日本の Occupy Movement の中心地「経産省前テントひろば」を訪ねて――「あおぞら放送」と「レイバーネット日本」「レイバーネットTV」

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福島原発事故2012/10/09
あおぞら放送「経産省前テントひろば」
http://www.labornetjp.org/news/2012/1005shasin(出典)

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10月9日現在、世界情勢について一番印象に残っていることは、ベネズエラの大統領選挙でチャベス氏が再選(10月7日、投票)されたことです。

Hugo Chávez Wins Re-election in Venezuela with 54% of Vote
Danny Glover: Record Venezuela Turnout Hands Chávez Convincing Mandate to Continue Social Agenda

アメリカの属国であった中南米の国々が、いま次々と自主独立の道を歩み始め、その先頭に立っているのがベネズエラですから、アメリカとしては何としてもチャベスを追い落としたかったでしょうが、その試みは残念ながら成功しなかったようです。

1973年のチリでもCIAの執拗な裏工作にもかかわらずアジェンデ大統領が当選してしまいました。それでやむなくピノチェト将軍を使ってクーデタを起こさせ政府転覆を謀ったのが9月11日でした。その後チリでは拷問・虐殺の暗黒時代が長く続きました。

アメリカを襲った911事件は一瞬にして世界に知れわたりましたが、「チリの911事件」は日本でもアメリカでも、ほとんど知らされていません。詳しくは『肉声でつづる民衆のアメリカ史』下巻(315-318頁)を参照ください。


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前回のブログを書いてから,あっという間に10日間が過ぎてしまいました。書きたいことは山積みになっているのに体が動きません。

とりわけ、先日(10月5日)に訪ねた「経産省前テントひろば」について一刻も早く書きたかったのですが、家に帰ってきたら急に疲れが出て、なかなかパソコンに向かうことができませんでした。

また、いざパソコンに向かって書こうとしたら、当日の「経産省前テントひろば、あおぞら放送」の内容について次々と調べたいことが出てきて、その資料収集に時間がかかり、肝心のブログにまでなかなか辿り着けません。

いま、やっと材料がほぼ整ったので、当日のようすを思い出しながら以下、少しずつ書いていきたいと思います。

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2011年9月17日にニューヨークで、若者たちが公園を占拠してテント村を始めた「ズコッティ・パーク」がアメリカのOccupy Movementの中心地だとすれば、この「経産省前テントひろば」は日本のOccupy Movementの中心地ではないかと私は思ってきました。

この「経産省前テントひろば」は2011年9月11日にスタートしているわけですから、時間的には、むしろ日本の方が先輩であるとすら言ってよいかも知れません。(それにしても「9月11日」という日は、いろいろな意味で不思議な日ですね。)

ニューヨーク「ズコッティ・パーク」のOccupy Movementは、チョムスキーの著書『Occupy』でも書かれているように、「水平民主主義のモデル」として、全米のみならず全世界に巨大な影響力を与えました。 "They are 1%, We are 99%" という標語も象徴的でした。

それと同じ影響力を、この「経産省前テントひろば」は(いまや確実に定着した金曜行動とともに)全日本に大きな影響力を与えていくのではないかと私は思っています。

それどころか、毎週金曜日に「テントひろば放送局」から発信される、英語同時通訳付きの「福島から世界へ」のコーナーもありますから、そのうち世界が注目する場所になるかも知れません。

ところで、私が10月5日に訪れた「あおぞら放送」は、ちょうど4回目を迎えたところでした。私がいつも情報源にしている「レイバーネット日本」では当日のようすを次のように報じていました。

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テントTV「あおぞら放送」第4回~福島の汚染の実態伝える

「経産省前テントひろば」が発信する「あおぞら放送・テントひろばから~」も、10月5日で4回目。徐々に知れ渡り、野外スタジオの周辺は「金曜デモ」参加者で人だかりとなった。

