偽旗報道(Fake News)を考える、その2――「リーク Leak」と「ハッキング Hacking」はどこが違うのか

アメリカ理解(2016/02/01)、健全さを求める元情報機関の専門家集団VIPS(Veteran Intelligence Professionals for Sanity)、国家安全保障局NSA(National Security Agency、)、中央情報局CIA(Central Intelligence Agency)


元CIA高官レイ・マクガバン、          元NSA高官ウィリアム・ビニー
レイ・マクガバン ウィリアム・ビニー


 前回のブログでは、OurPlanet-TVという独立メディアが発行している「メールマガジン」の編集後記(2017年1月13日)を紹介し、それと併せてフランスから届いたFさんの便りに私の簡単な解説・注釈を付けて、最後を次のように結びました。

 このような解説・注釈を書いていると切りがなくなるので、ここで打ち止めにしますが、いずれにしてもFさんのFake Newsに関する論評は、冒頭でも述べたとおり鋭く的確で、ただ感服するのみでした。
 そこで次回のブログでは、これに付け加えるかたちで、「今度の大統領選挙で本当は何が争われたのか」「大手メディア、とりわけCNNは何を報道してきたのか」「Fake Newsの筆頭として声高に批判されたRT(Russa Today)とは何か」などについて書く予定です。
 それにしても、アメリカの大手メディアが報道していることを、OurPlanet-TVのような日本の独立メディアまでが、そのまま鵜呑みして報道していることは、非常に深刻な事態というべきでしょう。


 ところが、この前回のブログを載せたその日に、またフランスのFさんから次のような便りが届き、驚愕してしまいました。

寺島先生、
 今日、更新されたブログを読ませていただきました。私の拙文をまたご紹介くださり、ありがとうございます。
 OurPlanet だけでなく、NY在の映画作家、想田和弘さんや私の友人の多くもすっかり大メディアに「洗脳」されています。
 トランプ=人種・性差別主義者。オバマ=平和を愛する良い人、人格者。ビル・クリントン=女好きで困ったちゃんだが憎めない。ヒラリー=才媛でしっかり政治をやりそう。こういうイメージ、レッテルだけで判断する人がいかに多いことか。
 そんな人たちは「核兵器なき世界を目指す」オバマ政権下で核兵器関連予算が増えたこと、言論の自由を謳うオバマ政権下で内部告発者の摘発数が増えたことなど、ご存知なのでしょうか。
 ロシアのハッキングに関して、たいへん興味深い手紙を見つけましたので、1月18日、またFBに書いてみました。その一部をご紹介いたします。


