迎春。 新年早々、オバマ氏による新しい戦争準備か!? 「逮捕状なしでアメリカ人ですら無期限に拘留できる」悪法が成立!! 

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[抗議ポスター] 新しく成立したばかりの悪法
逮捕状なしで無期限(indefinite)に拘留(detention)できる!!

  

[動画] [約2分] 税金で救済されたにもかかわらず驚くばかりの年末ボーナスを支給した大銀行 Bank of America にたいする Foreclose 差し押さえ行動が、年末にシアトルでおこなわれました。サンタの格好をした Choir聖歌隊の愉快な「占拠運動」です。字幕で歌詞も出てきますが脚韻をふんでいて感心しました。

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とても「明けましておめでとうございます」とは言えない気分で正月を迎えました。賀状をやり取りしている皆さんには次のような賀状を送りました。

昨年は大震災と原発事故が重なり、かつてない大惨事となりましたが、NHKを初めとする大手メディアは一貫して政府や東電を擁護する姿勢を取りつづけ、一般民衆の怒りを買いました。経産省前では今でも抗議のテント村活動が続いています。
 他方、世界史的に見ても今年は、チュニジアに始まった民衆蜂起がエジプトに飛び火し、それがアメリカにまで到達して、Occupy Wall Street Movement となりました。このOWS Movement は燎原の火の如くアメリカ全土に燃え広がり、いまだに鎮火の兆しは見えません。
 これは、「ニューヨークで路上生活者が4万人」「アメリカの人口の約半分1億4640万人が“貧困層”に転落」という現実にたいして、民衆の怒りがOccupy Movementという抗議のかたちをとって噴出したものと考えています。
 タイム誌の表紙「今年のひと」が "The Protester"「抗議者」となったのは、その意味で象徴的な意味をもっているように思います。日本だけでなく世界中の抗議運動が実を結び、今年こそ良い年でありますようにと、願ってやみません。
<追伸> 今年は、Zinn & Arnove 『肉声でつづる民衆のアメリカ史(仮題)』の翻訳・出版が、やっと実現しそうです。OWS Movement のひそかなる礎(いしずえ)を築いた本だけに、感慨ぶかいものがあります。
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賀状の末尾に<追伸>として私は次のように書きました。

<今年は、Zinn & Arnove 『肉声でつづる民衆のアメリカ史(仮題)』の翻訳・出版が、やっと実現しそうです。OWS Movement のひそかなる礎(いしずえ)礎(いしずえ)を築いた本だけに、感慨ぶかいものがあります。>

しかし、OWS Movementによる抗議にもかかわらず、新年早々にオバマ大統領は、「アメリカ市民であっても裁判所による逮捕状なしでも政府が勝手にテロリストと判断したものは裁判なしで無期限に拘留できる」という恐ろしい法律に署名しました。

Obama Signs Defense Bill Allowing for Indefinite Detention of U.S. Citizens Without Trial
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines
President Barack Obama has signed into law a $662 billion military spending bill that authorizes the government to indefinitely detain American citizens without trial.
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ブッシュ大統領が911事件のあと、政府が勝手にテロリストと判断したものは「殺すか逮捕する」という方針を発表し、「愛国者法」を拉致・拷問していたときは、オバマ氏はそれを非難していたはずです。

が、大統領になった途端に変身し、いまやブッシュ氏をはるかに越える悪法(the National Defense Authorization Act)を実行しようとしているのです。

しかも、国防長官 Leon Panetta, FBI 長官Robert Mueller、国家情報局長官James Clapper といった重鎮までも「それはあんまりではないか」と反対している法案です。

だのに、直前まで「こんな悪法は拒否権を発動してつぶす」と言っていたオバマ氏は、結局は「拒否すると軍事予算が通らない」として、それを受け入れました。彼の恒例となった行動パターンです。

これを読んだとき私は「これはオバマ氏が新しい戦争を始める準備かも知れない」と思いました。

というのは、どこかを攻撃すれば必ず反撃がありますし、国内では反戦運動が起きます。それを押さえ込むための下準備ではないか」と不安になったのです。そう思って Democracy Now!を読んでいたら、次の記事を見つけました。

Controversial Defense Bill Tightens Sanctions on Iran
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines
The newly approved military spending bill also includes a provision to tighten sanctions on Iran by denying access to the U.S. financial system to any foreign bank that conducts business with the Central Bank of Iran.
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これを読むと、「イランが核兵器をつくろうとしているという理由で新しい経済制裁に乗り出す」と書かれています。イランの金融機関が機能しないように追い込むというのです。

イランはそれに対抗してHormuz海峡を封鎖して石油タンカーの出入りを封ずると言っているようです。しかし、そんなことをすればアメリカの思う壺で、それを口実に爆撃されることは目に見えています。

ここで思い出すのが、かつて「イラクが大量破壊兵器を持っている」といって攻撃したことです。「イランが核兵器の開発に乗り出している」というのは、これとまったく同じことになるでしょう。

というのは、ベトナム戦争のとき「ミライ村の虐殺事件」を暴露したことで有名な、ジャーナリストのセイモア・ハーシュは、雑誌『ニューヨーカー』のブログで次のように述べていからです。掲載された最新記事「イランとIAEA」の中で、

