緊急速報:ベネズエラの新大統領を認めようとせず,世界で孤立するオバマ政権

先日(2013年4月14日)、ベネズエラで大統領選挙が終わり、チャベスの後継者マドゥロ氏が当選しましたが、アメリカは投票の数え直しを主張し、新大統領を承認しようとせず、内乱を煽っています。

 かって2002年にチャベス大統領がアメリカの後押しするクーデタで拉致誘拐され、危うく命を奪われそうになった状況とそっくりになってきています。

 国外から多くの選挙監視団が訪れ、元大統領のカーター氏でさえ「世界で最も公平で開かれた選挙」と評価されているベネズエラの選挙を、オバマ氏は認めようとせず、日本の大手のメディアも、このアメリカ政府の主張を垂れ流すのみです。

 他方、DemocracyNow!(2013/04/17)で司会者のAmy Goodmanは「アメリカの大統領選挙でゴア氏とブッシュ氏が接戦を演じ、票数ではゴア氏が勝っていたのに結果としてブッシュ当選となった。このとき誰も全面的な数え直しを要求しなかったのに、今なぜベネズエラに全面的な数え直しを要求するのか」と疑問を呈しています。

Venezuela Accuses U.S. of Plotting Coup After Deadly Post-Election Protests
http://www.democracynow.org/2013/4/17/venezuela_accuses_us_of_plotting_coup

ベネズエラの新大統領を認めていないのは、アメリカと右翼政権のスペイン政府だけです。ところが、2010年6月. 民主的な選挙で選ばれたホンジュラス大統領マヌエル・セラヤを追放した軍事クーデタを、逆にオバマ政権は正式な政府と認めています。選挙なしのクーデタ政府をオバマ氏は拒否せず、そのまま認めたのです!!アメリカの言う民主主義とは、このようなものなのです。

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北朝鮮問題を考える(3)―「挑発行動」をしているのはどちらか、北朝鮮を踊らせて利用しているのは誰か、日本人の知らない朝鮮戦争、日本人の知らない北朝鮮

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北朝鮮情勢が相変わらず緊迫しているので、この問題についてあと一回だけ書くことにしました。英語教育についても書きたいことは山積しているのですが、もう少しお待ちください。
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B-2 ステルス爆撃機Stealth bomber
http://rt.com/op-edge/north-korea-reasons-us-barbarism-725/

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私は前回のブログで「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」「追い詰められたネズミはネコを噛むこともある!」と書きました。そして「急に狼狽し、慌て始めたオバマ政権」と付けくわえました。

それを示すのが「ホワイトハウスは、北朝鮮にたいする戦略を再考」「アメリカがミサイルテストを延期、北朝鮮の新しい対応を踏まえて」と題する次の記事です。

Report: White House Reconsiders North Korea Strategy
http://www.democracynow.org/2013/4/4/headlines#441
U.S. Delays Missile Test, Citing North Korea
http://www.democracynow.org/2013/4/8/headlines#482

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アメリカがこれまで何度も韓国と一緒に、北朝鮮沿岸で合同軍事演習を繰り返してきたのですから、北朝鮮が脅威を感じて当然でしょう。

かつてアメリカは、本土から遠く離れたキューバ島にソ連製の核ミサイルが配備されたと知っただけで[自分がキューバに攻撃をかけたことは忘れて] 恐怖感に襲われ、あわや核戦争になるかと思われるほどの大騒ぎをしたのです(キューバ危機、1962年10月)。

これは、中国や北朝鮮から遠く離れた沖縄の米軍基地に、核兵器を搭載した爆撃機が常に待機しているのと同じ状況です。もしキューバ危機でアメリカが大騒ぎしたことが正しいとすれば、これだけでも中国や北朝鮮が恐怖を感じて当然のことでしょう。

ところが現在アメリカがやっていることは、北朝鮮の沿岸で "OPLAN 5098" という「侵略と占領を前提とした軍事演習」だったり、北朝鮮と地続きの韓国に「核装備」のB-52爆撃機を配備するという挑発行為です。