 これを読むと、アメリカ在住の多くの日本人、しかもその大多数の知識人・文化人も、日本の独立メディアOurPlanet-TVの編集者と同じ認識であることが分かります。しかし考えてみれば、それも当然の話でしょう。
 というのは、ニューヨークタイムズを初めとするアメリカの大手メディアは、「トランプ=悪人、ヒラリー=善人」「トランプはプーチ大統領選の操り人形だ」「ロシアは民主党選挙本部をハッカー攻撃し、それに助けられてトランプは大統領に当選した」という報道に終始したからです。
 この傾向は、ヒラリーがサンダース候補を打ち破り、トランプと大統領選挙を闘うようになってからいっそう強まりました。
 予備選ではヒラリーとサンダースの政策をめぐる論争も紹介していたのですが、ヒラリーがトランプと対決するようになってからは、政策論争はほとんどなくなり、大手メディアの論調は「ロシアによるハッカー攻撃」や「トランプの人格・攻撃的言動」だけに焦点があてられるようになりました。
 ロシアによるハッカー攻撃は本当なのかという検証はもちろんのこと、肝心の「暴露されたメールの内容」は全く問題にされず、トランプが「ロシアと手をつないでイスラム教原理主義者をシリアから掃討する」「TPPやNAFTAがアメリカ国内の失業と貧困を拡大してきたから即刻これを停止する」と言っていたことも、きちんと議論されませんでした。
 ウィキリークスが暴露したメールによれば、民主党選挙本部は最初から民主党の本命はヒラリーであり、どうすればサンダースの進撃をくい止めるかの対策をたて、その作戦を裏でヒラリーに指示していたのですから、民主党には「民意に従う」という意思は初めからなかったのです。
 これはブラッドリー・マニング上等兵がイラクにおけるアメリカ軍の戦争犯罪(=民間人の殺戮)を暴露したのに、そのことはほとんど問題にされず、この内部告発がアメリカ軍の作戦に影響があったかどうかだけを問題にしてきたのとよく似ています。だからこそ、戦争犯罪を犯したものは罰せられず、内部告発したブラッドリー・マニングだけが「スパイ防止法」によって重罪人とされ刑務所に送られたのでした。
 (ちなみに、マニングは判決を受けた日に、男性から女性に変わることを宣言し、子供のころから自分は女性だと感じてきたと述べて、今はチェルシー・マニングと名乗っていますが、刑務所内では、そのことでも看守や同僚囚人からひどい迫害を受けたと言われています。)
 他方、ヒラリーはどうだったでしょうか。彼女は国務長官として公的メールを使うことが義務づけられているにもかかわらず、私的メールを多用し、そのことがリビアにおけるアメリカ大使や勤務員の殺害につながった可能性もあるのに、このような重罪はオバマ大統領はもちろんのこと、大手メディアからもほとんど問題にされず、大統領選挙のなかで彼女は平気でトランプの悪口を言いまくる自由を与えられてきました。
 彼女は一貫して「リビアの政権転覆、アサド大統領の追放」を主張してきましたし、オバマ大統領と一緒になって「クリミアはロシアによって強奪された」という口実のもとに、旧東ヨーロッパ諸国の尻をたたきながら、NATO軍をロシア国境近くに大量動員して緊張を高めることに全力を注いできました。ですからヒラリーが大統領になっていれば、確実に核戦争、第3次世界大戦になっていたことでしょう。
 これらのことは、前回のブログでFさんが言及していた経済学者PCR(Paul Craig Roberts)や、元CIA高官レイ・マクガバン、プリンストン大学名誉教授ステファン・コーエンなど、多くの心ある識者が述べていることです。
 (アメリカがネオナチを使って裏で画策したウクライナのクーデターおよびクリミアにおける国民投票については、私のブログで詳しい解説を何度も書きましたから、ここでは割愛させていただきます。)

 フランス在住のFさんから届いた第2の便りを紹介するつもりだったのに、Facebookに彼女が書いた肝心のなかみに移る前に、私の前置きが長くなりすぎました。以下が、彼女の論考です。


 ウィキリークスのリンクで、大メディアが報道しないオバマ大統領宛の手紙を読んだ。差出人は、アメリカの20人の元インタリジェンス関係者が作った「健全さを求める元インタリジェンス・プロフェショナル」VIPSだ。名前と元の役職を全て明記しており、CIAやNSAで高い地位に就いていた人も多いことがわかる。
 手紙の内容は、「ロシアが米大統領選に介入したという明確な証拠を示してほしい、さもなければ、明確な証拠はない、と認めるべきだ」というもの。
 彼らは、核心を欠くナショナル・インタリジェンス文書を疑っており(ナショナル・インタリジェンスのトップ、クラッパーは議会で偽証したことでも知られる)、この文書に基づいてアメリカの大新聞が「ロシアのハッキング」とこぞって報道したことにショックを受け、この手紙をオバマ大統領に提出した。
 過去において、ケネディやレーガンがトップシークレットに属する明確な証拠をインタリジェンスから提出されたのち初めて軍事行動に出た例をあげ、ロシアのハッキングが真実であれば、それは戦争行為であり、トランプは国家反逆者となるから、オバマ大統領は残りわずかな任期中にハードエビデンスを提出して、はっきりした対応をすべきだ、というわけだ。
 オバマ大統領は記者会見で、ハッキングされた情報はヒラリー対ポデスタのメールだと述べている。それなら、ロシアがウィキリークスに情報を流したことになり、VIPS会員であるNSAの元テクニカルディレクター、ウィリアム・ビニーによると、NSAは両者の電子通信を漏れなくカバーするシステムを持っているから(やはりそうなんだ!)、ハッキングが真実ならハードエビデンスを出せるはずだ、という。リークは跡を残さずにできるが、ハッキングは必ず跡を残すものだそうだ。
 トランプ初記者会見の直前に流れたトンデモ情報は笑止千万の内容だった。このスキャンダルをロシアに握られているから、トランプはロシアの言うことを聞くしかない、従ってトランプはロシアの傀儡大統領なのだ、という筋書きのために作られたものだ。前述のクラッパーですら、この話には根拠がない、と否定している。
 初記者会見はロシアハッキングについての記者の大合唱の中ではじまった。トランプが言ったのは、「私はロシアだと思うが、こんなこと、どこもやっている、自分だってやられている、まあ、ロシアでないかもしれないが」という、いい加減なもの。
 ロシアのハッキング云々にはもううんざり、適当にあしらってやれ、という印象を私は受けたが、「CIAやナショナル・インタリジェンスに疑義を挟むと危険だ」「CIAを解体しようとしたJFKの身に起きたことを考えろ」という忠告もあるという。
 驚いたのは翌日の日本の大新聞の大見出しだ。「トランプ、ロシアの関与を認める」「トランプ、ロシアがハッキングした、と」。
 記者さんは、あの会見をちゃんと聞いたのだろうか? ニューヨークタイムズですら、こんなトンマな大見出しはつけなかった。
 1月17日、軍の機密情報をウィキリークスにリークした元軍人(元男性で今は女性)チェルシー・マニングに対して、オバマ大統領は35年から7年への減刑を与えた。7年間、刑に服したので、この5月に釈放される予定だ。
 オバマさん、最後に良いことをして引退か、と思いたいが、彼女が減刑されれば自分がアメリカで裁判を受けても良い、と言っていたアサンジと引き換えにマニングを減刑した可能性もある。イギリスは、アメリカからロンドンのエクアドル大使館に匿われているアサンジの引き渡し要請を受けたかどうか、答えることを拒否している。
 正しい情報を持つことは、民主主義の根幹だ。大衆にニセ情報を植え付ければ、民主主義の皮を被ってどんなことでもできてしまう。
 ネット時代以前は私たちみんな、新聞やテレビの情報を信じて生きてきた。その中には多くの不確かな情報や誘導があったにちがいない(そうした誘導に乗っていた経験が自分にもある)。今回のトランプ騒動で改めて、メディアを牛耳るのは誰か、と考えさせられた。


