ポール・ロバーツと梶村太一郎、両氏の「ウクライナ危機論」を考える

平和研究(2014/09/27)
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 キエフ政府と東ウクライナの抵抗勢力との間で休戦協定が結ばれ、ウクライナにもやっと小康状態が訪れました。
 ガザでもイスラエルが思う存分に破壊した後、イスラエルにたいする戦犯追及の声が強くなり休戦となりました。
 これらはいずれも「市民の殺戮」「民族浄化」をやめろと要求する世界の世論の勝利と呼ぶべきでしょう。これでやっと「二つの民族浄化」に少し歯止めがかかったようで正直ホッとしています。
 しかしウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者ポール・ロバーツ氏は(Paul Craig Roberts:レーガン政権で財務次官補を務めたこともある)、この停戦に大きな疑問をいだき次のように述べています。
 「しかし、停戦は維持できるだろうか? メンバがナチスの記章をつけていることが多いキエフの右翼民兵を、キエフ政権が完全に掌握しているわけではない。こうした民兵は容易に停戦に違反するし複数の違反の報道が既に存在している。更にアメリカがキエフにウクライナ大統領として据えつけた億万長者のオリガルヒも、プーチンが彼をひどく怖がらせない限りはもちろんアメリカの命令で停戦違反をするだろう。」
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-8b86.html

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<註> 上記でロバーツ氏が「アメリカがキエフにウクライナ大統領として据えつけた億万長者のオリガルヒ」と言っているのは、チョコレートメーカー「ロシェン」の設立者で大富豪のポロシェンコのこと。彼は「チョコレートキング」の異名をもつ。彼のような「寡頭新興財閥」は、「寡頭制 (Oligarchy) にちなみ、オリガルヒ (Олигархи, oligarch) と呼ばれる。

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 ではロバーツ氏は、どうすればこのウクライナ危機を終わらせることが出来ると言っているのでしょうか。それには「ロシアからEUに送られているガスを止めるだけでよい」というのです。氏は上記ブログの最終部分で次のように述べています。
 「キエフ政権は、アメリカ政府の傀儡なのだから、ウクライナとロシアに、アメリカ政府が引き起こした紛争に対する解決策を、彼等に期待できるわけがない。
 アメリカが作り出した、ウクライナの困難な問題を解決することを拒否しているのは、アメリカ政府だけではなく、EUもそうなのだ。アメリカ政府の隠れみの機構=欧州理事会の議長であり、アメリカ政府の傀儡であるヘルマン・ファン・ロンパイが、もしマスコミ報道が正しければ、滅多にそういうことはないのだが、欧州連合は、ロシアのエネルギー企業、ロスネフチ、ガスプロムネフチと、トランスネフチや、年間、70億ドル以上の売上高をもつ国営企業に対し、経済制裁を課している。
 この無謀さに対するロシアの対応は、冬、警告無しにガスを遮断することだろう。全てのガスを。プーチンの関心は、ヨーロッパを、アメリカの支配から引き離すことなのだから、これでそれが実現できよう。西欧と東欧の全てとウクライナは、モスクワに、エネルギーを再び流してくださいと、跪いて懇願することになろう。プーチンが言う必要があるのは“NATO非加盟国だけが、ガスを得られる。”だけだ。
 これで、アメリカのロシア攻撃を終わらせることができるだろう。」

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-8b86.html

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 しかし私の考えではプーチン大統領は、そのような「警告なしのガス遮断」という手段をとらないでしょう。というのは、これまでもロバーツ氏は以前から次のように主張してきましたが、プーチン大統領は外交に徹してきたからです。
 「今回のウクライナ危機はアメリカが仕掛けたものだ。東ウクライナ住民が無差別の爆撃を受け大量の死傷者が出ているのだから、このような戦争犯罪・民族浄化をくいとめるためにも、ロシアは軍隊を出して民衆を救うべきだ。」
 「東ウクライナのロシア系住民を見殺しにしているという理由でロシア国内で反プーチン勢力の声が強まる。それをアメリカはロシア国内のNGOを使って後押しをするだろう。そうなってからでは遅い。一刻も早く行動すべきだ。」

 これを見ただけでも、EUやアメリカの大手メディアが「プーチンはウクライナに軍隊を出動させている」と言って非難してきたことが、いかに嘘だったかがよく分かるはずです。それどころかプーチン氏は、ロシア議会が「ロシア軍を使え」という議決をしたにもかかわらず、それを取り下げるよう要求し、国境近くで待機していた軍隊を撤退させたくらいでした。
 これは前回のブログで紹介したように、ドネツク人民共和国(東ウクライナ)ザハルチェンコ首相のインタビュー発言とも符合するものです。インタビューでザハルチェンコ首相は、「ロシア軍の加勢があれば地元で苦しい自衛の戦いをする必要はなかった。我々はずっと以前に首都キエフを陥落させ、西ウクライナの都市リボフ(ポーランド国境近く)にまで迫っていただろう。」と語っていました。
「ドネツク人民共和国(東ウクライナ)ザハルチェンコ首相―メディアに初めて登場して語る衝撃と感動のインタビュー 」(09/14)


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<註> ロバーツ氏は「ドネツク人民共和国の民兵集団がやっと体制の整った軍隊組織になり今やウクライナ政府軍を徹底的に壊滅できる機会が訪れているまさにこのときに停戦とは!?」とも言っています。これは上記の記者会見でザハルチェンコ首相が民兵集団がやっと体制の整った軍隊組織になったと言っていたこととも符合します。また自分の父祖たちが第2次大戦中にこの地でナチスの部隊「Galicia SS Division」と戦ったが、我々は今また、ナチスの記章を付けた連中と、同じ戦いをこの地でしていると語っていました。