同じことを中国や北朝鮮が、フロリダ沿岸で「侵略と占領を前提とした軍事演習」をおこなったり、アメリカと地続きのメキシコに「核装備」の爆撃機を配備したら、アメリカはどんな対応をとるのでしょうか。

ところがアメリカのメディアはもちろんのこと日本の大手メディアも、連日のように、北朝鮮の行為を一方的に「挑発行為」と書き立てて、北朝鮮への恐怖感を煽り立てています。

憲法9条を改悪し日本を核兵器の持てる国にしたい勢力にとって、これほど都合の良い状況はないでしょう。沖縄を米軍基地として半永久的に利用したいアメリカにとっても、北朝鮮が「挑発行為」をしてくれたほうが好都合です。

また製造業のほとんどを、メキシコ、カナダ、中国、東南アジアなど国外に移転させてしまって、国内に残る製造業と言えば軍事産業・武器製造業くらいしかないアメリカにとっては、高価な兵器を韓国や日本に売りつけるのに、これほど良い機会はありません。

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イラク、リビア、シリアなど中東や北アフリカで戦争が絶えない理由もこれでよく分かります。シリアでは反政府軍に武器を与え軍事訓練を施し、アサド政権が反乱軍をいくらつぶしても、外部から補充部隊が入り込んでくるのですから、永遠に戦いは終わりません。

しかし終わらない方がよいのです。売っても売っても武器の需要は終わらないのですから、軍事産業にとってこれほど美味しい話はないでしょう、

彼らにとっては、シリアでどれだけ多くの民衆が難民になろうが、どれだけ多くの死者が出ようが関係ないことなのです。「死の商人」と言われる所以(ゆえん)です。

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防衛省前に配備されたミサイル発射台Patriot Advanced Capability-3 (PAC-3) missile launchers
http://rt.com/news/japan-nkorea-false-alarm-808/



話は少し横に逸れましたが、私は先に、「アメリカのメディアはもちろんのこと日本の大手メディアも、連日のように、北朝鮮の行為を一方的に『挑発行為』と書き立てて、北朝鮮への恐怖感を煽り立てている」と書きました。

しかし実は先にも述べたように、「挑発行為」をしているほうがアメリカなのです。それはアメリカの方も自覚していて、あまりにも挑発の度が過ぎると、それを真に受けた北朝鮮が暴発して核戦争になりかねないと心配になり始めました。

というのは、国連の査察によって大量破壊兵器のすべてを奪われ丸裸にされたイラクは、アメリカの侵略によってあっけなく崩壊し、サダム・フセインは絞首刑になりました。そして民主主義という恩恵をもらったはずのイラクは、この10年で100万人の人が殺され、内戦が続く国土は壊滅の危機に瀕しています。

アメリカによって「テロ国家」の指定を外(はず)された代わりに、大量破壊兵器を放棄し拷問の下請けまで引き受けていたにもかかわらず [NTAOと一緒になったアメリカの攻撃で] リビアのカダフィ大佐も、最後は惨殺されるという酷(むご)い最期を遂げました。女性でも無料で大学に行けたリビアは、もはや存在しません。

そして、今はシリアです。たぶん、シリアのアサド大統領も同じ運命をたどるのでしょう。

このように考えれば、北朝鮮がアメリカの「挑発行為」をいかに深刻に受けとめているかがよく分かるのではないでしょうか。イラクやリビアやシリアと同じ運命をたどるくらいなら核戦争も辞さないと考えたとしても、何の不思議もありません。

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今までは話し合いを求める北朝鮮からの要請をにべもなく拒否してきたのがオバマ氏でしたが、先述のように、ここにきてやっと態度に変化が見られ始めました。

ところが、あまり変化が見られないのが日本の大手メディアと安倍政権です。

あいかわらず北朝鮮の脅威を煽り立てているので、淡路島で大地震が起きて大変な被害が出ているにもかかわらず、政府が発信したのは地震の警報ではなく北朝鮮がミサイルを発射したという警報でした。