 この彼女のFB(Facebook)における書き込みは、前回のブログと同じく、このままでは一般人には分かりにくい箇所があるので、やはり少し解説が必要ではないかと思われました。しかし、それにしても、FBは閉じられた空間ですから、このような内容を書き込んでもすぐに理解してもらえるような知的レベルの高いグループに、彼女が属していることが分かります。
 しかし、にもかかわらずFさんは、前回のブログで紹介したように、「私はFacebookをあまり信用していないので、これまで何も書いていませんが、最近、英語の情報に触れて知ったことを少しはシェアした方がいいのではないか、と思い始めました」「オバマ大統領が始めた「ニセ情報」大宣伝を信じている人が少なからずいることが分かったためです」と書いているのです。
 というよりも、知的レベルの高い人たちだからこそ、ニューヨークタイムズのような大手メディアに騙されているといった方が正しいのかも知れません。
 というのは、アメリカ合州国の巨大な中央部は壮大なる田舎で地方紙・地元紙しか存在せず、大手メディアの購読者は東海岸や西海岸しかいませんから、ロサンゼルスタイムズやニューヨークタイムズなどを読むのは、アメリカの両岸に集中している大学の大学生やその周辺に居住する知識人しかいないからです。CNNやABCを視聴するひとたちも、これらと重なっています。
 フランスに居住するFさんには、ニューヨークなどに在住する知的レベルの高い友人が多いことを、いただいたメールから窺い知ることができます。その彼らが大手メディアの偽情報を鵜呑みにしてトランプを嫌悪し、ヒラリー賛美に大きく傾いていることに我慢できなくなってFBへの書き込みを始めたのだと、彼女は前回のメールで語っていました。
 そこでFさんは、今回のメールでは、まずアメリカの元情報機関員らが署名したオバマ宛の手紙から話を始めています。それには冒頭で紹介したように、次のように書かれていました。

ウィキリークスのリンクで、大メディアが報道しないオバマ大統領宛の手紙を読んだ。差出人は、アメリカの20人の元インタリジェンス関係者が作った「健全さを求める元インタリジェンス・プロフェショナル」VIPSだ。
 名前と元の役職を全て明記しており、CIAやNSAで高い地位に就いていた人も多いことがわかる。
 手紙の内容は、「ロシアが米大統領選に介入したという明確な証拠を示してほしい、さもなければ、明確な証拠はない、と認めるべきだ」というもの。
 彼らVIPSは、核心を欠くナショナル・インタリジェンスの文書を疑っている。ナショナル・インタリジェンスのトップ、国家情報長官クラッパーは議会で偽証したことでも知られる。
 この文書に基づいてアメリカの大新聞が「ロシアのハッキング」とこぞって報道したことにショックを受け、VIPSは、この手紙をオバマ大統領に提出した。


