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日本人全員に英語4技能は必要か――大学入試を食いものにしながら肥え太る教育産業(下)

英語教育(2019/12/19) コンセッション方式、チャータースクール、国立大学協会の「痴性」、ノーベル賞受賞者の英語力、OECDの学力調査、若者の国語力の劣化


 長周新聞の連載については前回の投稿で終えるつもりだったのですが、新聞に載った3回の記事を雰囲気だけでも知りたいという要求がありましたので以下で紹介することにします。
 下記のWebサイトでも論文は読むことができるのですが、Webの記事は文字ばかりで新聞に載せられたときの雰囲気がよく分からないという意見です。
* 日本人全員に英語4技能は必要かー大学入試を食いものにしながら肥え太る教育産業
https://www.chosyu-journal.jp/kyoikubunka/14511
 確かに調べてみたら、新聞に載せられていた写真が、かなり削られていました。これでは読む意欲がかなり減少するのではないかと思いました。

 それはともかく、先日の日経新聞(2019/12/3)に「日本の15歳、『読解力』15位に後退」という記事が載っていました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52905290T01C19A2CC1000/?n_cid=NMAIL007_20191203_Y
 私は『英語で大学が亡びるとき』(明石書店2015)で、文科省が間違った英語政策を続ける限り、英語力は「ザルみず効果」で停滞または低下、他方で、英語で無駄な時間と精力を奪われ、国語力の劣化がさらに進行するだろうと予言しておきました。
 それがみごとに予言どおりになったのですから、喜んでいいのか悲しんでいいのか。

 そう思っていたら、私が主宰する研究所の一員から、藤原正彦「『英語教育』が国を滅ぼす」という論考が『文藝春秋』1月号に載っているという知らせが届きました。
 サブタイトル「大学入試改革は産業界主導の愚民化政策である」という主張は、この間ずっと私が言ってきたことですので、内容的に特段の目新しさはないのですが、右派の雑誌と目されている『文藝春秋』の表紙に、朱書きで、これが1月号の目玉記事だとして紹介されていることに大きな意義を感じました。



長周新聞20191122寺島隆吉「大学入試を食い物にしながら肥え太る教育産業」中
長周新聞20191122寺島隆吉「大学入試を食い物にしながら肥え太る教育産業」中 (2)逆転正常化

長周新聞20191122寺島隆吉「大学入試を食い物にしながら肥え太る教育産業」下
長周新聞20191122寺島隆吉「大学入試を食い物にしながら肥え太る教育産業」下(2)逆転正常化
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日本人全員に英語4技能は必要か――大学入試を食いものにしながら肥え太る教育産業(上)

英語教育(2019/12/08) 萩生田文科大臣、「身の丈」発言、麻生太郎副総理兼財務相(当時)の方言、利益相反、コンセッション方式、チャータースクール、国立大学協会の「痴性」、誇るべき日本人の英語力、ノーベル賞受賞者の英語力


 週刊『I・B TOKYO』からインタビューの依頼があり、去る(2019年)11月21日に東京で、英語民間試験についてのインタビューを受けました。
 そのインタビューに向けて、頭をもう一度、整理しておこうと思って、英語大学入試「民営化」について書き始めたら止まらなくなって、一通り書き終えてみたらA4版(40字✕40行)で20頁近くになってしまいました。
 週刊『I・B TOKYO』のインタビューは、与えられた紙面が4頁しかありませんので、この書きためた小論をどうしようかと考えました。そこで思いついたのが長周新聞に送るという案です。

 さっそく原稿を長周新聞に送ったところ「25日の月曜日からすぐ連載を始めたい」「日曜日までに校正原稿を送ってほしい」というので、こちらの方が慌ててしまいました。
 というのは掲載までにまだ時間があるから、それまでに原稿を読み直して推敲できると思っていたら、小見出しをつける暇もなく送り返さなければならなくなったからです。
 というわけで、10回近くの連載になると思っていたら、何と(上中下)の3回で終わり、しかも1回目は1面と2面の全てをつぶして載せたというのですから、2度ビックリでした。

 それっきり長周新聞から何の連絡もなかったので、あまり反響がなかったのだろうと少し落ち込んでいたら、一昨日になって後掲のような反響があったというメールが届きました。
 これを読んで「まずまずの反響だった」ということが分かり、ほっと胸をなでおろしました。しかし長周新聞のWEB版では、連載ではなく一挙掲載ということでしたから「その反響やいかに」と、また心配になりました。

*日本人全員に英語4技能は必要かー大学入試を食いものにしながら肥え太る教育産業
https://www.chosyu-journal.jp/kyoikubunka/14511

 それでも届いた便りでは、「サイトに掲載後は、『長い文章だが読む価値がある』などと拡散されています」とありましたから、再び、ほっと胸をなでおろしました。
 とはいえ、「長い文章だが・・・」という反響を読むと、やはり小見出しをつけるゆとりがなかったことが悔やまれます。

On 2019/12/06 21:13
寺島隆吉 先生

いつもご心配をおかけして、申し訳ありません。サイトの主見出しは訂正しました。

記事の反応ですが、高校現場では管理職を含めていたるところで、連載の紙面を見たとたんに喜びの表情に変わります。そして「寺島先生がよく書いてくれた」と、これまで思っていたが表だってはいえずにきたことを、解放されたように語り始める契機になっています。

山口県内の高校では校長が、「わあー、寺島さんだ。よくやっていただいた。この紙面(連載)を先生方に回覧します。とくに英語の先生に読んでもらわないといけない」と大歓迎しています。

下関の高校では、校長が50万人の市場というベネッセの巨大な利権に生徒、親を取り込もうとすることへの怒りをあらわにしています。水産大学校の教授も、「数年前から、先生たちと目的の違う7種類の民間試験を採用するなど、できないことをなぜやろうとするのかと、話になってきた。物理的にもできないとわかっているのに、無理にやるのは国語や数学に記述問題にも共通している」と、さらに新共通テストが持つ問題へと批判を強めています。

山口大学の人文学の先生が、「山口大学の岡学長が国大協の入試委員長で、一般選抜の全受験生に民間試験を課すという基本方針と利用法のガイドライン策定の先頭に立ってきた。大学としての民間試験の採用も、学内討議もなくトップダウンで決めた。山大でも親の年収が200万円以下の学生が5%いることなど、経済的不平等など念頭にない。働き方改革でも同様だ」と怒りをぶつけ、最初から全国的な運動に関わってきたことに確信を強めて、さらに追い詰めていく意欲を高めています。

サイトに掲載後は、「長い文章だが読む価値がある」などと拡散されています。

とりあえずお知らせします。メール送信が遅れましたこと、ご容赦ください。

長周新聞社



長周新聞新聞20191122隆吉「英語民間試験」376
長周新聞新聞20191122隆吉「英語民間試験」379

長周新聞20191122寺島隆吉「大学入試を食い物にしながら肥え太る教育産業」上、裏
長周新聞20191122寺島隆吉「大学入試を食い物にしながら肥え太る教育産業」上、裏2



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