それは広島型原爆14000個に相当する放射能を有している!!

福島原発4号機の使用済み燃料棒の取り出しは

「世界終末」への道程か!?




<解説> 以下は下記のZNet記事を翻訳したものです。
Fuel Removal From Fukushima's Reactor 4 Threatens 'Apocalyptic' Scenario
By Andrea Germanos、Source: Common Dreams
http://www.zcommunications.org/contents/196122/print (October 26, 2013)
 東電は、早ければ11月8日にも、4号機の使用済み燃料プールから燃料集合体を取り出す作業に取りかかる予定でした。しかし、急きょ、昨日5日になって1~2週間延期を発表しました。
 作業開始の段階からアメリカの技術支援を受け入れることに決めたものの、米国エネルギー省から「安全性を確認する実証試験なしに作業を開始する危険性」を指摘されたからでしょう。ぶっつけ本番でこんなに危険な作業に臨もうとしていた東電の無知・無謀さに、呆れるどころか恐怖を感じます。
[11月6日(水)記]



 <終末論的可能性、すなわち「世界を破滅させる」恐れがある作業が、壊れて沈みかけている福島第1原発4号機で、少なくとも今から2週間後に、早くも11月8日には始まると予想されている。
 原発を操業する東電(TEPCO)が原子炉建屋の最上階に設置された使用済み燃料貯蔵プールから1300本の使用済み燃料棒を取り出そうとしているが、それは広島型原爆14000個に相当する放射能を有している。>



 4号機建屋じたいはメルトダウンしてはいないものの、水素爆発をして、いまや傾いて沈みかけており、もういちど地震がきたらひとたまりもあるまい。ジャパンタイムズ紙は事態を次のように説明している:
 燃料棒を取り出すために東電は273トンの可動式クレーンを建屋上部に設置し、それを別室から遠隔操作する予定だ。(中略)
 使用済み燃料棒は貯蔵されている棚(ラック)から引き抜かれ、別の重い鉄製の格納容器に一本ずつ挿入される。そのあいだにも使用済み燃料棒の集合体は水中に冷却されている。燃料棒が取り出され格納された容器が、冷却プールから引き出され、地面に下ろされると、即座に貯蔵施設にある損傷のない別の冷却プールに移されることになる。
 通常であれば、そのような作業は長くとも3か月で終わる。しかしこのような複雑な仕事を、東電は2014会計年度内に完了させたいとしている。


このような前代未聞の大規模な計画にたいして世界中から警鐘が乱打され続けてきた。400トンもの使用済み燃料を手動で取り出そうとする前代未聞の計画だからだ。しかもその作業を、壊れた原発を収束できないま現在まで失敗に失敗を重ねてきた張本人の東電がやるというから、なおさらのことだ。

元アメリカの核エンジニアで、研究教育組織「Fairewinds Energy Education」の所長であるアーニー・ガンダーセンArnie Gundersenは今年の夏こう警告した。
膨大な使用済み燃料の取り出し作業は難航するだろう」「東電の仕事が成功するだろうと即断するのは全くの論理矛盾だ。


医学博士ポール・ガンターPaul Gunter(「Reactor Oversight Project」所長)は、メリーランド州タコマパークに拠点がある研究所「Beyond Nuclear」の一員でもあるが、木曜日(10月24日)に警鐘を鳴らし、独立系ニュースサイト「Common Dreams」に次のような声明を出した。
状態の不確実性と数百トンの核燃料集合体が並んでいることを考えると、高放射性で危険連続の燃料棒取り出しとなるであろう。


ガンダーセンは使用済み燃料棒の取り出しという困難な過程を次のように例えている:
 もし核燃料の貯蔵ラックをタバコの箱だと考えるなら、つまりタバコを一本まっすぐに引き出すとするなら、うまく出てくるだろう。
 しかし、このラック(棚)は既に歪んでしまっているから、タバコをまっすぐに引き出そうとすると破損して、放射性セシウムやキセノンやクリプトンといった他の気体を空中に放出する可能性がある。
 それが11月に起きるか、それとも12月・1月になるか分からないが、そうなるとみんな建屋から避難してしまっていて、燃料棒は損傷したまま、燃料棒は気体を発散させている・・・そんなニュースを耳にすることになるのではないかと恐れている。(中略)
 燃料棒をむりに引き抜こうとするとき浮遊物質の放出がさらに多くなるだろう。もし強く引っ張りすぎると燃料棒がポキッと折れてしまう。貯蔵棚が歪んでしまっているので,燃料棒は加熱し、冷却プールは沸騰する。最終的にはかなりの燃料棒が取り出せずにずっとそこに堆積したままになる可能性がある。


ジャパンタイムズ紙はさらに次のように付け加える:
燃料棒の取り出しは通常ならミリ単位まで正確な位置を知っているコンピュータの助けを借りておこなわれる作業である。高濃度の放射性物質に満ちた環境のなかで、しかも実質的に真っ暗闇で作業するのだから、クレーンが燃料棒のひとつを落下させたり損傷させたりする危険がある。そのような事故がひとつでも起これば、東北地方に今までをはるかに越える惨事をもたらすことになるだろう。