 ここに出てくるVIPSという団体は、その正式名称は「Veteran Intelligence Professionals for Sanity」と言いますが、和訳すれば、Fさんが紹介しているように「健全さを求める元インタリジェンス・プロフェショナル」とでも言うべきでしょうか。
 Fさんは、このVIPSによる公開書簡に署名しているひとたちについて「名前と元の役職を全て明記しており、CIAやNSAで高い地位に就いていた人も多いことがわかる」と書いています。
 さらに署名者のひとりである「NSAの元テクニカルディレクター」、ウィリアム・ビニーについて、Fさんは上記で次のように書いていました。

オバマ大統領は記者会見で、ハッキングされた情報はヒラリー対ポデスタのメールだと述べている。それなら、ロシアがウィキリークスに情報を流したことになり、VIPS会員であるNSAの元テクニカルディレクター、ウィリアム・ビニーによると、NSAは両者の電子通信を漏れなくカバーするシステムを持っているから(やはりそうなんだ!)、ハッキングが真実ならハード・エビデンスを出せるはずだ、という。リークは跡を残さずにできるが、ハッキングは必ず跡を残すものだそうだ。


 NSAと言えば、CIAをはるかに凌駕するアメリカ最大の情報機関です。そこの「テクニカルディレクター」だったということは、ウィリアム・ビニーがNSAの最高幹部のひとりだったことを示しています。そのような人物が、次のように主張しているのです。

「リーク」と「ハッキング」は明確に違う。したがってオバマ大統領は記者会見で、ハッキングされた情報はヒラリー対ポデスタのメールだと述べているが、「ロシアによるハッキング」なら、NSAはアメリカの国法を破ってアメリカ全土の情報を盗聴し記録しているのだから、その証拠はいつでも出せるはずだ。確固たる証拠(ハード・エビデンス)が出せないというのは、「リーク」すなわち「内部告発者による情報提供」だ。


 ちなみに、ここで問題になっている「ヒラリー対ポデスタのメール」というのは、民主党の候補者ヒラリーとヒラリーの選挙対策責任者を務めたジョン・ポデスタとの間でやりとりされたメールを指します。
 そしてオバマ大統領もヒラリー女史も、漏洩した情報はロシア=プーチン大統領によってハッキングされたものだと主張しているのですが、アメリカ最高の頭脳集団であるはずの情報機関、その元高官たちが、これは「リーク」「内部告発」と言っているわけです。
 前回のブログでは、「その内部告発者が、不審な死を遂げたセス・リッチ(27歳)ではなかったのか」という強い疑いが出されていることを紹介しました。
 というのは、民主党全国委員会に勤務していた彼は、民主党の幹部が初めからヒラリーを党の候補者にするために、サンダースを追い落とす工作を画策していることに強い怒りを持っていたことが分かっているからです。
 実を言うと、VIPSについては私のブログでも次の記事で紹介しているのですが、いわゆる「ロシアによるハッカー攻撃」についても公開書簡を発表していることを、今回のFさんからのメールで、初めて知ることができました。

*ミシェル・チョスドフスキー「誰がマレーシア航空機MH17便を撃墜したのか」
http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-196.html (2014-09-04 平和研究)
*ウクライナ情勢の読み方(番外編)―元CIA高官は語る
「IAEA(国際原子力機関)事務局長・天野之弥はアメリカの傀儡(かいらい)だ」

http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-182.html(2014-05-21 平和研究 )


 この上記の記事「元CIA高官は語る」のなかで私は、署名者のひとりであるレイ・マクガバンについて次のように紹介しています。

 マクガバン氏は、元CIA 上級分析官で、ブッシュ(シニア)大統領への日例指示 [PDB:President's daily briefing] の作成、国家情報評価 [NIE: National Intelligence Estimates] の主任を務めたほどの高官でした。
 また27年間の勤務の最初の10年はロシアの外交政策を担当しました。現在は、アメリカの情報機関を辞職または退職したひとたちが結成した「諜報活動の乱用を批判する団体」(VIPS:Veteran Intelligence Professionals for Sanity)の運営委員を務めています。