「国会議員のコーナー」では、民主党の中川治・川内博史の両氏が登場。脱原発への思いを熱く語った。

英語同時通訳付きの「福島から世界へ」のコーナーには、集団疎開裁判の会の森園和重さんと柳原敏夫さん[弁護士]が出演し、裁判の現状を報告した。

森園さんは、福島で実際に計測したガイガーカウンターの写真を持参。「モニタリングポストのところは除染してあるので低いが、少し離れただけでこんなに違う」と、公表されている値がいかに造られたものであるかを示した。

「ホットスポットがいたるところにある。そこで子どもたちが遊んでいる。こうした状況を皆の力で変えていきたい」と訴えた。

脱原発1ヶ月ハンストの福崎裕夫さんはこの日で17日目。上半身はだかになるとあばら骨が浮き出ていた。「私にできることは断食しかない。皆にやれとは言わない。脱原発に向けてそれぞれが得意なこと、できることをやることがいま大事だと思う」と語った。

その他「通りすがり」の飛び入りがあったりと、この日も「あおぞら放送」はにぎやかだった。(М)

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上記の最後で「その他『通りすがり』の飛び入りがあったりと、この日も『あおぞら放送』はにぎやかだった」と書かれていますが、この「飛び入り」というのが私でした。

そのようすは下記の「写真速報」および「ユースト放送録画」で見ることができます。
ユースト放送録画(73分)

私が「経産省前テントひろば」を訪れたのは、『肉声でつづる民衆のアメリカ史』の翻訳をするきっかけをつくっていただいた富田先生にお会いするため上京したついでに、「テントひろば」も訪れて、『肉声史』を「ひろば」の図書室に謹呈したいと思ったからでした。

というのはニューヨークのOccupy Movementの中心地「ズコッティ・パーク」にはテント村の住人が手作りでつくった医療コーナーや図書コーナーなどがありましたから、きっと「テントひろば」にも図書コーナーがあるに違いないと思ったからです。

拙訳『肉声史』がアメリカや日本のOccupy Movementとどのような関わりがあるかについては、下記録画で話しましたので、ここでは省略させていただきます。
ユースト放送録画
(最初から62分のところから70分までの8分間)
あおぞら放送「経産省前テントひろば」1005-07
http://www.labornetjp.org/news/2012/1005shasin(出典)

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アメリカでも日本でも大手メディアが真実を伝えないというので、いくつかの独立メディアが起ち上げられましたが、「911事件」を契機にアメリカで起ち上げられたのが、Democracy Now!という放送局でした。

他方、日本でも同じ年に、「労働者の、労働者による、労働者のための番組」をスローガンに掲げて、「レイバーネット日本」が起ち上げられました。

これを視聴していくうちに、労働運動を機軸としたメディアとして、日本では非常に貴重な存在ではないかと思うようになりました。

この「レイバーネット日本」は、毎日つぎつぎと新しい情報を(韓国の政治情勢・労働運動にも詳しい)ネット上に載せているだけでなく、2週間に1度、「レイバーネットTV」も放送しています。

ところが、この「レイバーネット日本」が、「経産省前テントひろば」と手をつないで、さらに毎週1回(金曜日)、経産省前から「あおぞら放送」を開始したのですから、まさに快挙です。

経産省前「テントひろば」のようすは、これまでも下記ブログでも知ることができました。
http://tentohiroba.tumblr.com/

このブログそのものも非常に味わい深いものですが、やはり「あおぞら放送」のようなかたちで「ひろば」の情報を(しかも毎週1回)映像や音声で知ることができるのは、画期的なことです。

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今回のブログは主として、集団疎開裁判を闘っている森園和重さんと弁護士・柳原敏夫さんが、「福島から世界へ」のコーナーで報告した福島の汚染の生々しい実態について書くつもりで、いろいろ資料を集めたのですが、そこにたどり着かないうちに私の方が力尽きてしまいました。

そこで今日は、ここで止めさせていただきます。どうかお許しください。次回は(できれば明日にでも)、この「ふくしま集団疎開裁判」と、脱原発をめざして「1ヶ月ハンスト」を闘っている福崎裕夫さん(この日で17日目)に焦点をあてて、「テントひろば訪問記」の続きを書く予定です。

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<参考> イベントカレンダー、10月13日(土)さようなら原発集会
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