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 では、もし逆にプーチン大統領がロバーツ氏の忠告・進言にしたがって正規軍を出動させていたらどうでしょうか。そのときは確かにザハルチェンコ首相の言うように「首都キエフを陥落させ、西ウクライナの都市リボフ(ポーランド国境近く)にまで迫っていた」かもしれません。
 しかし、それこそアメリカとNATO軍が望んでいたことです。彼らは「待ってました!」とばかりに、これを口実にしてロシアへの全面攻撃に移っていたことでしょう。彼らはマレーシア航空MH17機の撃墜事件を口実に攻撃したかったのですが、出てくる証拠は自分たちにとって不利なものばかりでした。ですから、次はロシア軍の侵攻を口実にしようとしたのですが、残念なことにそれも失敗に終わりました。
 以上のようなことを考えると、ポール・ロバーツ氏の言行にも疑問が生じてきます。彼はプーチン大統領の政策に全面的な同情を寄せるふりをしながら実はロシアを全面戦争に引きずり込もうとしているのではないかとすら思えてきます。これは邪推だとしても、少なくとも氏の善意にもとづく忠告・進言は、裏目に出たであろうことだけは確かです。(それにしてもロシア=プーチン大統領の外交力には本当に感心させられます。)

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 ところで、ここで思い出されるのが「明日うらしま」というブログです。このブログはドイツ在住の梶村太一郎というひとが書いているものですが、「原発を廃止し再生エネルギーをめざすドイツ」から脱原発を中心とした話題を発信しているというので、最近とみに有名になりつつあります。
 このブログを書いている梶村氏をIWJ代表の岩上安身氏がベルリンまで行ってインタビューしているというニュースを偶然にも『マスコミに載らない海外記事』で知りました。そこでさっそくIWJの無料記事になっているインタビューを視聴してみました。そして二重の意味で驚きました。
 というのは、ブログ「明日うらしま」に載っていた自己紹介によると、「74年以来ベルリン在住。86年作家小田実と市民運動交流団体『日独平和フォーラム』立ち上げ、2001年ドイツ人良心的兵役拒否者の日本での兵役代替役務を実現」などと書いてあったので、梶村氏から大手マスコミと違った意見が聞けると思って期待していたからです。
 ところが梶村氏の意見はアメリカのオバマ大統領でさえ言っていないようなことを平気で(?)紹介して、そのことにあまり疑問をもっていないようなのです。普通のひとがそんなことを信じているのはある意味で当然だとしても、いわば進歩的と目されているひとの発言だっただけに、二重に驚いたのです。
 イギリスのキャメロン首相は、「プーチンはクリミアを武力で奪い取った。軍事侵攻してしてオーストリアをドイツに併合したヒトラーと同じだ」と言って心あるひとの顰蹙(ひんしゅく)を買ったのですが、氏はドイツでも同じような世論だと述べ、プーチンの行動は弁護しようもないという口調でした。
 メルケル首相の携帯電話やその閣僚の電話までもアメリカによって盗聴されていることが暴露されているにもかかわらず、なぜドイツがアメリカに同調してロシアとの緊張関係を強める方向に動いているのか、これまで私にはよく分からなかったのですが、このインタビューで、その謎の一端が解けたような気がしました。

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 しかし、調べる気が少しでもあれば、ウクライナ危機は次のような諸要因が絡んでいることはすぐわかったはずなのです(これらについては、これまでのブログで書いてきたので、典拠は割愛させていただきます)。
(1) ロシアのルーツはキエフ公国にある。しかもクリミアは旧ソ連時代にフルシチョフが住民との相談なしに勝手にウクライナに併合した。だからウクライナに住むロシア語話者にとってウクライナは、感情的には今でもロシアの一部である。
(2) ソ連が崩壊する直前にゴルバチョフ氏が東ドイツを西ドイツに併合することを認める代わりに、レーガン大統領が「NATOは一寸たりとも旧東欧に侵攻しない」と約束したにもかかわらず、アメリカはそれを踏みにじって次々と東欧に勢力を拡大した。
(3) 旧東欧諸国を次々とNATOに加盟させただけでなく、そのロシア周辺諸国にアメリカの軍事基地やミサイル基地を築いてきた。そして政変後のウクライナにも軍事基地やミサイル基地をつくろうとしている。
(4) それだけでなく、アメリカは NED「アメリカ民主主義基金」(National Endowment for Democracy)などを資金源としたいわゆる「カラー革命」と称するクーデターで政権転覆を謀った。今回の政変もさまざまなアメリカのNGOが絡んでいたことは、今や公然の秘密になっている。
(5) しかも、選挙で選ばれていたヤヌコービッチ大統領を今回の政変で暴力的に追放するにあたって大きな力を発揮したのは、第2次大戦後も西ウクライナに勢力を残存させてきたネオナチ勢力や極右勢力だった。その功労で新しい政権の閣僚に多くのネオナチ勢力や極右勢力の人物が据えられた。
(6) 新しいクーデター政権は、ウクライナの公式言語はウクライナ語であると宣言し、東部・南部に住むロシア語話者から今まで公用語として認められてきたロシア語を剥奪しようとした。そして極右・ネオナチ勢力の閣僚たちからは「民族浄化」「ロシア語話者をウクライナの地から一掃すべし」と声高に叫ばれるようになった。
(7) 実際、ネオナチ勢力や極右勢力はヤヌコービッチ大統領の追放劇にあたって、武器を手にして敵対者を脅迫したり傷つけたりした。またネオナチ勢力や極右勢力はキエフ政府軍とは別の特殊部隊をつくって東ウクライナにのりこんで行っている。彼らはしばしばキエフ政府の統制を無視し休戦協定を破って市民を攻撃してきた。