 安倍政権は「日本でもCIAのような組織をつくりたい」と言っているようですが、そのような組織をつくれば日本はアメリカのような監視国家になっていくでしょう。ウィリアム・ビニーがNSAに辞表をたたきつけたのも、アメリカ憲法を破って、小説『一九八四年』も顔負けの強力な監視国家になっていくことに我慢がならなかったからでした。
 元情報機関職員が集っているVIPSは、このような思いの人たちでつくられています。しかし、このような集団でさえ、オバマ大統領やヒラリー国務長官の暴走、中東における破壊と殺戮をくい止めるることができませんでした。だとすれば、そのような集団が存在しない日本で、CIAのような組織がつくられ、「共謀罪」法が制定されたら、どんな国になっていくでしょうか。


<註> フランス在住のFさんに教えていただいた「VIPSによるオバマ大統領あての手紙」は、ConsortiumNewsというサイトにVIPS Memoというコーナーがあり、そこに 「ロシアが『ハッキング』したという確かな証拠を要求する」と題する非常に長い書簡が載っていることが分かりました。以下が、その関連情報です。
*ConsortiumNews
https://consortiumnews.com/
*VIPS Memo
https://consortiumnews.com/vips-memos/
*A Demand for Russian "Hacking" Proof
「ロシアが『ハッキング』したという確かな証拠を要求する」
https://consortiumnews.com/2017/01/17/a-demand-for-russian-hacking-proof/
*US Intel Vets Dispute Russia Hacking Claims
「アメリカ情報機関の退職者集団が、ロシアによるハッカー攻撃という主張に反論」

https://consortiumnews.com/2016/12/12/us-intel-vets-dispute-russia-hacking-claims/


 
 ここまで書いてきたら疲れがどっと出てきて力尽きましたので、この続きは次号に回したいと思います。というのは、トランプ大統領の就任式が終わったあとも反トランプの嵐は収まりそうにないからです。
 しかし、このような状況の裏に何があるのか。街頭に繰り出しているひとたちを裏で動かしているのは誰か。それを説明するためには、「カラー革命Color Revolution」と「闇の政府Deep State」、そして億万長者ジョージ・ソロスという人物について説明しなければならなくなります。
 となると、今まで書いてきたことと同じくらい(あるいはそれ以上)の分量と時間が必要です。それを考えると気が遠くなってきました。そこで一旦ここで筆をおいて休息し、気力と体力が回復したら再開します。どうかお許しください。
 ただし、CNNもトランプ暗殺をそそのかすような報道をしていましたし、Fさんが私淑している経済学者PCR(Paul Craig Roberts)も、氏のブログで「トランプはケネディ大統領と同じように暗殺される危険もある」と述べていますので、なるべく早く再開するつもりです。
*Trump’s Declaration of War 「トランプの宣戦布告」
http://www.paulcraigroberts.org/2017/01/20/trumps-declaration-war/

 そのときに、今回のブログで充分に説明できなかった論点―「今度の大統領選挙で本当は何が争われたのか」「大手メディア、とりわけCNNは何を報道してきたのか」「Fake Newsの筆頭として声高に批判されたRT(Russa Today)とは何か」―などについても書く予定です。
 ただし、ここで改めて断っておきたいのは、私がこのブログを書いているのはトランプ氏の言動をすべて擁護するためではないということです。トランプ氏はキューバのカストロを独裁者だと言ったりするなど問題のある発言も少なくありません。しかし「幹」と「枝葉」を区別し、「幹」の部分で正しいものがあれば、それを擁護するということに尽きます。

<註>トランプ氏は暗殺されなくても罷免・追放される可能性もあります。ウクライナやホンジュラスと同様にブラジルでも、、「民衆運動」「議会の議決」というかたちのクーデターがおこなわれ、選挙で選ばれた大統領が放逐されました。同じ舞台が、世界各地でクーデターを画策した本家本元のアメリカで、展開されるかも知れません。
*ブラジルでクーデターが起きている
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-4f03.html
*ありそうなトランプ大統領追放シナリオ
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-4115.html



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Author:狐狸庵居士(田舎の国立大学を2010年に定年退職)

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