「IAEAの最新報告書やオバマ氏の言動には何の根拠もない。これはイラクを爆撃するためのためのプロパガンダだ。」

Seymour Hersh: Propaganda Used Ahead of Iraq War Is Now Being Reused over Iran’s Nuke
http://www.democracynow.org/2011/11/21/seymour_hersh_propaganda_used_ahead_of
While the United States, Britain and Canada are planning to announce a coordinated set of sanctions against Iran's oil and petrochemical industry today, longtime investigative journalist Seymour Hersh questions the growing consensus on Iran's alleged nuclear weapons program.
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国際原子力機関(IAEA)は、ソ連が原発事故を起こしたとき、アメリカと一緒になって事故を小さく見せることに躍起になりましたが、今度はイランを危険な国家に見せるため一肌脱ごうとしているわけです。

先のIAEA事務局長エルバラダイは、なかなかアメリカの言うとおりに行動しなかったのですが、新しい事務局長は日本人の天野之弥氏で、日本政府と歩調を合わせ、アメリカのプードル犬として働くつもりのようです。

戦争が起きるときはいつも国内に問題を抱えているときです。アメリカも今は国民の半数が貧困層に転落し、Occupy Movementが全土に広がっていますから、外に新しい敵をつくり、国民の関心を拡散させねばなりません。ですから、イラン戦争勃発の可能性は決して小さくないと思っています。

日本政府はイラク戦争のときとまったく同じように、アメリカに付き従っていくのでしょうか。大震災と原発事故という非常事態で、いくらお金があっても足りないときに、またもや自衛隊を海外に派遣するのでしょうか。

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<註1> 以下は『ウィキペディアJP』による「天野之弥(ゆきや)」氏の記事です。「御用学者」ならぬ「御用外交官」の典型を見るようではありませんか。
 天野は、2011年3月24日、福島第一原子力発電所事故に関する各国の「脱原発」への路線変更に対し、「原発が安定したクリーンなエネルギーだという事実は変わらない」と指摘。
 内部告発サイト「ウィキリークス」から公開された情報によれば、天野は、2010年12月、米国のIAEA担当大使に対し、「高官人事からイランの核兵器開発疑惑まで、あらゆる戦略的な重要決定について、断固として米側に立つ」と表明した。

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<註2> 
* 一般読者の皆さんへ: 以下では英文をたくさん引用してあります。しかし半分は自分のメモを兼ねています。時間のない方は飛ばして読んでください。
* 英語教師の皆さんへ: 授業における会話ブーム(しかも覚えてもすぐ忘れる)のおかげで、生徒どころか英語教師の「読む力」も大きな落ち込みを見せています。この英文記事が「読む力」の回復に少しでも役立てば幸いです。
* 教育研究者の皆さんへ: 最近わたしは、英語を学ぶ目的の一つは、アメリカの実像を知り日本を「第二のアメリカ」にしないことにある、と考えるようになりました。以下は、今まであまりにも「虚像のアメリカ」を教えてきた私の反省が込められています。
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Obama Signs Defense Bill Allowing for Indefinite Detention of U.S. Citizens Without Trial
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines

President Barack Obama has signed into law a $662 billion military spending bill that authorizes the government to indefinitely detain American citizens without trial.
  In a signing statement attached to the bill, Obama said he was signing the bill even though he had "serious reservations" with parts of the bill dealing with detention, interrogation and prosecution of suspected terrorists.
  Sections of the bill were opposed by key members of the Obama administration including Defense Secretary Leon Panetta, FBI Director Robert Mueller and Director of National Intelligence James Clapper.
  Human rights groups assailed Obama for backing down on his initial threat to veto the legislation. Kenneth Roth of Human Rights Watch said, "President Obama will go down in history as the president who enshrined indefinite detention without trial in U.S. law."
  Chris Anders of the American Civil Liberties Union has also been a vocal critic of the legislation. He recently appeared on Democracy Now!
  Chris Anders, American Civil Liberties Union: "This is so broadly written, it would become a permanent feature of United States law, so that 10 years, 20 years down the road, any president could still use this power to have the military pick up people and indefinitely detain them without charge or trial, potentially for years, potentially for life.”

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Controversial Defense Bill Tightens Sanctions on Iran
http://www.democracynow.org/2012/1/3/headlines

The newly approved military spending bill also includes a provision to tighten sanctions on Iran by denying access to the U.S. financial system to any foreign bank that conducts business with the Central Bank of Iran.
  Last week, Iran threatened to block the Strait of Hormuz, a key Gulf passageway, if new sanctions are enacted. Earlier today, Iran also threatened to take action if an unnamed U.S. aircraft carrier returns to Persian Gulf.

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Seymour Hersh: Propaganda Used Ahead of Iraq War Is Now Being Reused over Iran's Nuke

While the United States, Britain and Canada are planning to announce a coordinated set of sanctions against Iran's oil and petrochemical industry today, longtime investigative journalist Seymour Hersh questions the growing consensus on Iran's alleged nuclear weapons program.   International pressure has been mounting on Iran since the U.N. International Atomic Energy Agency revealed in a report the "possible military dimensions" to Iran's nuclear activities, citing "credible" evidence that "indicates that Iran has carried out activities relevant to the development of a nuclear explosive device."
  In his latest article for The New Yorker blog, titled "Iran and the IAEA," Hersh argues the recent report is a "political document," not a scientific study. "They [JSOC] found nothing. Nothing. No evidence of any weaponization,"
  Hersh says. "In other words, no evidence of a facility to build the bomb. They have facilities to enrich, but not separate facilities to build the bomb. This is simply a fact."

(もっと詳しくは下記を御覧ください)
http://www.democracynow.org/2011/11/21/seymour_hersh_propaganda_used_ahead_of
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