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 私が非常に深刻だと思ったのは、ウクライナからはるか遠くにいる日本の私でさえ知っていることを、ドイツ在住の活動家・進歩的ジャーナリストを自称する梶村氏が知らないことでした。
 ドイツと言えば、アメリカとは一定の距離を置いている国ですから、アメリカと違った視点でウクライナ危機を見ているメディアやジャーナリストがたくさん存在していても不思議はないはずなのに、梶村さんはどうもようすが違うのです。
 今まで「ロシア=ソ連」「プーチン=スターリン」という図式でウクライナ情勢を語る記事は、しばしば見たことはあるのですが、「プーチン=ヒトラー」という図式で今の情勢を分析し、それにたいしてほとんど何の疑問も批判も提示しない梶村氏の姿勢に、私は心底、驚かされてしまいました。
 現在のNATO軍の体制やウクライナ情勢は、アメリカに置き換えてみれば、アメリカと地続きのメキシコやカナダにロシアの軍事基地やミサイル基地を置くのと同じ状況なのです。キューバにミサイル基地があるというだけで当時のケネディ大統領は恐怖感に襲われてあわや核戦争のボタンを押しそうになったのです。
 だとすれば、メキシコのアメリカ国境近くにロシアの軍事基地やミサイル基地ができたらアメリカはどうしていたのでしょうか。梶村氏にこのような想像力が働かないというのが私には信じられません。
 氏には、「2001年ドイツ人良心的兵役拒否者の日本での兵役代替役務を実現」などといった平和運動家としての経歴があるだけに残念でたまらないのです。
 ドイツは日本よりもウクライナはずいぶんと近い距離にありますし、言語的にもドイツ語と英語は親戚関係にある言語ですから、梶村氏にとっては私たちよりも英語の文献ははるかに読みやすいはずです。知る気になれば、アメリカによるプロパガンダに毒されない情報を、Global Research その他で、いくらでも手に入れることができるはずなのです。
 にもかかわらず何が梶村氏をして今のような思考状態に追い込んでいるのか。これは真剣に検討してみる価値がありそうです。



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東ウクライナ(ドネツク人民共和国)ザハルチェンコ首相―メディアに初めて登場して語る衝撃と感動のインタビュー

平和研究(2014/09/14)
ザハルチェンコ
左がコノフ国防大臣、右がザハルチェンコ首相

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 ウクライナ危機はプーチンの努力によってやっと休戦に持ち込まれました。これでルガンスクやドネツクの住民に援助物資が届くことになります。ガザに匹敵するほどの深刻な人道危機が進行していただけに、ホッと胸をなで下ろしたひとも少なくなかったでしょう。
 ところが相変わらず欧米の大手メディアは、「ロシア軍がウクライナ領に侵攻している、だから一層の経済制裁が必要だ」とオバマ大統領が言っている嘘を、そのまま撒き散らしています。
 しかし、これが真っ赤な嘘であることは、欧州安全保障協力機構(OSCE: Organization for Security and Cooperation in Europe) という、57カ国も参加している国際監視団体による詳細な報告からも明らかです。チョスドフスキー教授(カナダ、オタワ大学)による次の論文を御覧ください。
Obama is a Liar. Fake NATO Evidence. OSCE Confirms that No Russian Troops, No Tanks, have Crossed the Russia-Ukraine Border

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 ところがオバマ氏がいかに嘘つきであるかを示すもう一つの記者会見が、8月24日(日)に東ウクライナのドネツクでありました。ドネツク人民共和国のアレクサンドル・V・ザハルチェンコ首相が初めて公の場に姿を現し、現在の状況と自分たちの胸の内を明かしたものです。
 このインタビューでザハルチェンコ首相は次のように語っています。
 「もしもロシアがウクライナに正規軍部隊を派遣しているとお考えであれば、一言申しあげたい。もしロシアが正規軍を派兵していれば、我々は東ウクライナのエレノフカ市の戦いについて語ってはいなかっただろう。我々は、ウクライナの首都キエフの戦い、あるいは西ウクライナのリボフ市攻略を語っていただろう。」
https://www.youtube.com/watch?v=yH35raTPVu8
 つまり、ロシア軍の正規部隊が我々と共に闘っていれば、地元のルガンスクやドネツクで貧弱な装備を身につけた地元民による苦しい防衛戦を闘う必要はない、ずっと以前に首都キエフを陥落させ、西ウクライナの都市リボフ(ポーランド国境近く)にまで迫っていただろうと言うのです。
 しかし、従来どおりロシア語を公用語とするなど、自分たちはより強力な自治を求めて連邦制を主張しただけであって、ウクライナから分離・独立することを求めていなかった。ところが彼らは我々をテロリスト呼ばわりして一般市民に無差別のテロ爆撃を始めた。自分たちは売られた喧嘩を買っているのであって、首都キエフや西ウクライナを攻撃することは初めから考えていなかった。―これが彼らの主張でした。

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 実を言うと、このような記者会見があったことを私は「マスコミに載らない海外記事」で、P. ロバーツ氏(Paul Craig Roberts)の次の記事を読むまで知りませんでした。
「人類史上最大の戦争原因である欧米はあらゆる正当性をはぎ取られて立っている」
 この記事でロバーツ氏は次のように述べています。
 「The Sakerのおかげで、ドネツク人民共和国首相のアレクサンドル・ザハルチェンコがおこなった記者会見の英語字幕付きのものを見ることができる。ロシアと欧米のマスコミが出席した。
 ザハルチェンコが無知で腐った欧米マスコミ代表連中をやすやすとあしらう様子には感嘆されるだろうし、“あなた方の側について戦っている正規ロシア軍部隊はいますか?”というマスコミ質問への彼の回答で、腹の皮がよじれるほどお笑いになるだろう。
 我々既に知っての通り、イギリスとアメリカのジャーナリストが最も愚かだった。“あなたはなぜ捕虜に行進させたのか”という質問に対する回答には、皆様笑い死にされよう。
 このザハルチェンコという人物が、アメリカ、ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、日本、全てアメリカ帝国の傀儡政治家である連中に赤恥をかかせたのだ。ザハルチェンコの様な品格、資質の人間が、アメリカ合州国にも、いてくれればよいのだが。
 ザハルチェンコが正体を現し、愚劣な欧米マスコミを、こてんぱんに、やっつけた以上、彼は悪魔化され、事実をねじ曲げて伝えられるはずだ。そこでこの機会を利用して、ご自分の目で、品位と人格を併せ持つ人物をご覧願いたい。欧米の政界、マスコミ界には無い人物だ。」


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 この記事を読んでさっそく下記に載っている記者会見の「英語字幕つき動画」を見たくなりました。
 http://vineyardsaker.blogspot.jp/2014/08/watershed-press-conference-by-top.html
 そして、この動画を見ているうちに、この字幕を「文字起こし」して英語を読めるひとにぜひ読んで欲しいと思うようになりました。
 というのは、この記者会見は30分程度のものですが、この字幕を見ながら動画が消えて行く速度でザハルチェンコ首相の言っていることがすぐ理解できるひとは、そんなに多くないと思うからです。しかし「文字起こし」があれば、これを読むことはそんなに難しくはないでしょうし、分からない字句があれば辞書で確かめることもできます。
 そして、ザハルチェンコ首相が言っていることを一通り理解したあとで、もういちど動画を見ていただければ、ロバーツ氏が上記で次のように言っていたことの意味が本当に分かっていただけると思うからです。
 「ザハルチェンコが正体を現し、愚劣な欧米マスコミを、こてんぱんに、やっつけた以上、彼は悪魔化され、事実をねじ曲げて伝えられるはずだ。そこでこの機会を利用して、ご自分の目で、品位と人格を併せ持つ人物をご覧願いたい。欧米の政界、マスコミ界には無い人物だ。」
 以下が、そのザハルチェンコ首相の記者会見です。

