経産省キャンドル包囲「人間の鎖アクション」 雨のなか1300人!、ホワイトハウス「人間の鎖」が石油パイプライン工事を止めさせ、ハワイではAPEC首脳陣を前に Makana が "We are the Many" を歌う!!

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動画:脱原発訴え経済産業省で人間の鎖 (30秒)
http://video.asahi.com/viewvideo.jspx?Movie=48464141/48464141peevee432297.flv

 
                        Protest Song "We are the Many" をうたう Makana
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11月11日(金)に予定されていた「たそがれの経産省キャンドル包囲・人間の鎖アクション」は生憎の雨だったので、私は翌日の講演準備をしながら、それが成功するか本当に心配でした。

しかし、あとで「LaborNet」の情報を見たら、1300人もの人が集まり大成功だったようです。そのようすを「LaborNet」は次のように報告しています。
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雨のなか1300人が参加!
<11月11日「たそがれの経産省キャンドル包囲・人間の鎖アクション」に参加した。駅の階段を駆け上がると、集まった人々は宣伝カーからの発言に耳を傾けていた。マイクを握っているのは俳優の山本太郎さんのようだ。続いておなじみ制服向上委員会の歌が始まった。
 東京メトロ・霞が関駅の出入り口付近では、特に警官による規制が目立つ。退庁の通勤者を通させることを口実にして、やかましい警告を繰り返している。しかし、そんな警備陣の努力も空しく、参加者は増え続けた。そして圧倒的な包囲の輪が形成された。
 傘を差し、カッパを着て、ゼッケンを首から垂らし、横断幕を広げ、キャンドルを持ち、楽器を打ち鳴らした。寒さのなかで立ち続ける人々の表情は明るく、あちこちで連帯の会話が交わされていた。
 つないだ手はしっかりと握られ、そしてかけ声とともに高々と掲げられた。「原発はいらない」-1300人の叫びが、冷たい雨をはね返した。省内から漏れる光が、参加者の固い決意を照らしていた。>
(以下のURLをクリックすれば写真も見ることができます)。
http://www.labornetjp.org/news/2011/1111hokoku

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冒頭で紹介した「動画」は朝日新聞電子版からのものですが、さすが大手のメデイアも無視できない盛り上がりだったようです。

経産省の側から見れば「雨だから大して人が集まらないだろう」と安心していたのかも知れませんが、これには狼狽も隠せないらしく、さっそく反撃に出ました。

経産省が呼びかけたのかどうか知りませんが、右翼が連日のように経産省前のテント村に押しかけてきて「テント村撤去」を求めて脅迫するとか、大量に動員された警察がテント村の敷地に鎖を張り巡らして「テント村撤去」を強制排除する動きがあるそうです。

以下は、「経済産業省前のテントが危ない! ――応援の波が続々と、経産省前テント広場、64日目」と題して、その動きを報じた「LaborNet」です。
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経済産業省前のテントが危ない!
<11月13日、昨日に続いて好天の小春日和り。今日の日誌はやはり昨夜の続きから始めねばなるまい。
 昨夜の右翼・警察の襲来時をiphonの動画で実況放映したひまわりさんの映像は、1000名のアクセスがあったという。深夜に千葉から車で駆けつけた30代の夫妻は1万円のカンパを置いていった。夜明け頃には六本木で飲んでいるときツイッターで知ったという若い人達が駆けつけてきた。そして午前から午後にかけてテントを訪れた人は100名を超える。
 夜はテント前に30人以上の人達が集い、議論をしたり歌を歌ったり、ギターを弾いたりと遅くまで交流が続いた。
 こんなにも多くの人がテントを守ろうとしている。福島の女達の想い、魂が刻まれたテントひろばに繋がりながら、脱原発への運動を広げていこうとしている。テントに集う人達が多くなればなるだけ、右翼や権力は手出しをできなくなるだろう。
 経産省は明日にも、植栽を置くなどの新たな行動に打って出るかもしれない。12日にそう言い残していったそうだ。テント運営会議は急遽、14日午前10時をメドに結集を呼びかけている。そして経産省にあの鎖を撤去するよう申し入れる予定である。
 国有地という公共空間を私物化しているのは経産省である。例えば、あのトラブル停止中であった玄海4号をなんのテストもなしに、九電や佐賀県知事のヤラセ構造そのままに住民の意思を全く無視して再稼働させた、そのお墨付きを与えた経産省こそ、原子力村による私物化を推進している。
 それに抗してテントひろばは益々多くの人々の意志と想いをつなげ、表現していく場として、公共空間としての実を備えてきている。経産省は退け!テントひろば存続しなかればならない!人々のために。(文責 Y・T )
http://www.labornetjp.org/news/2011/1321240596383staff01

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このような「占拠」を撤去させようとする動きは、アメリカ全土で広がっている "Occupy Movement" でも同じように見られるものですが、ニューヨークのOccupyWalStreet Movement(OWS)でも警察が強制排除する動きがあり、一時は緊張が高まりました。

しかし、映画監督マイケル・ムーアやプリンストン大学の名物教授コーネル・ウエストなど著名人が続々と応援に駆けつけたこともあり、今のところはブルームバーグ市長も強硬手段に出ることを控えています。

NYC Withdraws Cleaning Evacuation Order in Face of Defiant Occupy Wall Street Protesters
http://www.democracynow.org/2011/10/14/nyc_withdraws_cleaning_evacuation_order_in

