エドワード・スノーデンとは誰か?――米国NSAによる世界監視網、EUでは、ドイツが監視対象ナンバーワン!!、そしてなんと!アメリカが ドイツと同じレベルの危険国家!!

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スノーデンを救え!とアメリカ領事館前で訴える香港市民

NSA leaker Snowden may leave Hong Kong for Iceland on private jet
http://rt.com/news/snowden-iceland-private-jet-071/

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前々回のブログ2013.6.11 [緊急情報]で、米国NSA(National Security Agency)がPRISMというソフトを使って世界中にハッカー攻撃を仕掛けたり(しかも中国から攻撃があったかのように見せかけるソフトも開発していた)、世界各国にスパイ工作をしていることを紹介しました。

ところが最近あらたに分かったことは、世界中の国内通話・コンピュータネットワークから吸い上げた情報を、「Boundless Informant」というデータマイニングツールを使って、データ数ごとに国をインデックスし、スパイ工作の密度に応じて色分けされた地図までつくっていたことです。

PRISMがデータ収集目的なら、Boundless Informantは収集した情報の整理・分類が目的ということになります。

この地図を見て一気に怒りが高まったのはドイツでした。というのは、EU諸国のなかでもっとも監視されていたのがドイツだということが分かったからです。「これではまるでかつて東ドイツのスパイ機関Stasiがやっていたのと同じではないか」というわけです。

Germany most-spied-on EU country by US - leaked NSA report
http://rt.com/news/germany-spied-nsa-snowden-515/
June 11, 201
Germany slams US for ‘Stasi methods’ ahead of Obama visit
http://rt.com/news/germany-obama-nsa-stasi-spying-573/
June 12, 2013

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NSA(アメリカ国家安全保障局)による極秘の世界監視網

Boundless Informant: NSA’s complex tool for classifying global intelligence
http://rt.com/news/boundless-informant-nsa-prism-423/

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この地図では最も監視度・スパイ度合いの高いところを赤色にして、赤色→橙色→黄色→黄緑→緑色というように、監視度に応じて順次その色合いを変えて図示しています。

これを見ていると幾つかおもしろいことに気づきます。それを思いつくまま次に列挙してみます。

(1)アメリカがイランを敵視しているだから赤であることは当然としても、いまアメリカと一緒になってアフガニスタンのタリバンを攻撃してるパキスタンが、なぜ赤なのか
(2)インドもアメリカから原発を輸入し中国包囲網の片棒を担がせられているはずなのに、エジプトと同じ橙色(だいだい)なのはなぜか
(3)エジプトもこれまではアメリカ強固な同盟国だったのだから、危険度はインドよりも低くてもよいはずなのに、インドと同じ橙色なのはなぜか
(4)それにしても一貫してアメリカ強固な同盟国だったサウジアラビアが、敵視されているはずの中国と同じ黄色なのはなぜか。
(5)日本と同じように多くの米軍基地をかかえているドイツが、EUのなかで最も警戒すべき国として監視されているののはなぜか
(6)中国と同じように敵視または警戒されているはずのロシアが黄緑なのに、肝心のアメリカ本国がロシアよりも警戒度・監視度の高い黄色になっているのはなぜか。
(7)第2次世界大戦で共にアメリカと戦って敗戦をむかえ、国内に米軍基地をたくさんかかえている点で、日独は同じはずだが、なぜドイツが黄色で日本は緑色なのか。

このそれぞれにたいして私なりの解答をもっているのですが、それを述べていると長くなりますので割愛して、ここでは次の(6)だけにしぼって私見を述べておきたいと思います。

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(6)中国と同じように敵視または警戒されているはずのロシアが黄緑なのに、肝心のアメリカ本国がロシアよりも警戒度・監視度の高い黄色になっているのはなぜか。

これはオバマ氏が、自分の犯している犯罪を内部告発する人物が次々と現れてきていることにたいする警戒心が、そのひとつの理由ではないかと思っています。

以前のブログ2013.2.9「内部告発者をひとりたりとも逃そうとしないオバマ政権」でも指摘したように、オバマ氏は拷問を命令したり拷問した人物を逮捕するのではなく、それを告発した人物を「スパイ罪」で逮捕する人物だからです。

それを内部告発した元CIA職員ジョン・キリアクー(John Kiriakou)も、逮捕されて牢屋に送られてしまいました。キリアクー氏は次のように述べています。
http://pub.ne.jp/tacktaka/?entry_id=4753791

 「スパイ防止法」が1917年につくられてからオバマ大統領までで、「スパイ罪」で逮捕されたのはたった3人なのに、オバマ氏は大統領になってから私を含めて7人も「スパイ罪」で逮捕している。
 おまけにブッシュ大統領の時代に「暗殺の帝王」"assassination czar")と呼ばれ、拷問や無人爆撃機による暗殺の立役者だった人物[ジョン・ブレナン]を、次のCIA長官に指名するとは信じがたいことだ。
 今やアメリカは警察国家・監視国家になりさがってしまった。

イラクで米軍が通信社ロイターの記者・カメラマンを攻撃用ヘリコプターから銃撃し、それを車で助けに来た民間人や同乗していた子どもまでも殺したことは、今では全世界に知られている事実です。

しかし、これを内部告発した情報分析官ブラッドリー・マニングも、今は軍事裁判にかけられていて、終身刑か死刑の運命が待っています(何というバカげた国か!)