<註> この「文字起こし」をしながら改めて思ったことは、庶民が権力による情報隠しと闘うために必要なのは英語で「会話する力」ではなく辞書さえあれば英語を「読むことができる力」だということです。会話のフレーズをいくら丸暗記しても、お金とエネルギーをいくら注ぎ込んでも、身の回りに英語人がいないのですから日常的に使う場がなく「「ざる水」効果」に終わります。ザルにいくら水を入れても溜まりません。これでは英語教育産業を喜ばすだけですし、もっと喜ぶのは権力者でしょう。というのは庶民のエネルギーは会話の暗記に浪費され、隠蔽された情報を読む方面に向けられないのですから。政府・文科省が「英語で授業」と大騒ぎしている本当の理由が、ここにあるのかも知れません。
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Novorossia TV com
Press Conference
―Formation of a State

24 Aug 2014
http://www.youtube.com/watch?v=yH35raTPVu8
http://vineyardsaker.blogspot.jp/2014/08/watershed-press-conference-by-top.html

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  As you all know, a week ago we announced our plan to attack. We started it yesterday. Until yesterday we have been preparing for the attack, examining trophy equipment, arming the crews, and testing communication between different military formations.
  I can now proudly announce that we formed 2 tank battalions, 2 full artillery brigades, 2 Grad divisions, 1 mechanized infantry battalion, 3 infantry brigades and a special purpose assault airborne brigade. All these units have now received Army numbers. The communication system have been regularized and 2 field hospitals and 1 maintenance brigade have been formed.
  We have begun testing all these units in battle. Yesterday we began an attack on Amvrosiyivka enemy group. According to our data, in course of the offensive, the enemy lost about 45 units of military equipment, we captured 14 units of military equipment, and about 1,200 people were killed and wounded.
  There are two cauldrons at the moment, in Amvrosiivka and Starobeshevskaia. We started to advance at 4 a.m. on Elenovka, where the fighting is still going on. 2/3 of Elenovka is under our control. We hope to clean up these areas before the night. However, the offensive will not end at that.
We will continue until we free all populated areas in the Donetsk National Republic. The army is ready and we have the support of the people. There will be more and more prisoners.
  Now regarding the Parade. I deliberately put the trophy equipment on display on Lenin Square. Everything that will come to us from Kiev, will end up in the same condition sooner or later.
  The more will come, the easier it'll be for us to restore our economy. As you may know, metallurgy is one of our main industries.
  I would like to thank the Minister of Defense for the close cooperation, understanding of the challenges facing the government, for his unlimited capacity to work and for his personal courage.

[Vladimir Konov, Defense Minister of DNR]
  Dear journalists, TV audience, I would like to appeal to you.
  The Ukrainian aggressive occupation army came on our soil. They brought a nationalistic ideology that has no respect for human life. Their only interest is in our territory and resources. They launch their vile attack on residential civilian complexes with grandmothers, women, and children.
  Just yesterday they fired on a residential quarter and killed a 9-year-old girl. There was no militia there. They use sneaky tactics of mobile mortar groups that come to a place, shoot at it for 10-20 minutes, and quickly leave.
  We already have all data on the movements of these mortar groups. They will be neutralized soon.
  Now regarding the armed forces. This is a uniform forces with the principle of undivided authority that prevents disobedience and disorder, contrary to those who call the DNR army Makhnovist, etc. It's a lie disseminated by the Kiev's junta as well as by those who have unleashed tanks, Grads, and artillery against its people.

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  You can now ask your questions.

[Press]
  Does the militia fire on the houses?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]

  Let me correct you right away. We were the militia 10 days ago. Today, we are the armed forces of the Donetsk National Republic.
  The DNR's armed forces by no means try to strike on residential neighborhoods and houses. We don't and never practice this. This is our homeland, our soil, and our Motherland. This is a war on our territory that we want to preserve. We're not animals. We are not fighting in Kiev, we are fighting at home.

[Channel 1, Moscow]
  How would you characterize the Ukrainian armed forces' response to your offensive? Were they aware of it? Are they in confusion, resisting or rolling back?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Most likely they knew about our counter-attack as we did not make a secret of this. They didn't know the time and place of the attack.
  There are regular army officers who, unfortunately, at some point graduated from the Soviet military schools and the Academy. They were preparing for different options, and have guessed some of them. The fighting was heavy because the regular units fight well. The regular army really fights, gets defeated, but never gives up.
  Those who roll back are the battalions of Shakhtersk, Aydar etc. They are usually easy to attack because they retreat at the first shot and never engage in direct fire contact. They usually retreat and call on the regular units, and then they start to attack together.
  Again, the fighting is very heavy. You can feel the enemy's superiority in their quantity of equipment. To give you an idea of the intensity of the fighting: we cross about 40 km in the day.

[Press]
  The Parade of prisoners of war we've seen this afternoon, isn't it against all humanitarian conversations and motions of dignity?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  As a lawyer, I can say that we did nothing against international law. The prisoners were not undressed or starved. Show me a single international law, which prohibits parading prisoners. We have not done anything illegal.

[Press]
  What was the purpose of this parade? Were you trying to send a message to Kiev? Why did you make a decision to parade the prisoners of war?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Kiev said that they will march in parade in Donetsk on the 24th. So they did. Poroshenko didn't lie: they were here together with their hardware.

[Press]
  This week Lugansk received humanitarian aid from Russia. Are you waiting for such help, and when do you think you can expect it to come?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  We expected it yesterday, even before Lugansk. Our city's population is bigger than Lugansk, as it was logical to send it to us first. But situation in Lugansk is much harder, so it was sent there first. I hope that we will receive our help soon.