All nerves: Japan issues false N. Korea missile alarm instead of quake alert
http://rt.com/news/japan-nkorea-false-alarm-808/ (April 13, 2013)

上記のRT報道にもあるとおり、実はこれは誤報だったことが後で分かりました。あらかじめセットしてあった「北朝鮮ミサイル発射」の警報ボタンを政府職員が間違って押してしまったというのです。

この事件からも何故アメリカ政府が北朝鮮にたいする態度を急に変えたかの理由が分かります。

北朝鮮軍の高官が、アメリカや韓国の軍事行動にそなえて、あらかじめセットしてあった核ミサイルのボタンを(米軍の行動を誤解して)押してしまったらどうなるか。こう考えて急にアメリカ政府は狼狽し始めたというわけです。

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私は前回のブログの最後で次のように書きましたが、今回の一連の事件で、ますます自分の言が正しかったのだと思えるようになりました。

平和憲法9条をもつ国として、日本がこのような情勢づくりの先頭に立つべきなのに、今の安倍政権は、「非核3原則」を投げ捨てて、北朝鮮の行動を口実に核兵器保有すら口にし始めています。

それどころか「原発の輸出」「兵器の輸出」までも公言しています。安倍政権が原発の再稼働をめざしている理由も、このように考えると非常によく分かるのではないでしょうか。

いずれにしても[日本が挑発しないかぎり]北朝鮮が日本を核攻撃する可能性はゼロに近いのに比して、「地震が多発し、第2のフクシマがいつ訪れても不思議はない日本」で原発を再稼働させるというのは、正気の沙汰とは思えません。

要するに、北朝鮮の「核」を心配するくらいなら、日本の「核」を心配すべきなのです。腹帯に54個の原爆を巻きつけて毎日を生きているのが、現在の日本列島だと思って間違いないのですから。

ですから、原発反対運動は、世界情勢や平和運動と結びつけた運動をしないかぎり、単に「脱ゲンパツ」を叫んでいるだけでは、成功は難しいでしょう。

<追記> 同じことは沖縄についても言えます。「北朝鮮と平和条約を結ぶ運動」と「米軍基地撤去の運動」を結びつけないかぎり、沖縄に米軍基地は必要だという口実に北朝鮮が使われ続けるからです。

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淡路島の大地震で崩壊したコンクリート壁
http://rt.com/news/earthquake-japan-dozens-injured-803/



北朝鮮が、休戦状態になっている朝鮮戦争を一刻も早く終わらせ、アメリカと平和条約を結んだうえで朝鮮半島を非核地帯にしたいと望んでいることは、チョムスキー論文などを引用しつつ、これまでのブログで何度も書いてきました。

イラクやリビアにたいするアメリカの攻撃から最も深い教訓[核兵器をもたないかぎりやられる]を学んだのがイランと北朝鮮だったというチョムスキーの意見も、既に私のブログで何度も紹介してきました。

http://www42.tok2.com/home/ieas/chomsky_interview060124korea060710.htm

ところが上記で述べたように、原発反対運動や米軍基地撤去運動にたずさわっているひとでさえ、大手メディアの煽動にのせられて、北朝鮮を悪魔呼ばわりしたり、北朝鮮の「挑発行動」を口にするひとが少なくないのです。

これでは、兵器を売りつけ中国封じ込めに日本を利用したいと思っているオバマ政権や、原発を海外に輸出したいと思っている日本の経済界や核兵器を所有する国にしたいと思っている日本の一部勢力に、まんまと利用されるだけでしょう。

そこで最後に、カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校のクリスティン・ホン助教授 [Christine Hong、コリア政策研究所(The Korea Policy Institute)理事も務める] の北朝鮮観を以下に紹介しておきます。