そして今度またもや内部告発によって暴露されたのが、国民を監視・スパイするだけでなく全世界を監視・スパイしているNSAの存在と活動でした。

オバマ氏が恐れているのは、テロリストの活動であるよりは、むしろ自分の犯している犯罪を内部告発する人物なのです。何しろ今まで国内で起きた事件の99%はFBIの「やらせ」だったことが判明しているのですから。

「ボストン爆破事件の背景」――FBIはアメリカ国内で、いかにしてテロリストを育て、資金援助し、武装させてきたか
http://pub.ne.jp/tacktaka/?search=1&page=2&mode=word&keyword=FBI

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香港で、英紙『ガーディアン』のインタビューに答えるエドワードスノーデン

Edward Snowden: The man who exposed PRISM
http://rt.com/usa/edward-snowden-man-exposed-prism-500/

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しかし、ここでどうしても指摘しておきたいのは、このような国家による重大な国際的犯罪行為を、勇気をもって暴露した若者=エドワード・スノーデン(この6月21日で30歳になった!)のことです。
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/09/nsa-whistleblower-edward-snowden-why

イラクにおける米軍の残虐行為を暴露したブラッドリー・マニング(25歳)と同じように、捕まれば彼も終身刑か死刑になるでしょう。憲法学者であったオバマ氏の醜悪さに比して、この高校中退の若者の勇気と高潔さ!それをうまく言い表すことばを私は知りません。

他方、オバマ氏は例によって、スノーデンを「スパイ罪」(Espionage Act)で告訴したようです。しかし世界中の個人と組織をスパイして回っているのが当のアメリカ政府なのですから呆れてしまいます。

先日の英紙『ガーディアン』の報道で、米国NSAと一緒になって、英国政府GCHQ(Government Communications Headquarters)もスパイ活動をやっていたことが新たに暴露されました。

たとえば、2009年のG20の会議では「インターネットカフェ」を偽装して各国首脳(とくにロシア)の言動を盗聴していたというのですから、どこで誰が何をしているのか分かったものではありません。

U.K. Spied on Foreign Diplomats at 2009 G20; U.S. Monitored Russian Leader
http://www.democracynow.org/2013/6/17/headlines#6173

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封書やメールをかってに開封したり電話やスカイプによる通話を盗聴したりすれば、国内では当然ながら犯罪行為として処罰されます。ところが国家が同じことをおこなっても、それを告発したひとが逆に処罰されるというのは、信じがたいことです。

最近、「体罰」「しごき」が問題になっていますが、部活動で「体罰」がおこなわれていることを内部告発したら、その教師は学校の恥を外部に漏らしたという罪で処分されるのでしょうか。オバマ氏がやっているのは、これと同じことです。

改めて「正体見たり枯れ尾花、書体見たり悪(ワル)オバマ」と言いたくなります。

私と同じことを感じているひとがアメリカにもいるようで、政府のインターネット誓願コーナーでは、2週間足らずで受付規定の書名数10万を超えてしまい、今も爆発的に増え続けているそうです。

NSA leaker petition hits 100,000-signature threshold in under 2 weeks
http://rt.com/usa/snowden-white-house-petition-113/

スノーデンを終身刑あるいは死刑にさせてはならないとして、ウィキリークスの創始者=ジュリアン・アサンジらが、何とかスノーデンを亡命させようと活動を始めていますが、何とか成功してほしいものです。

NSA leaker Snowden may leave Hong Kong for Iceland on private jet
http://rt.com/news/snowden-iceland-private-jet-071/

ちなみに、アサンジ氏はイギリスのエクアドル大使館に亡命しましたが、イギリス政府はオバマ氏の意向を受けて「大使館から一歩でも外へ出たら逮捕する」と言っていますので、いまだにエクアドル大使館に閉じこめられたまま、やがて1年が経とうとしています。

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<註1> なお、「スノーデンを告訴するな」の署名コーナーおよび請願状況は、下記を御覧ください。
Pardon Edward Snowden
https://petitions.whitehouse.gov/petition/pardon-edward-snowden/Dp03vGYD

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<註2> スノーデンはCIAの元職員で、かつコンサルタント会社、ブーズ・アレン・ハミルトンの元契約社員でした。
 アメリにはCIAやNSAの元職員がたちあげた(つまり天下りした)民間軍事会社や民間情報会社が山のようにあり、CIAやNSAから外注された仕事を請け負っています。
 アメリカ国民の税金を使って儲ける仕事をしているので、テロリストが活躍してくれないと儲かりません。これは「不安ビジネス」と呼ばれています。
 つまりテロリストがいなくなれば失業するのです。逆に言えば、テロリストを養成し戦争を起こせば起こすほど儲かる仕組みになっているのです。
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