[Press]
  Are there any negotiations about the terms of delivery?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Yes, the negotiations were conducted on the same day as Lugansk, but, unfortunately, we didn't get it.

[Press]
  Will Lugansk share their received help with you?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]

  As practical business managers, we would like it. However, from the humanitarian position we understand that the situation is more difficult there. We have to rely on our own resources for now. Hopefully, help will come soon.

[Press]
  There are historical parallels with July 1944 and the March of the Nazis. Did it happen by accident or was it done on purpose?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Honesty, we have recently seen one of the insignias of the 2nd separate brigade: the complete emblem of the Galicia SS Division, a 79 SS Galicia badge.
  When we saw the full symbol of this Division... Many Russian families suffered losses in the Second World War. One of the ancestors in my family fought against the Galicia SS Division. This is not just a parallel, this is generational: my great-grandfather, and now I, and the same division...
  That's why a desire was born to repeat 1944 so they would realize that it all already happened before, it has repeated itself with the same result. Every time you come to Russia with a sward, "from a sward you will perish."
  Unfortunately, dear journalists, the West tries to invade us with regularity of 30-50 years. That is, every 30-50 years the Western civilization tries to impose on us their opinion and their way of life. The First World War, the Great Patriotic war, the Crimean war before that and so on well into the depths of history. As a result, the West traditionally gets the fall of Berlin, Paris, etc. There is Maidan every year in Kiev―"Those who don't jump are Moskals."
  The West comes every 30-50 years to get what it deserves. Now in 2014, they are slightly delayed.

[Press]
  What kind of aid do you now get from Russia?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Individuals and certain organizations send us food, clothes, and medicine. Ramzan Kadyrov has collected humanitarian aid worth of $70 million, which is now waiting in Rostov. It was not a state program, it's from the Republic and the President of Chechnya.

[Press]
   ...experts in artillery from Samara?
  (Samara: ロシア西部のボルガ川に臨む都市)

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  I will invite several officers of the French Navy, who want to fight with us. They are willing to give an interview. We have Europe fighting amongst us. The European ideals of equality, fraternity, and the French revolution, as in the Marseillaise, resonate with the patriots of France.
  It means, the nation is not dead, since it has such representatives who are willing to go to the far away place to fight for their ideals, which the Bastille was once taken for.
  Yes, there are volunteers: the French, the Russians. Is it a bad thing? It's great.
  (Marseillaise: フランス革命中にマルセイユ義勇軍がパリ進軍の際に歌った。フランス国歌。)
  (Bastilleバスチーユ監獄襲撃でフランス革命が始まった)

[Press]
  Are there regular Russian military units fighting on your side?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  If you think that Russia is sending its regular units here, then let me tell you something. If Russia was sending its regular troops, we wouldn't be talking about the battle of Elenovka here. We'd be talking about a battle of Kiev or a possible capture of Lvov.
  (Lvov: リボブ、ウクライナ西部の都市)
  Now there is a war on our soil for our territory. We have an influx of volunteer from all over the world. Of course, the Russian help would be very desirable, but from a political point of view it is impossible and unrealistic.
  Thanks, by the way, to the European countries. You do not acknowledge this war just as you did not acknowledge the great Patriotic war, didn't you?
  You support the anti-terrorist operation against terrorists and separatists. Have you not developed a Charter of free territory, I believe, in Switzerland? A Territory has a right of self determination and separation after a referendum. Germany lives by the same principles. There will be a referendum in Scotland soon. That is, you call your own principles democratic and carry them out (almost) democratically.
  The example of Czechoslovakia was peaceful. Yugoslavia, unfortunately, was torn into a thousand little pieces by you. Using military methods by the way. We have the same thing happening here. That is, if you stop pursuing a policy of double standards and will be able to understand that people live here.
  What is our fault? The fault of Donetsk, Donbass, our land? That we are asked to live independently? That we wanted to live the way we want? To speak our language? To make friends with whom we want? We didn't want to go to Europe. We have different mentalities, religion. But we have a different religion. We want to go East. We wanted to live the way we want, but we were not allowed to. We were called terrorists and separatists.
  Please note, we did not capture any regional administrations, nor did we scorch district departments. That's what the Maidan did.
  Slogans: "No oligarchy", "Equality and brotherhood", "Freedom of religion and language", "Freedom of choice." All these slogans are from the Maidan. We want the same thing. So why are we the bad guys? What did we do to deserve being bombed from planes?, shot at from tanks? and have phosphorous bombs dropped on us?
  Explain to me what an anti-terrorist operation is?! There police forces and intelligence services are involved, and not regular military units, military vehicles and aircrafts.
  Dear journalists, please correct me if I am wrong. If we are terrorists, then the police and the security service of Ukraine must fight us.
  30, 25, 95, 72, and 76―the entire Ukrainian army is present on our territory. Three conscriptions, the national guard, territorial battalions, private battalions Aidar, Azov, Shakhtersk, Donbass, Dnieper-1, Dnieper-2, Dnieper-3, battalion Kiev, and now Kryvbas.
  What have we done? What is our guilt? The fact that we have shale gas, for which you want to erase entire Slavyansk from the face of the earth? Or any other financial interests?
  We are all descendants of the glorious ancestors. We all have ancestors that we are proud of. Only between the two of us there are two Heroes of the Soviet Union.
  We are still able to hold weapons in our hands. We swallowed with our mothers' milk a pride and desire to live in free and happy Donbass. We'll tell anyone who comes to harm us on our soil: we will fight tooth and nail for our Motherland.
  Kiev and the West made a big mistake by awaking us. We are the hardworking people. While others were jumping on the Maidan for 300 graves, our people were down in the mine, mining coal, melting metal and sowing crops. None of us had time to jump, we were busy working.
  When a person who just yesterday worked with a jackhammer or operated a harvester, today got behind a steering wheel of tank or Grad, or picked up a machine gun, the line has been crossed and you cannot stop him. The one who left his job knows that he will fight to the end and to his last breath. You may pass it on to others: do not wake the beast. Just don't.
  While there is still an opportunity, let mothers spare their sons. For some, perhaps this will be terrible news: there still lie several hundred soldiers of armed forces of the Ukrainian army under Panovka, Saur-Mohyla, who are unaccounted for.
  Families receive "missing in action" letters. They are actually dead. Kiev authorities do it on purpose. Hundreds and thousands dead in more than a dozen graves. I announce it officially. Let everybody know if you received a "missing in action" letter, then most likely, your husband, brother, or son got killed.