というのは、すぐ近くに存在しているにもかかわらず、隣国の北朝鮮や朝鮮戦争の実際をほとんど知らない日本人があまりにも多いように思えるからです。

太平洋を隔てた遠くのアメリカに住むひとでも、北朝鮮をこのようにとらえているひとがいることを知っておくことは、今後の日本を考えるうえで非常に重要だと考えからです。

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<註> 原文は次のとおりです。
New Era of Nuclear-Armed North Korea Forces U.S. to Reconsider War Games at Regime's Door
http://www.democracynow.org/2013/4/4/new_era_of_nuclear_armed_north

これは、ホン助教授がDemocracyNow! (2013/04/04)のインタビューに答えたものですが、司会者による質問部分は省略し、彼女が質問に答えた部分(しかも後半部分)だけを訳出しました。全文を知りたい方は上記URLを御覧ください。

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「北朝鮮の核保有」という新しい事態に至り、
アメリカは軍事作戦の再考を迫られている


クリスティン・ホン(Christine Hong)
カリフォルニア大学バークリー校、助教授


<あるアメリカの高官は言った。「心配なのは我々が北朝鮮にまちがった判断材料を与えて、それが彼らを暴走させるかも知れない、ということだ。」>

上記の発言で私が非常に興味ぶかく思ったのは、自分たちの行動を北朝鮮が誤解するかも知れないとアメリカ政府が恐れ始めたことです。チャック・ヘーゲル国防長官は最近まで「自分たちの行動は挑発的なものではない」と言ってきたのですから。

これは、北朝鮮と同じような状況にアメリカが置かれたことを考えればすぐ分かることです。アメリカにいる私たちがそのことに思い至らないというのは信じがたいことです。
 たとえばメキシコが、ロシアのような歴史的旧敵と一緒になって、アメリカの南側国境やその沿岸で大規模な軍事演習をしたと想像すれば、そのことはすぐ分かるはずです。
 まして、その軍事演習がアメリカ本土に侵略するための模擬演習であり、メキシコとロシアが一緒になってアメリカ本土を占領するという作戦であり、その作戦には核兵器による先制攻撃も含まれていたとしたら、どうしますか。
 このような行動を敵対的かつ攻撃的でないとアメリカ政府が考えるというのは、まず想像できません。だから北朝鮮だって韓国とアメリカの合同軍事演習をそう受けとめたのです。

もう一つ、この軍事演習について知っておくべきことは、昨年のキム・ジョンイル死去を受けて、アメリカが同盟国である韓国と一緒になってOPLAN 5029という作戦をおこなったことです。
 このOPLAN 5029という作戦は、上記の軍事演習をおこなっている最中に実行されたのです。しかも、この作戦は北朝鮮政府の崩壊を想定した模擬演習でした。
 この作戦について質問された韓国の高官は、キム・ジョンイルが死んで北朝鮮は弱体化したのだから、このような作戦を計画するのに絶好の時だと述べていたのです。

御存知のように、朝鮮戦争は公式的には終了していません。休戦したままです。アメリカが関わった戦争で、いまも続いている史上最長の紛争です。
 今年は休戦協定が署名されてから60年目にあたります。1953年の朝鮮戦争休戦協定は次のことを義務づけていました。
 すなわち、署名した当事国 [中国、北朝鮮(DPRK朝鮮民主主義人民共和国)、アメリカ合州国] は3か月以内に平和交渉の場で恒久的な平和条約を結ぶべし、と定められていたのです。

この休戦協定には他の取り決めもありました。これは勧告とも言うべきものでしたが、すべての外国軍は朝鮮半島から撤退すべしというものです。それ以来、私たちは北朝鮮と戦争状態のまま閉じこめられて今に至っています。
 中国は1950年末までにほとんど全ての軍隊を引き上げましたが、アメリカは現在に至るまで、韓半島に28,500人の兵士を駐留させ、そこに40以上もの軍事基地を置いて活動しているのです。