ベトナム反戦運動がアメリカ全土に広がっていた頃、その美貌と美声で若者の人気を一手に引き受けていた感のする歌手ジョーン・バエズが、先日、ズコッティ公園を訪れて、占拠者を歌で激励していました。
http://www.democracynow.org/2011/11/14/headlines#7

日本の場合は、俳優山本太郎や「制服向上委員会」(会長・橋本美香)など俳優や歌手の一部に「テント村」への応援が見られるものの、まだまだアメリカのような動きの小さいのが残念です。

それどころか、西田敏行のような有名な俳優が、「福島を食べよう」などという宣伝番組に顔を出しているのですから、「釣りバカ日誌」の密かなフアンだった私としては、怒り心頭です。

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ところで最近、「人間の鎖」がアメリカで大きな成果を収めました。というのは、オバマ政権が11月10日に、カナダからテキサスまでの1700マイルに及ぶ「タールサンド原油パイプライン建設工事」の決定を、2013年まで延期すると発表したからです。

この発表があったのは、1万人以上がホワイトハウスを取り囲んでオバマ大統領に同計画を退けるよう要求してからほんの数日後のことでした(8月末から9月初めにかけてはワシントンDCで2週間の市民的不服従運動もおこなわれ、1200人が逮捕されました)。

カナダ人の評論家で環境保護など多様な活動を展開しているナオミ・クライン女史は、オバマ政権による延期決定について次のように指摘しています。

 「これはウォールストリート占拠運動がなければなかった勝利だと思う」「この遅延でパイプライン計画そのものが撤回されると信じています」
 「大統領選挙後にこのパイプライン計画が再浮上してきたら、工事予定ラインに我が身を横たえて工事を阻止すると署名して誓っている人がたくさんいます」

Naomi Klein on Environmental Victory: Obama Delays Keystone XL Oil Pipeline Decision Until 2013
http://www.democracynow.org/2011/11/11/naomi_klein_obama_delays_keystone_xl

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日本の「占拠運動」で残念なのは、経産省前のテント村に集っているひとたちの眼が「脱原発」にしか向いていないのではないか、ということです。

アメリカの「占拠運動」では、そこに集っているひとたちの要求は実に多様です。「オバマの戦争政策を止めろ」「銀行・大企業を救うのではなく失業者・ホームレスを救え」「タールサンドによる環境破壊をやめろ」など、要求は本当に多様なのです。

しかし、いま日本では、大手のメディアがTPP(環太平洋パートナーシップ協定)を大きく取りあげていますから、ともすると「脱原発運動」「テント村の活動」がこれによってかき消されていく恐れがあります。

ところが、「TPPを押し進めようとしている勢力」と「原発を再稼働させようとしている勢力」は同じ(財界・経産省)なのですから、「テント村」活動もこれらの反対運動を結びつける工夫をする必要があるのではないでしょうか。そうすれば右翼の攻撃も撃退できるでしょう。

いまTPP反対の声をあげている論客を見ていると、関岡英之氏など右派の知識人も多いことに気づきます。ですから、震災や原発事故で大被害を被った日本の復興を、TPPが支えるどころか全く破壊するという点で、右翼とも共闘できるのではないでしょうか。

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<註> 小出裕章氏はいつも「政治は嫌いだ」「一次産業を救うために大人は福島を食べよう」と言っていますが、今や野田内閣のもとで「原発再稼働」と「日本の農業を破壊するTPP」が同時に推し進められようとしています。「政治は嫌いだ」などと悠長なことを言っていると守るべきものも守れなくなるでしょう(政治が好きな人は誰もいません。皆やむを得ず行動しているのです)。

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このTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に反対する「占拠運動」は、実はハワイでもおこなわれました。Global OCCUPY Movementの一貫として「ホノルルを占拠せよ」が展開され、世界中に貧富の格差を広げる政策に対して抗議運動が繰り広げられたのです。

そして、それと呼応するかたちで一人の歌手が、世界の元首を前にした会場で、自分の歌を武器にしたパフォーマンスをおこないました。

オバマ大統領に呼ばれて、ホワイトハウスで歌を披露したこともあるほど、超有名な歌手Makanaが、周りを厳重に警護されたホテルのディナー会場で、予定されていた演奏ではなく、Protest Song "We are the Many" を歌ったのでした。

しかも彼はそのとき、わざわざジャケットの胸を開き、下に着ていたTシャツに書かれた文字 "Occupy with Aloha" が、各国元首に見えるようにして歌ったのです。歌の出だしは次のようなものでした。

'Ye come here, gather 'round the stage. The time has come for us to voice our rage,'
(皆さん方はこの舞台の前に集っておられる。私たちの怒りの声を聞いてもらうには絶好の時だ)

この歌は、このAPECの会議にあわせて作詞作曲したばかりの、新曲だったそうですが。このような勇気ある歌手が日本にも欲しいものです。


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本当は、この歌詞の全てを紹介し、彼が何を訴えているのかを説明介したいのですが、もうかなり長くなってきたので、今回は割愛させていただきます。時間のある方は下記を御覧ください。

Occupy Honolulu: Hawaiian Musician Makana Performs Protest Song to World Leaders at APEC Summit
http://www.democracynow.org/2011/11/14/occupy_honolulu_hawaiian_musician_makana_performs

上記のURLをクリックすると「文字起こし」が付いていますので歌詞の意味も確認できます。なお、TPPについては、下記の動画が分かりやすく解説しています。
サルでもわかるTPPがヤバい7つの理由
http://www.youtube.com/watch?v=CI8l71dSy_A&feature=related
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