[Vladimir Konov, Defense Minister of DNR]
  I can you give an example from the battle of the 72nd and 25th battalions against us in Shakhtersk. I have all the documents of the soldiers who burned near the wrecked machinery.
  We returned the bodies to the Ukrainian army. Two weeks later, we received information that they were "missing in action." Why did they bother to pick up the bodies?
  It was reported that the Ukrainian army from the beginning of conflict had 12,000 killed, 19,000 wounded and 5,000 missing. They are not missing, they were killed and buried under Karachun, in Krasnyy Liman... They were dumping bodies from a helicopter with stones tied to their feet into the Blue lakes near Slavyansk.

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Vladimir Petrovich, let's not excite our press with such gruesome details.
  Poroshenko said that all 120 people out of 1,200 who participated in the Parade in Kiev, will go to the East. Now I want to say: I don't want to fight. It wasn't my choice, but I'll fight till the end for my land, no matter who, when and how numerous they were.
  This is a battle of annihilation. Unfortunately, the Slavs are fighting among themselves and destroying their best people. We want to reach out to all the relatives and mothers: do not send your sons here.
  Leave us alone. Let us live free and in peace. We didn't come to you in Kiev, Dnepropetrovsk, or Zaporozhye. We are not marauding your villages, raping your women, killing your elders and stealing their military decorations.
  Remember decorations for Stalingrad, the capture of Berlin, Gold Star medals, Orders of Glory, Orders of the Red Banner, mixed up with women's earrings? ... We don't do that. We want to live on our land the way we want. We don't need you. We are different.
  Ukraine of the East and the West is an artificially created conglomerate. However, we didn't start this war.
  If someone has a political conscience, a will and a courage of real man, I'm just suggesting to stop this operation.
  You don't have to recognize our status, just leave us alone within our borders of Donetsk and Lugansk republics, and we will kiss each other goodbye.

[Press]
  A question from the French newspaper Liberation. When will a press conference with the French internationalists, that you mentioned, take place?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  They will arrive tomorrow. Talk with Vladimir Petrovich tomorrow. Contact him through his press Secretary.

[Press]
  Do you think the meeting with Poroshenko will bring any positive solutions?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Let me clarify. No federalization can be possible today. There is time for everything. We asked for the federalization 3 months ago, then we asked for a permission to hold a referendum. That time has passed, now we want to live independently.
  The Ukrainian authorities are using police methods to subdue us: they arrest us, cordon us off, and conduct anti-terrorist operations against us. By now so much blood has been spilled and so many people have died for freedom. How can we speak of federalization? What is federalization? This is a series of bureaucratic procedures that need to be done.
  But we want to live independently. We have very rich land. Talks about subsidies is a lie perpetrated by thieves to steal money. Each President understood this very well and always participated in it.
  We are a self-sufficient region with its agriculture, developed industry, forests, fields, and seas. We have everything from a "Switzerland" to the sea. Resort areas, agriculture, chemical and coal industry, rich minerals, gas deposits, etc. Despite close ties with the rest of Ukraine, we can and must be able to feed ourselves. If they do not understand it in a good way, then we will ask them in a hard way.
  I hope that the meeting between Poroshenko and President Vladimir Putin will lead to the taking of our position into account.

[Press]
  About the law in relation to people who are in prison.

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  Please specify what kind of law you are talking about.

[Press]
  On what basis these people have arrested?

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  We have recently adopted a new criminal code and the creation of court-martials and tribunals. Is that what are you talking about?
  This is not a law, this is a provision that we have discussed in the Council of Ministers and then submitted to the Supreme Council. The Supreme Council gave us a go-ahead. Are you asking about people who were arrested prior to this or after?
  At the moment we have mostly detained soldiers who violated military discipline and the oath of allegiance. A court-martial will have to deal with it. Now regarding the rest. Since the adoption of this law, all detained civilians were transferred to the Ministry of Internal Affairs and the Ministry of State Security for their hearings.
  Depending on the sentence, they will either be released, or subjected to administrative punishments in the form of community service from 10 to 30 days. Donetsk Detention Center came over to our side, so civilized places will be used for detentions.

[Press]

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]

  For further clarifications you can enquire at the reception a desk of the Deputy Prime Minister or to appeal to the Prosecutor General.

[Press]
  A question about the death penalty.

[Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic]
  I'll be honest, I think the death penalty is the highest form of protection of security. You probably remember that my first decree was to fight banditry.
  Yes, this is a widespread phenomenon, because all sort of criminal elements penetrate under the guise of a revolution. We must fight it now so we wouldn't have to hunt these paramilitary groups down later. That was the reason behind this decision.
  After the long discussions it has been decided to adopt the death penalty. You all know perfectly well that the abolition of the death penalty does not reduce crime. Statistics show that with the death penalty abolished crimes "for some reason" tend to go up.
  The society, ordinary people, and private entrepreneurs have to be able to live and work in the safety. We made a decision to guarantee their security.
For details, please familiarize yourself with the code. It is written in quite clear language.