また、朝鮮戦争の歴史的経過、朝鮮戦争の本質をみれば分かることですが、朝鮮戦争研究の第一人者である歴史家ブルース・カミングス(Bruce Cumings、シカゴ大学)は次のように述べています。
 「この戦争はアメリカが制空権をにぎった戦争だった。それは非対称的な戦争で、その結果、約400万人も人命が奪われ、その大半が民間人だった。しかも北朝鮮だけで350万人が命を失い、その70%が民間人だった。」

したがって、B-2ステルス爆撃機をともなった出撃や核攻撃の可能性について論じる場合(実際アメリカはそのような選択肢を捨てていませんし、過去9回にもわたって核攻撃をちらつかせて北朝鮮を脅迫してきました)、北朝鮮の側からも事態を見なければ、正しい理解には至りません。
 アメリカの手によって廃墟にされた国土という、歴史的人間的な深い理解を土台にして初めて、事態を正しくとらえることができるのです。実際、アメリカが朝鮮戦争で北朝鮮にたいしておこなった爆撃作戦は、ブルース・カミングスの言う "bombing holocaust"「爆撃ホロコースト(大虐殺)」でした。カミング教授はその空爆を本質的にはジエノサイド(大量殺戮)だとも言っています。

どうれば朝鮮半島に平和をもたらすことができるか。それは今や核兵器をもつに至った北朝鮮とアメリカが真面目に交渉する以外にありません。アメリカが、どの点から見ても北朝鮮が核保有国であることを既成事実として認めて、歴史的な敵国と平和調停をおこなうことです。御存知のように、オバマ氏は握り拳を広げアメリカの敵だった国に手を差しのべると言って大統領に当選したのですから。

NBAスーパースターだったロッドマン


大手メディアは、全ての挑発が一方的に北朝鮮の側から出てきているかのように言っています。
 しかし元韓国大使ドナルド・グレッグや福音派宣教師フランクリン・グレイアムが言ったことを思い起こすことが重要だと思います。それは非常に真面目なメッセージでした。
 またプロ・バスケットボールNBAのスーパースターだったデニス・ロッドマンは北朝鮮を訪れ、キム・ジョンウンからバラク・オバマ宛てのメッセージを託されたのですが、ホワイトハウスは受け取るのを拒否しました。
 そのメッセージの内容は、「私は戦争を望まない。望んでいるのはオバマ氏からの電話だ。」というものでした。
 実際、アメリカがしなければならないこと、オバマ氏がする必要があるのは、そして未だに着手されていないのは、北朝鮮と正しく向き合うことなのです。

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<註> 元韓国大使ドナルド・グレッグ[Donald Gregg、1951-1982の31年間、元CIA職員でもあった]、 福音派宣教師フランクリン・グレイアム [Franklin Graham、ビリー・グライアム福音伝道協会を設立したBilly Grahamの息子]
 なお、「アジア記者クラブ通信」3月号・4月号にも朝鮮半島の核戦争危機を読み解く有益な特集が載っています。下記を参照してみてください。
http://apc.cup.com

関連記事

北朝鮮問題を考える(2)――「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」、追い詰められたネズミはネコを噛むこともある! 第2次朝鮮戦争?そして核戦争か! 急に狼狽し、慌て始めたオバマ政権

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第2次朝鮮戦争か? 北朝鮮国境に向かって大移動する中国人民解放軍
China mobilizes military, on 'high alert' over N. Korea threats(RT:April 02, 2013)

http://rt.com/news/chinese-military-korea-alert-184/

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去る3月29日、広島大学で英語教育専攻の学生たちと懇談する会に招かれて、学生・院生たちの熱心な質問に答えてたら、そのときは全く疲れを感じなかったのですが、帰宅したら急に疲れが出て、相変わらず半日はベッドで過ごす日々が続きました。

他方、北朝鮮情勢は日々、緊迫を強める一方で、このままいくと核戦争=第2の朝鮮戦争になりかねない雲行きすら出てきました。ですから早くブログを書きたいと気ばかり焦るのですが、いかんせん体が動きません。

