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チョムスキー「富と権力を集中させる10の原理」

アメリカ理解(2017/11/03) 回転ドア、合意の捏造、アメリカンドリーム、企業のための社会主義国家、今日の米国=明日の日本

チョムスキー『アメリカンドリームの終わり――富と権力を集中させる10の原理』の帯カバー
チョムスキー「アメリカンドリーム」10の原理

アメリカは相変わらず、「ロシアが大統領選挙に介入した」とするRussiagate「ロシアゲイト」問題で揺れ動き、議会は、英国BBCと同じ性格の放送局RT(RussiaToday)を放送禁止に追い込む方策を執拗に追求・継続しています。
 そのため重要な国外・国外政策は、なかば停止状態と言ってよいような状況になっています。予備選でサンダース候補がなぜ選挙の終盤でヒラリー女史を窮地に追い込むほどの支持を集めたのかをいまだに理解できず、民主党の幹部は共和党と手を組んで、新しい「赤狩り」「マッカーシズム」の嵐にアメリカ政界を巻き込んでいるわけです。
 民主党の大統領候補者ヒラリー・クリントン女史の敗北が、自らの行動と政策ミスによるものであることを認められず、敗北の理由がロシアとトランプの共謀によるものだという荒唐無稽な理論に執着して、アメリカの政治を機能停止に追い込んでいるのですから、まさにアメリカ政界は末期的症状というべきでしょう。
 チョムスキーは新著『アメリカンドリームの終わり』で、「現在の民主党は、大衆の利益よりも富裕層の利益を優先する政党になり、すでに共和党と言ってもよい存在になりさがってしまっている」と言っていますが、日本の民主党も全く同じ流れをたどって、結局は安倍政権に安定多数を取らせる結果となりました。
 私は『アメリカンドリームの終わり』(Discover21)の「あとがき」末尾で、次のように書きました。

先述のとおり、私は一〇年以上もアメリカに通い続けているうちに(そのうちの一年はカリフォルニア州立大学で教えたこともあります)、アメリカの暗部をますます深く知るようになりました。そして、「現在のアメリカは一〇年後の日本だ」と学生に言い続けてきましたが、今の日本を見ていると「今日のアメリカは明日の日本だ」と思うようになりました。本書が明日の日本に対する警告の書になることを願ってやみません。

 現在の選挙結果を見ていると、「今日のアメリカは明日の日本だ」という私の予言が、そのまま実現してしまった!という思いを禁じ得ません。痛恨の極みです。

 そう思っていたら、長周新聞が文化欄で、チョムスキーの新著『アメリカンドリームの終わり』の書評を、大きな紙面を割いて載せてくれました。そこで、謝意の意味を込めて、それを以下に紹介したいと思います。

長周新聞チョムスキー書評056 (size less)

<註1> 上記の新聞版(2017.10.28)では文章が読みにくいという方は下記のインターネット掲載版を御覧ください。(ただし新聞版でもコントロールキーを押しながらプラスキーを何度か押せば、文字はそのつど大きくなっていきます。)
https://www.chosyu-journal.jp/review/5469

<註2> 安倍政権が大勝した裏には小選挙区制という最悪の制度がありますが、それと同時に前原誠司という人物の果たした犯罪的役割も無視できません。彼は民主党→民進党→解党=分裂という路線を先導し、安倍政権勝利への土台作りをしたからです。また民主党菅政権の外務大臣として、中国漁船の領海侵犯を口実に(「棚上げ」になっていた)尖閣列島問題の火付け役を演じ、中国敵視政策を一気に強める役割を果たしたのも前原氏でした。

<註3> チョムスキーの言う「富と権力を一極に集中させる」「10の原理」は、冒頭に掲げた書籍「帯カバー」のとおりですが、それに対応するアンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』の「10の法則」は下記のとおりです。
(1)「我々は戦争をしたくはない」
(2)「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
(3)「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
(4)「我々は領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」
(5)「我々も誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
(6)「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
(7)「我々の受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」
(8)「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」
(9)「我々の大義は神聖なものである」
(10)「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」


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