<註>
2014/08/26 に公開
Subtitles in english, french, german and korean
Transcription/Translation/Timecoding: Marina
English proofreading and editing: Erebus, Michael and Vaughan
This is a thorough press conference by Alexander V. Zakharchenko, Chairman of The Council of Ministers of The Donetsk National Republic. It touches upon a few key points regarding the war, its origins and what and whom Kiev is fighting.
The possibility of Federalization is also discarded as irrelevant as that ship had certainly sailed. This is a fight for independence now.
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関連記事

ミシェル・チョスドフスキー「誰がマレーシア航空機MH17便を撃墜したのか」

翻訳 (2014/09/04)
ウクライナ MH17 400x224

 私の主宰する研究所の研究員からMichel Chossudovsky "Malaysian Airlines MH17 Was Ordered to Fly over the East Ukraine Warzone" の翻訳が届きました。
 この論文については、すでに『アジア記者クラブ通信』2014年8月号に「親ロシア派勢力による犯行との『定説』を覆す証拠あり、危険空域へと導かれたMH17便」と題して、翻訳が載せられています。
 しかし、この翻訳では英語原文で載せられているカラーの図が白黒になっていて、しかも小さく縮小されているので、非常に見づらいものになっています。そこで、研究員から送られてきた訳稿に手を入れ、このブログで改めて紹介することにしました。

 今までアメリカのメディアは一貫してマレーシア航空機MH17便の撃墜はロシアや反キエフ勢力によるものだと主張してきました。
 しかしアメリカやNATOがロシアを戦争に引きずり出そうとしている時、わざわざその口実を提供する愚をおかすものは誰もいないでしょう。
 ところが最近、大手メディアはMH17機の撃墜がロシアや反キエフ勢力によるものだという攻撃をぴたりと停止しました。これは言わず語りに自分たちの非を認めたということでしょう。
 このように、アメリカやNATOに自分たちの非を認めさせるひとつの力になったのが、ここで紹介するチョスドフスキー論文ではなかったかと思います。その意味でも、これは「ウクライナ危機を理解するための必読文献」のひとつでしょう。このブログで改めて紹介したいと思った理由です。
 

<註1> 先に紹介した『アジア記者クラブ通信』2014年8月号には「MH17便はウクライナ空軍機により撃墜された」と題する衝撃的な分析も紹介されています。筆者はドイツのルフトハンザ航空傘下にあったコンコルド航空のベテラン操縦士です。この論考もアメリカとNATOにとって大きな打撃になった論文に違いないでしょう。ぜひ御一読ください。

「MH17便はウクライナ空軍機により撃墜された」
Shocking Analysis of the‘Shooting Down’of Malaysian MH17
By Peter Haisenko、Juli 30, 2014


<註2> いずれにしても、こうしてマレーシア航空機の撃墜事件を口実にロシアを攻撃しようとした試みが失敗したので、今度はロシア軍がウクライナ領に侵略したという嘘を大々的にバラ捲きつつあります。しかし、ロシアの正規軍が戦車その他を引き連れてウクライナ領に侵入した証拠は何一つありません。
 このままではロシア軍の侵入を口実にNATO軍とロシア軍との戦闘になり、東ヨーロッパ全域が戦場になり、それが第3次世界大戦に拡大していく恐れがあります。このような状況を見るに見かねて、アメリカ政府情報機関の元高官たちがつくる組織VIPS(Veteran Intelligence Professionals for Sanity)が下記のようなメルケル首相あての公開書簡を発表しました。そして「アメリカ政府はイラク戦争のときと同じように、嘘で戦争を始めようとしている」と警告しています。

Russia’s “Invasion” of Ukraine. Memorandum to Germany’s Chancellor Angela Merkel, by Veterans of U.S. Intelligence

 オバマ氏の言う「ロシア軍の侵攻」という大宣伝も、これが嘘であったことはそのうち明らかになるでしょう。アメリカ軍は世界中に侵攻して恐怖と殺戮をバラ捲いているのですから、ロシア軍も当然そうしているのだと思ったのかも知れません。この状況を見ているとイソップ寓話「狼と少年」を思い出してしまいます。そのうちアメリカが何を言っても誰も信用しない時代が来るかも知れません。

────────────────────────────────────────
マレーシア航空MH17便は
東ウクライナ戦闘地域の上空を飛ぶように指示された
(マレーシア航空が正式発表)

ミシェル・チョスドフスキー
Global Research, July 21, 2014
http://www.globalresearch.ca/malaysian-airlines-mh17-was-ordered-to-fly-over-the-east-ukraine-warzone/5392540

────────────────────────────────────────
 MH17便の飛行経路に関してマレーシア航空は、パイロットがウクライナ空域に入るとすぐキエフ航空管制塔から通常より高度を下げて飛行するよう指示されたことを確認し、次のような声明を発表した。(詳細はマレーシア航空のプレスレリースを参照)

「MH17便はウクライナ上空を高度3万5千フィート(約1万700m)で飛ぶ飛行プランを提出した。これはほぼ‘典型’高度である。しかし飛行高度は地上の航空管制官が決定する。ウクライナ領空に入るときMH17便は、ウクライナ航空管制官から3万3千フィートを飛行するよう指示された。」
http://www.malaysiaairlines.com/my/en/site/mh17.html

 3万3千フィートは、飛行禁止高度32000フィートの1000フィート上空(約300m)である。このウクライナ航空管制官の要求は、そのとおり実行された。(下図参照)
ウクライナrestricted air space

“通常”許可されている飛行経路を離脱
 MH17便の飛行経路に関してマレーシア航空は、欧州航空管制局(Eurocontrol)および国際民間航空機関ICAOによって設定されたルールに従っていたとして次のような発表をおこなった。

 「欧州航空管制局」(Eurocontrol)の職員たちのコメントに言及したい。これは国際民間航空機関ICAOの規則にしたがってヨーロッパの飛行経路を承認する機関だ。
 その職員たちは、ウォールストリートジャーナル紙によれば、国際線の150便を含む約400便の民間飛行機が、その墜落以前にも毎日、東ウクライナを通っていたし、事故発生前の2日間で75の航空会社がMH17便と同じ飛行経路を飛んでいた。
 MH17便の飛行経路は、空の高速道路のような、過密な主要航路であった。 MH17便は、ICAOによって設定され、欧州航空管制局によって承認され、他の何百という航空機が使っている経路を進んだのだ。
 MH17便は、決められた高度を飛び、したがって地域[ウクライナ]航空管制局によって安全が保証されていた。またMH17便は飛行制限空域へ入りこむことはなかった。[註:このマレーシア航空の声明は最新の証拠によって誤りだったことが証明されている。]
 MH17便と運行責任者たちは規則を遵守した。しかし地上では戦時法規が破られた。受け入れがたい攻撃によってMH17便は撃墜された。つまり乗客・乗務員はミサイルによって殺されたのだと思われる。
 何度も言うが、事件が起こったウクライナ領空の飛行経路はヨーロッパが通常アジア便として使っているものだ。さまざまな航空会社の航空便もMH17便の事故の時と同じ飛行経路を通っていた。その日も、数週間前も、他の航空会社の数多くの他の便も同様だった。欧州航空管制局は、ウクライナ領空を含めヨーロッパ空域を通過する全便の記録を保有している。