しかし、以前に書いた下記ブログを読み直していたら、ここに書いたことが、ほとんどそのまま現在の情勢にあてはまることに気づきました。

オバマの偽善・アメリカの犯罪(1) 「北朝鮮の核実験問題を考える」――核実験を再開し、「非核地帯」の前進を妨げているのは誰か、北朝鮮問題を原発再稼働・核兵器保有の口実にさせてはならない
http://pub.ne.jp/tacktaka/?entry_id=4777271

そこでまず上記のブログの一部を再録したうえで、いま付けくわえるべき新情勢だけをそのあとに追加・加筆することにしました。こうすれば私の今の気・力体力でもブログが書けそうだという気がしてきたからです。

(そんなわけで、いよいよ4月から新高等学校学習指導要領「英語で授業」が本格実施されるだけに、英語教育についてのブログを期待しておられた皆さんには申し訳ないのですが、これについては、もう少しお待ちください)

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North Korea declares 'state of war' with South
http://rt.com/news/north-korea-vicious-cycle-russia-072/

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<以下が再録です>

最近、日本の大手メデイアでは中国のニュースや北朝鮮の核実験ばかりが前面に出ているようです。近所のおばさんまでもが「北朝鮮なんかぶっつぶしてしまえ」という発言をしていますから怖くなります。

北朝鮮の核実験は、アメリカがいまだに朝鮮戦争を休戦状態のままにして、あわよくばリビアやシリアと同じように武力で政権転覆を謀ろうとする動きにたいする精一杯の抵抗でしょう。

いつまでも北朝鮮を孤立と貧困に追い込んだまま、和平条約も結ぼうとしないアメリカにたいする抗議です(他方で、北朝鮮が「朝鮮半島を非核地帯にしよう」と提案していることも大手メディアでは全く紹介されていません)。

「核兵器を持っていないとイラクのようにやられる」という教訓を最も正確に学んだのは北朝鮮だろう」とチョムスキーも言っています。

チョムスキー・インタビュー060124「韓国・北朝鮮と国際情勢」
http://www42.tok2.com/home/ieas/chomsky_interview060124korea060710.htm

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この核実験の直前に米軍と韓国軍の合同演習がありました。これは、北朝鮮の政権転覆後にどうやって軍隊を上陸させるかをメインとした軍事演習だったと、朝鮮情勢の専門家ティム・ショーロックTim Shorrocは次のように述べています。

毎年のようにアメリカと韓国は大規模の軍事演習をおこなっている。それには色々なものがある。

たとえば、 "OPLAN 5098" という軍事演習がある。これは北朝鮮がとくに激怒している演習だが、それは基本的には政権転覆の予行演習になっているからだ。名目上は政権が崩壊したときに備えるという口実になっているが、実態はまったく違う。

アメリカと韓国がやっているのは、自分たちが核兵器で先制攻撃をしたときの予行演習だ。彼らは北朝鮮に乗り込んでいくための演習をしている。北朝鮮の領土を占領して韓国=アメリカ合同軍を駐留させる演習だ。要するに政変時にそこを占領する演習なのだ。

この演習には他の目的もある。それはアメリカと韓国が現在もっている全ての兵器を試験してみるという目的だ。だから、これらの演習は危険きわまりないものだ。

出典:North Korea Nuclear Test Sends Message to Washington One Week After U.S.-South Korean War Games
http://www.democracynow.org/2013/2/12/north_korea_nuclear_test_sends_message

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朝鮮情勢の専門家ティム・ショーロック氏は、先述のDemocracyNowインタビューで、さらに次のように述べています。

この核実験の目的を考えると、アメリカ政府の朝鮮半島で果たす役割について我々アメリカ人が強い関心を持つことは非常に重要だ。それほどアメリカの影響力は巨大なのだ。

多くの記者が北朝鮮について書いているが、まるでアメリカは中立的な監視者であるかのような書き方だ。それを北朝鮮は非難しているのだ。

知ってのとおり、実際に朝鮮戦争があり、60年前の7月に終わった。しかしそれは停戦だった。平和条約を結んだ上での終戦ではなかった。停戦協定を結んだのは、[北朝鮮と韓国ではなく] アメリカと北朝鮮だった。