長年の反核活動家ハーベイ・ワッサーマンHarvey Wassermanは事態をさらに次のように説明している。
使用済み燃料棒はつねに冷却しておかねばならない。もし空気にさらされると、ジルコニウム被覆合金が火を噴き、燃料棒が燃えだして、膨大な量の放射能が放出される。万一、燃料棒が互いに接触し、すなわち崩壊してひとつの大きな塊となると、爆発も起こりうる。


RTは「最悪のシナリオ」をさらに次のように付け加えている:
冷却槽が落下して地面に激突し、燃料棒が塊になって放り出されると、核分裂して何度も爆発を引き起こし、2011年3月以上の惨事になるだろう。


ワッサーマンは、この計画は非常に危険だから国際的な事業として引き継ぐべきだとし(これにはガンターも同意見だが)、それを次のように述べている。
このような危険な任務は東電に任せるべきではない。一刻も早く、独立した国際的専門家の監督・管理にまかせるべきだ。


さらにワッサーマンは「コモンドリーム」に次のように述べた。
 福島4号機から燃料棒を降ろすことは、かつて経験したことのない空前の危険な技術的作業になるだろう。これまでの経過はすべて、東電がそれを安全におこなうことはまったく不可能だし、じっさいに何が起こっているかを国際社会に伝える情報もまったく信頼がおけないことを示している。また、それを日本政府がやったほうがうまくいくと信じる理由もない。この仕事は世界最高の科学者と技術者の献身的な集団によってのみ取り組まれるべきであり、それに必要な資金も可能な限り彼らに提供されるべきだ。
 このような状況で放射能が放出されるようなことになれば、それを形容する言葉は「世界の破滅」「世界の終末」しかない。なぜなら放出されるセシウムだけでも広島型原爆14000個に匹敵するからだ。もし作業をやり損なえば、放射能の放出で作業現場からすべての人間を避難させることになり、電子設備もすべて機能しなくなる。そうすれば数十億キュリーの致命的な放射能が大気と海洋に吹き出すので、人類はどうすることもできずに立ちすくむのみだ。


ワッサーマンの警告と同じくらいに恐ろしいのは、死の灰の研究者クリスティーナ・コンソロChristina Consoloも同じように警鐘を鳴らしていることだ。彼女はRTに述べた。最悪のシナリオは「これがほんとうの黙示録」となることだ、と。

ガンターの警告もまた恐ろしい。
時間が決定的に重要だ。また地震が起きると、損傷した原子炉建屋とその最上階にある使用済み燃料プールを倒壊させるのではないか、という懸念が残っているからだ。

彼は続けて述べた。
そんなことにでもなれば、文字どおり覆いのない大気中で、もういちど核爆発を起こさせ、北半球全体を火の海に投げ込むことになりかねない。


ことの重大性を考えれば世界中の目が福島に注がれるべきだとワッサ―マンは述べ、次のように結論づけている。
これは反核か否かをこえた問題だ。いま地球の運命が危機にある。だから全世界が今後はフクシマの一挙手一投足を監視すべきなのだ。1万1千本の燃料棒が周辺に散乱することになれば、高濃度の汚染水が絶え間なく大洋に流れ込み、人類の生存そのものが危険に晒される。




フクシマ事故16ヶ月後のセシウム137による海洋汚染シュミレーション
(出典:キール海洋研究所GEOMAR Kie1)

http://tkajimura.blogspot.jp/2012/07/blog-post_13.html


<訳註> 
1 以下の動画は、アーニー・ガンダーセンの語る「福島4号機が倒壊したら!?」です。
http://www.youtube.com/watch?v=2EwVK2gFcSw(字幕付き34分)
次のRT記事は英文を読まなくても写真を見るだけで福島4号機の現状が分かります。
http://rt.com/news/fukushima-fuel-rod-removal-365/

2 ドイツのキール海洋研究所(GEOMAR)が2012年7月6日づけで発表した福島第一原子力発電所の事故による太平洋の海水放射能汚染の長期シュミレーションが下記動画にあります。
http://www.youtube.com/watch?v=vAU00aL-_ic&feature=youtu.be (2分45秒)
http://www.youtube.com/watch?v=MqRogjLKbzk (2分39秒、経過年も明示)
 しかも、このシュミレーションは東電が以前に発表した、極めて低い嘘の数値をもとにしていますから、太平洋岸の魚はもう食べれないことは明らかでしょう。
 日本の大手メディアは、このような情報をまったく出していません。「秘密保護法」が通れば、もっと深刻な事態になるでしょう。なお、この動画は下記ブログを参照していて発見したものです。
http://tkajimura.blogspot.jp/2012/07/blog-post_13.html

3 秘密保護法案の反対運動に関する情報は下記にあります。いろいろな情報・資料・映像がリンクされていてとても勉強になります。
*「STOP!秘密保護法」ホームページ
http://www.himituho.com/
 たとえば下記は11月5日の海渡雄一弁護士の報告レジュメです。東京新聞11月9日付けでも報道されましたが今回の「秘密保護法」は国際基準から大きく逸脱するものです。
*「ツワネ原則(国際基準)から逸脱する、秘密保護法案」
http://www.himituho.com/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%9F%BA%E6%BA%96-%E3%83%84%E3%83%AF%E3%83%8D%E5%8E%9F%E5%89%87/
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