 この声明で確認されているのは、MH17便の「通常飛行経路」が1日あたり東ウクライナを通過する約150の国際便の飛行経路と類似していたということである。
 マレーシア航空によれば「[アゾフ海を横切る]通常航路は、ICAOによって安全であると認定されていた。国際民間航空輸送協会IATAも、飛行機が通過する空域は飛行制限の対象になっていなかったと述べている。」
 その承認された飛行経路は下図のとおりである。7月17日(惨事があった日)以前10日間の、MH17便(および他の国際便)の通常飛行経路は、東ウクライナを南東方向へ通過するときは、アゾフ海を横切るコースである。
MH 17 flight paths_0

7月17日の飛行経路は変更された
 先述のとおり、マレーシア航空のプレスリリースは、次のように述べていた。
  MH17機と運行責任者たちは規則を遵守した。しかし地上では、戦時法規が破られた。受け入れがたい攻撃でMH17便は撃墜された。乗客と乗務員はミサイルで殺されたのだと思われる。
 MH17便の音声記録がキエフ政府によって押収されているので詳細は不明だが、少なくとも飛行経路を変更せよという指令は、欧州航空管制局からは出ていなかった。この飛行経路変更の指令はウクライナ当局が出したものだったのか。パイロットは経路変更を指示されたのだろうか。

英国メディアのでっち上げ ― 「なかった嵐をひねり出せ」
 イギリスのニュースメディアは、飛行経路変更があったことを認め、それは「南ウクライナの雷雨を避ける」ためだったと証拠もなしに主張している。他方、ニュース・マレイシア(2014年7月20日)は次のように報じた。
  マレーシア航空の運行責任者イザム・イスマイルも、天候悪化のせいでMH17便に飛行計画を変更したという主張に異議を唱えている。「パイロットから天候悪化による航路変更を示唆する報告はなかった」とイザムは語った。
 しかし重要なのは次の二つだ。飛行経路の変更が実際におこなわれたことを西欧メディアも認めているということ、そして「天候悪化」の話がでっち上げだったということだ。

ウクライナのジェット戦闘機、民間航空機用の航路にあらわれる
 注目しなければならないことは、空対空R-60ミサイルを装備したウクライナ軍の戦闘機SU-25がマレーシア機の5-10km圏内で探知されたことである。戦闘機が民間航空機用に確保された飛行経路に侵入していたのだ。この戦闘機を配備した目的は何だったのか。ウクライナの戦闘機はマレーシアの民間機を戦闘空域に向け、北の方角に“誘導した”のではないのか。
ウクライナ MH17 400x224
ロシア国防省提供

<註>『アジア記者クラブ通信』2014年8月号はこの映像にたいして次のような解説を付している。

 「ロシア国防省が7月21日、衛星写真や完成レーダー情報を使って、米欧の非難に反撃した際に示したデータ。マレーシア航空機が墜落する直前、ウクライナ空軍のSU-25が同機に接近していたこと、墜落現場であるドネツク市の北方には、ブークを保有する防空部隊が存在していなかったことなど、西側の言いがかりを否定する証拠の数々を示した。」

2014年7月16日のMH17便の航路と
2014年7月17日に戦闘空域に入ったMH17便の
飛行経路を比較する


 マレーシア航空MH17便の7月17日の航路変更は下図で明示されている。MH17便を戦争地域であるドネツクやルガンスク上空に連れ込んでいる。
 次のふたつの地図は2つの航路を比較している。7月17日の航路は、ルガンスク州に接するドネツク州の戦闘空域にMH17便を連れ込んでいる。16日のアゾフ海を通る航路と比べてみれば、これは明らかだ。

MH17ingograph.gif

2014年7月14-17日のMH17便の飛行経路のスクリーンショット
 下の4つの画像は、2014年7月14-17日の間のMH17便の飛行経路画像を示している。これらの地図が伝える情報が示しているのは、7月17日の飛行経路が変更されたということだ。
 MH17便は、アゾフ海上空を飛ぶ通常の南東経路から、ドネツク州上空の経路に迂回させられた。誰が飛行経路変更を命令したのか。

↓7月14日の航路、↓7月15日の航路 
14th-july-route.jpg
↓7月16日の航路
16th-july-route.jpg
↓7月17日の航路
17th-july-route.jpg

 私たちは、マレーシア航空に公式声明をだすことを求め、MH17便のパイロットとキエフ航空管制塔の交信音声ファイルの公表を要求している。これらの音声記録の文字起こしは公表されるべきである。
 さらに確認しなければならないのは、ウクライナのジェット戦闘機SU-25がマレーシア航空M17便と交信していたかどうかである。
 いずれにしても、複数の証拠から確認できることは、7月17日の飛行経路が通常の認められた飛行経路では「なかった」ことである。飛行経路は変更されていた。その変更は欧州航空管制局による指令ではなかった。
 飛行機を戦闘地域に誘導し、298人を死に至らしめたこの経路変更の背後には一体誰がいたのか。飛行経路変更の理由は何だったのか。

 ふたつの悲劇的事件(3月のマレーシア航空機失踪事件につづく今回の事件)の結果としてマレーシア航空がこうむった被害も明らかにされなければならない。マレーシア航空は、これまでかなり高い安全水準を保ち、優れたキャリアを有する航空会社だった。これら2つの事故は、ひとつの犯罪的企ての部分である。少なくとも相次いだ事故は(この事故でマレーシア航空は破産に直面する可能性がある)マレーシア航空側の怠慢によるものではない。

────────────────────────────────────────
<註> なお、この翻訳は単独で下記に掲載されています。
http://www42.tok2.com/home/ieas/translation_index.html
http://www42.tok2.com/home/ieas/MalaysianAilineMH17.pdf
 この翻訳の末尾には、先に紹介した『アジア記者クラブ通信』2014年8月号の翻訳「MH17便はウクライナ空軍機により撃墜された」では白黒でしか載せられていなかった写真を、はっきりと分かるカラーで載せてあります。



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Author:狐狸庵居士(田舎の国立大学を2010年に定年退職)

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