北朝鮮はこの間ずっと平和条約を結んで正式に戦争を終わらせたいと言い続けてきた。彼らはアメリカと直接に交渉したいと望んでいるし、私もこの間、同じ主張を繰り返してきた。

アメリカが現在の事態から脱却する唯一の道は、核開発やミサイル開発の停止に向けて北朝鮮と直接の交渉をもつこと以外にない。

North Korea Nuclear Test Sends Message to Washington One Week After U.S.-South Korean War Games
http://www.democracynow.org/2013/2/12/north_korea_nuclear_test_sends_message

────────────────────────────────────────
以前に北朝鮮が気象衛星の打ち上げたときにも日本の大手メディアは大騒ぎしましたが、もうひとりの朝鮮問題専門家グレゴリー・エーリヒ氏(Gregory Elich)は、これは一種の「北朝鮮いじめ」だとして、次のように述べています。

打ち上げた気象衛星ロケットは貧弱で核弾頭を乗せて攻撃用として使える代物ではない。

北朝鮮のロケット打ち上げは、飢饉のため食糧難にあえぐ北朝鮮が、気象衛星を上げることによって少しでも農業生産に役立てたいという試みだった。

これは要約ですので、詳しくは下記論文を御覧ください。

Putting the Squeeze on North Korea
http://www.globalresearch.ca/putting-the-squeeze-on-north-korea/5321689

なお、グレゴリー・エーリヒ氏は、ユーゴスラビアにおける大虐殺(ホロコースト)を研究する団体the Jasenovac Research Institutet の研究所長であり、またthe Advisory Board of the Korea Truth Commission (朝鮮問題真相究明委員会)という諮問委員会の委員でもあります。

────────────────────────────────────────

このように北朝鮮の動きはアメリカを牽制するためのものであって、日本は全く眼中に入っていません。

しかし平和憲法を変えて核兵器も所有する軍事大国にしたい勢力は、これを絶好の機会にして大宣伝しています。それは同時に、原発を止めて廃炉にしようとする運動にたいして、反撃する絶好の機会としても利用するでしょう。

また中国にたいする包囲網を強化しようとしているアメリカにとっても、「テロ国家」としての北朝鮮は、下記チョムスキーインタビューにあるとおり [日本と韓国を同盟させて北朝鮮に対決させる振りをしながら] 中国を封じ込めるためにも 必要不可欠の存在です。
http://www42.tok2.com/home/ieas/chomsky_interview060124korea060710.htm

この流れは元大統領ブッシュ氏のときから全く変わっていません。それどころかオバマ氏になってからいっそう強くなったと言ってよいと思います。中国が、アメリカ主導のシリア制裁には国連で拒否権を発動していたのに、北朝鮮の核実験には拒否権を行使しなかったのも、そのような背景を考えるとよく理解できます。

<以上で再録を終わります。再録するにあたって若干の加筆訂正をおこないました。>

────────────────────────────────────────
アメリカが韓国に配備した「核装備」のB-52爆撃機
US B-52s imitate nuclear bombing of North Korea

http://rt.com/usa/north-korea-usa-nuclear-504/

────────────────────────────────────────
上に再録したブログの末尾で私は「中国が、アメリカ主導のシリア制裁には国連で拒否権を発動していたのに、北朝鮮の核実験には拒否権を行使しなかったのも、そのような背景を考えるとよく理解できます」と書きました。

しかし、いま情勢は急速に変わりつつあります。アメリカからスポーツのスーパー・スターを呼び寄せてオバマ大統領との仲介を頼むなど、何とかアメリカとの直接対話を望んできた北朝鮮ですが、オバマ氏は一方的に経済制裁を強める動きしかしてきませんでした。、

それどころか上のブログで紹介したように、 アメリカは韓国と一緒になって、"OPLAN 5098" という軍事演習をおこなう始末です。これは基本的には、政権転覆を前提とした北朝鮮上陸の予行演習でした。

これに業を煮やした北朝鮮はついに、これまでアメリカと休戦状態だった条約を破棄して戦争状態に入ることを宣言し、さらには「アメリカの侵略的行動が続く場合には核兵器でアメリカの領土を攻撃する」ことを正式に明らかにしました。

North Korea 'ratifies' nuclear strike against US
http://rt.com/news/us-missile-guam-korea-290/

ここにいたってオバマ政権は、自分たちの最近の行動が挑発的すぎたために、意図せずして更に深刻な危機を招くことになってしまったのではないか、と慌て始めています。

New Era of Nuclear-Armed North Korea Forces U.S. to Reconsider War Games at Regime's Door
http://www.democracynow.org/2013/4/4/new_era_of_nuclear_armed_north

「窮鼠(きゅうそ))猫を噛む」の諺どおり、追い詰められた北朝鮮が本気になって核兵器を使うかも知れないと心配になってきたに違いありません。

このようなアメリカの心配をさらに増幅したのが中国政府軍の動きでした。北朝鮮にたいする経済制裁に同意したはずの中国が、ここにいたって人民解放軍を北朝鮮国境に向けて大量に異動させ黄海での軍事演習も始めたからです。

China mobilizes military, on 'high alert' over N. Korea threats
http://rt.com/news/chinese-military-korea-alert-184/

さすがの中国も、このまま事態が推移すれば、中国包囲網がますます強固なものになるだけでなく、一歩間違えば大惨事(核戦争&第2次朝鮮戦争)になりかねないと懸念したのでしょう。

元キューバ首相カストロ氏も指摘しているように、キューバ危機以来の深刻な事態です。

────────────────────────────────────────
当面、北朝鮮の標的として考えられている米軍グアム基地
North Korea 'ratifies' nuclear strike against US

http://rt.com/news/us-missile-guam-korea-290/

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今のところ北朝鮮が最も攻撃する対象として可能性があるのは、最新式のミサイル防衛システムを配備したばかりの米軍グアム基地だと考えられています。

もしこのような核攻撃が起きた場合、韓国はもちろんのこと日本も巻き込まれる恐れがありますし、下手をすると中国も参加した第2次朝鮮戦争、さらには第3次世界大戦という惨事へと拡大していく可能性もあります。

いま必要なのは、いたずらに北朝鮮の脅威を煽(あお)ることではなく、北朝鮮が望んでいる次の三つを一刻も早く実現することではないでしょうか。

(1)アメリカと北朝鮮が正式な平和条約を結び、休戦状態になっている朝鮮戦争に一刻も早く終止符を打つこと
(2)北朝鮮も望んでいるように、朝鮮半島を「非核地帯」して核兵器を朝鮮半島から取り除くこと、
(3)北朝鮮が電力不足のため産業が成り立たず貧困から立ち上がれないのであれば、原子力の平和利用、またはそれに代わる電力源を援助すること

平和憲法9条をもつ国として、日本がこのような情勢づくりの先頭に立つべきなのに、今の安倍政権は、「非核3原則」を投げ捨てて、北朝鮮の行動を口実に核兵器保有すら口にし始めています。

それどころか「原発の輸出」「兵器の輸出」までも公言しています。安倍政権が原発の再稼働をめざしている理由も、このように考えると非常によく分かるのではないでしょうか。

(ですから、原発反対運動は、世界情勢や平和運動と結びつけた運動をしないかぎり、単に「脱ゲンパツ」を叫んでいるだけでは、成功は難しいでしょう。)

いずれにしても、北朝鮮が日本を核攻撃する可能性はゼロに近いのに比して、「地震が多発し、第2のフクシマがいつ訪れても不思議はない日本」で原発を再稼働させるというのは、正気の沙汰とは思えません。

要するに、北朝鮮の「核」を心配するくらいなら、日本の「核」を心配すべきなのです。
腹帯に54個の原爆を巻きつけて毎日を生きているのが、現在の日本列島だと思って間違いないのですから。
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